ホテル 20万ドル

ホテル
どこなのか?
古い石造り
日本じゃないと思う
廊下の天井が高くて教会みたい

なにかあった
覚えていない
わたしはねらわれている
人の姿をしたモンスターに罠を仕掛けたけれど
どんな罠だったのか忘れた
その男性はホテルのわたしのお部屋にいたような気もする
痩せていて長身、ダークスーツ、黒シャツでタイも濃紺
顎がとがっていてショートヘア、黒目がすごく大きい
彼がわたしの仕掛けた罠をみつければ
わたしは食べられてしまう

モンスターの男性がわたしの左手をつかんで2センチくらいのダイヤを手の甲に押し込んだ

あー痛い、と思ったけれど痛くはなかった
でもそれはみるからに痛々しい
ダイヤをわたしの手の甲から外したかったけれど
彼に怪しまれると思ってがまんした

ホテルの2階はたくさんお店があって通路はせまい
ガラス張りのお店は窓口のところが少しだけアーチ形に開いていて
そこには子供のころのお友だちがすわっていて
わたしは彼女から何かをうけとった
何をうけとったのか覚えていないけてど
わたしはそれをジーンズのポッケにしまった
お友だちがわたしの左手をちらりとみた
彼女は微笑んでいたからわたしもニコリとした
なにもお話はしなかったと思う

それから
わたしは手の甲にはまった大きなダイヤを取りたかった
少しダイヤのふちに少しだけ爪を引っ掻けてみたけれど
無理そうだ
どうしよう
先の尖ったのが必要だと思ったけれど
そんなの持っていない
仕方なくもう一度爪をダイヤの際にぎゅっと入れて
あーー怖い、痛い、と思ったけど
怖いだけで痛くはなかった
もう少しだけ指に力を入れると
爪がダイヤのすき間に入った
あーー怖い、大変
でもがんばってダイヤに爪を引っ掻けて引っぱった
すると大きなダイヤが動いて持ち上がった
あ、取れそう!
そう思ってもっと引っぱると、ダイヤが持ち上がって
わたしの手の甲からころがり落ちた
あーーー取れた!
手の甲にはダイアのかたちの窪みができてうっすら血も滲んで赤らんでいる
あーーーー
ほんと倒れそう、気分がわるい

ここはどこなのか?
見覚えあるところ
実家の玄関ポーチだと思う
そこにはガラス張りの窓口にいたお友だちもいた
彼女はニコニコしてビッコをひいていた
彼女がお話しする

あなたのポッケに入っているのは20万ドル

そういえばポッケに正方形の白っぽい文房具の付箋のように厚みのある紙の束をしまったっけ

父のお部屋
ポッケから紙を束ねたかたまりをとりだして、よくみると何か数字が書いてある
198700$
あら、これお金なのかしら?
でも、5センチくらいの正方形だわ

わたしはそれを父に渡そうとした

目覚めた。

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