ボノプラザンフマル酸塩の中毒性表皮壊死融解症、 皮膚粘膜眼症候群、多形紅斑はなぜ起こるの？

2019年3月19日、ボノプラザンフマル酸塩の添付文書改訂を指示する通知が厚生労働省より発出されました。

国内症例の集積などを受けた措置で、プロトンポンプ阻害薬（PPI）のボノプラザンフマル酸塩製剤（タケキャブ錠・ボノサップパック400/800・ボノピオンパック）の重大な副作用の項に、中毒性表皮壊死融解症（Toxic Epidermal Necrolysis：TEN）、皮膚粘膜眼症候群（Stevens-Johnson症候群）、多形紅斑が追加されました。ボノサップパック400/800・ボノピオンパックについては、「重大な副作用」の項を新設した上での追記です。

今回は、そんなボノプラザンフマル酸塩の中毒性表皮壊死融解症、皮膚粘膜眼症候群、多形紅斑についてご紹介します。

まずは結論から！
これらの副作用はすべて、【薬物過敏症による副作用】です。