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未開の地に踏み込む

「石橋を叩きすぎて割る」

自分の性格を表すとなるとそんな言葉が出てくるくらい、私は慎重派です。

何でもかんでも考えすぎちゃう性格です。
仕事に関わることはもちろん、プライベートでも。丸亀製麺でかけうどんにするか釜揚げうどんにするか冷やにするか温にするかエビ天かかしわ天かさつまいも天かそんなことすらすぐには決められない。
何を食べたいかで決めているんじゃないんです。お腹の容量とお財布の中身とこれからの予定を踏まえてのメニュー検討。だから、とにかく時間がかかる。

何かをやるとなるとコツコツコツコツ、強さを変え場所を変え。これで大丈夫かな、ここは割れないかな。
強度を確かめるつもりの石橋叩きが、いつかかち割る方向へ。

いっつもそんな感じの自分が石橋を叩くハンマーを投げ捨てたのは、タイトル通り、未開の地に踏み込むからです。
清水の舞台から飛び降りるなんてことわざがありますが、気持ちはまさにそんな感じ。

そんな未開の地というのは、ここnoteです。

え?note?
と思われるかもしれませんが、私は本気でドキドキしています。


私は、個人でイラストやデザインの仕事をしています。

ありがたいことにコンペでお声がけいただいたり、たまにご依頼をいただいたりしていますが、個人で仕事をしていると切り離せないのが「営業」。
個人でやっている以上、宣伝しなければ誰にも気づいてもらえません。

何度もSNSでの宣伝を試みましたが、ネットに投稿するのってなぜあんなにハードルが高いんでしょうか(泣)
喋りと違って推敲できる分、公開ボタンを押すのは自分の責任。一度出たら一言一句しっかり残るし、自分の知らないところで広がる可能性もある。
責任を持って発信する必要があります。

それに事業の看板を背負って発信するなら、誰かの役に立つようなきちんとした内容でなければ。読んでいる人が「何を言いたいん?」と思うようなものは世に出せない。
そう思うと、これで伝わるか?矛盾していないか?を何度も何度もチェックして、投稿一つ作るのに書いては消し去ることを繰り返す。何時間もかかってしまう。徐々にこんがらがって、筆(指?)が進まない。
そこそこ納得のいく形になったとしても、今度はなかなか公開ボタンが押せない。そんなことを繰り返すうちに、投稿の頻度はどんどん落ちていく。

結局SNSはあまり手をつけず、自分のホームページのブログでチマチマと投稿をしてみるのみ。
こんな状態では誰にも仕事のことを知ってもらえない。甘いこと言ってないで宣伝しなければ。

そんな時に平林勇さんの「どうでもいいことを書けばいい」を読んで、何だか目からウロコでした。

どうでもいいこと、書いていいのか!
なんの話してたっけ?で終わっていいのか!
と。

noteって、もう少し敷居が高いものだと思っていました。
人の役に立つ内容で、整然と簡潔にまとめられていて、実績のある人が発信して、読んでくれる人と積極的にコンタクトを取って…といった感じです。
事業の広報に使うならなおさら。

でもそこにこだわらずに、noteを個人的な発信の場にして、日々仕事をしていて思ったことや制作の様子などをカジュアルに発信する方法もあるのか、と知ったのです。

ホームページに個人的な日記を載せるのはちょっと場違いな感じがするけれど、noteならもう少し肩の力を抜いて投稿できそう。
それに、誰かの目に留まれば読んでもらえるプラットホームもある。

誰も読んでなくても、はたまた誰が読んでいてもいいかくらいの気持ちで。
そう思うと、自然と何か発信できるような気がしてきました。
そして、まず一つ目の投稿を作ってみようとnoteを開いたというわけです。

でもやっぱりドキドキはするもので、この投稿も何度も書いては消しを繰り返し、公開のボタンが押せずに尻込みしてしまう始末。
「どうでもいいこと」とは全く思っていない力の入りっぷり。

長々と書きましたが、未開の地なんてタイトルにするから壮大な話かと思えば、noteを始める。ただそれだけの話です。

とはいえ、仕事のことも発信したいというのが本音。なので、現在ホームページのブログに載せている制作の裏側なども時には投稿してみようと思います。

思ったことをつらつら書く日があれば、気合いを入れて伝えたいことを書く日があってもいいかな。
一度くらい石橋を叩き割らずに済むように、まずは気負わずあれこれ書いてみることにします。

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