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【備忘録】ふたり 矢部太郎展(2024/6/24)

2024/6/24
ふたり 矢部太郎展
会期:2024/4/24-7/7
会場:PLAY! MUSEUM(立川)


※7月10日再編集


4ヶ月ぶりの立川へ。
前回は推し絡みだったけど、もう思い出したくもない。
ブルーチーズをアテに浴びるように白ワインをヤケ呑みした事だけは覚えておく
あとはもう、どうでもいい。

自分も相手も、何もかも変わってしまった。

今日もランチ難民であっちダメこっちもダメと駅周りで散々迷い、会場へ行くにも入り口が見つからずぐるっと遠回り。
前回の事も思い出して、つくづく街に嫌われてると痛感した。

結局お昼は会場と同じ敷地内にあった蕎麦屋で
ざるそば大盛りと海鮮丼のセット
…これで大盛り?
自分とは大盛りの概念が違ってた。
逆に普通盛りが見たい…
そしてこれで大盛り300円プラスはちょっと…
美味しいお蕎麦だっただけにモヤモヤ
蕎麦湯は自分好みだった

チケットは平日は当日券のみだったので入口手前で購入したのだが、会場内の説明をひと組ずつ都度丁寧におこなっていたので購入までに結構待った。
…ちょっと非効率かな(´・ω・`)展示の内容からして焦らずのんびり行きましょう、という事なのかもしれないけれども、それとこれは話が別だと思う。
受付の若い女性に少し質問したらタメ口で返ってきたのも少しモヤ。

あー、心がささくれてるなあ。
自覚あるけどどうにもならない。

今の沼に嵌る前は芸人沼に長いこと居て、カラテカも何度かライブで観た記憶がある
なので矢部氏も自分の中では未だに「芸人・カラテカ矢部」の方の印象がずっと強い。

最初のエリアは矢部氏の半生と共に、矢部氏のお父様が保管していたという、矢部氏が幼少の頃に描いた絵や作品が何点も展示されていた(撮影NG)

自分も幼児期に描いた絵やらミニ冊子やらを親が残していて(今も段ボールの奥深くに眠っている筈)、なので(これを晒されるのはなかなか厳しいぞ…(苦笑))と結構な共感性羞恥で以て展示を眺めていた(´・ω・`)。
まあ自分の幼児期のらくがきが世に晒される可能性はゼロなのでその辺の心配はする必要もないんだけれどもw、死んだら中身を見る事なくゴミに出してくれと書き遺しておこうとは思った…

漫画「僕のお父さん」の展示
「写真には映りすぎる」
うん…
そうなんだけどさ…

メインエリアは「大家さんと僕」
ずっと読んでられる。
スクリーンに映し出される紙芝居も素敵だった

やっぱり自分は矢部氏を知った切欠がカラテカなので、いつか矢部氏から相方の話がもっと出るといいな、と思った
漫画の中の入江くん(なんか君付けで呼んでしまう)はやっぱりチャラくて、そして良いヤツだった

矢部さんは本当に優しい人だなあ…
こんな風には自分は生きられない。

最後のエリアでは「大家さんと僕」以降の作品の紹介と、作品のラフや下書き、手塚治虫文化賞のトロフィー、炊飯器wなどが展示されていた
単行本の試し読みもできて、その中から最新作「プレゼントでできている」を最後に購入した。

悩んでいる事が山のようにあって、そこと関連性があるようでないようで、でも読みながら、今までで一番心に残ってるプレゼントってなんだろうとぼんやり考えた

思い浮かばなかった。

いただいたから無碍に捨てられない、
正直もう要らないんだけどなんか捨てづらい、
そういうものはいくつもある
だけども「心に残る」とは明らかに違う

自分は「人に贈る」という行為が全くもって苦手で、凡そプレゼントにそぐわないものを渡して相手を絶句させたり(後から思い返しても明らかにトンチキで猛省した)、「そういうのもうやめてくれない?」と真顔で言われたり(しかも身内、多少は理解してもらえてると思っていたのでショックだった、嗚呼こっちのことバカにしてるんだな…とガッカリした)、「何コレ!?冗談でしょ!?www」とはなからバカにされたり(これは本当に相手のことを考えて贈ったものに対してだったのでとってもショックだった)、自分はその都度良かれと思っていたのに相手にとってはそうではなくて、そういう経験ばかりをした結果、いつしか「贈る」のが怖くなって、あたりさわりの無い無難なものしか選ばなくなったり、しまいには「贈る」という行為そのものから逃げるようになった

そうやってここまで生きてきた。

誰にもあげない、誰にも贈らない人生だったから、
誰からももらっていないし贈られてもいないんだろう。
至極当たり前の事なのだ

でも、本当はこれまでずっと、いろいろなものをいろいろな人から受け取っていたんだろうな、とも思う
そしてその気持ちをとことん無碍にしてきたのは他でもない自分だ
人の気持ちを受け取れないのだから自分の気持ちも受け取ってもらえない
自分が、他人の思いが届かない性分なのだから自分の思いも他人に届く筈がない
これも、至極当たり前の事。

自分はプレゼントでできていない。
これ以上生きてても意味がないと思った。

 

 

読みながらずっと泣いている。
立川にはもう来る事もないだろう。

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