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江藤新平が投宿した江戸時代の旅籠屋

高知県東部に位置する奈半利町には、登録有形文化財に指定されている民家がいくつかあります。
今回、「江戸時代の旅籠屋」西尾家住宅 所有者様のご子息様からのご相談です。
いずれ空き家になるので、誰かに貸せるだろうか見に来てほしいとの事です。
高知県ヘリテージマネージャー(歴史文化財活用推進員)の後藤氏と地元、奈半利町「町並み保存」にご尽力されている「なはり浦の会」森会長さん、それから、隣町の田野町で介護施設を経営されている代表取締役西岡様にご同行頂きまして内覧させて頂きました。

幕末の志士 江藤新平が投宿したと言われる旅籠屋

登録に関する規定内容は外観のみとなっておりますので、室内についての改装は問題ありません。

まずは、駐車場のある裏口から攻めて参りましょう。

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広い裏庭の向こうに赤レンガの門と蔵が見えています。

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美しい赤レンガですね~。
門をくぐって中へ入ってみましょう。

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年代物の赤レンガの塀と手水が出迎えてくれました。

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飛び石に導かれながら、中庭へと進んでゆきます。

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まずは蔵。美しい佇まいです。
漆喰壁の装飾が豪華です。

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次に竈屋。お台所です。

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軒にかわいい「もちおくり」が付いています。

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竈屋には、井戸があり、

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おくどさんもあります。

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ちょうどいい小上がりのお部屋があり、今でもご近所さんとのおしゃべり場になっているそうです。

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竈屋を出た正面には納屋があり、いろんな事に使えそうです。

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かつて旅籠屋だっただけあって、男女それぞれに分かれているトイレ棟があります。

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さて、いよいよ母屋へと入らせて頂きます。

ここで、今まで歩いてきた敷地の全体像をじゃじゃ~んとお見せしましょう。

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敷地面積;787.6㎡(約240坪)
堂々たる広さと配置です。

北側の旧道に面した正面玄関入口は、昭和の時代に一部を美容院として貸していたそうで、趣が変わってしまっています。

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低めの式台玄関です。

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玄関土間の側面にある丸い空気穴もおもしろい意匠です。
虫食いちゃうねんで(-ω-)/

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旅籠屋らしいゆったりとした階段の幅にウットリします。

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幅広階段を眺めるだけで萌えっとするのは私だけ?

床の間の掛け軸の七福神様こんにちは!

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木枠のガラス窓がステキです。

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手作りの伝統工芸品です。

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二階には高欄があり、旅籠屋としての意匠の見せ所です。

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西郷南洲のお軸 先祖代々からずっとあるそうで、真偽のほどは…。

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襖絵や狆くぐりの彫りも質の高いものとお見受けいたしました。

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納戸の扉の細工もおしゃれです。

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さて、改めて2階から見た中庭にある蔵・竈屋・納屋・トイレ棟です。

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蔵の向こうは太平洋が見えており、毎年花火がここから眺められます。
空が抜けるように青い!
静かで良いところです。

四国八十八か所お遍路道も近いので、お遍路宿としての活用が望ましいのではないかと、弊社は個人的に激しくそう思います。


敷地全体と建物全部お貸しします。
敷地面積;787.6㎡(約240坪)
賃料;家主希望価格は68,000円 事業用に使用可能です。
雨漏り、外壁等の外観については、家主負担で修繕致します。

1F間取り
2F間取り


新型コロナウイルス感染が収束したら、日本中、いや世界中から「お四国参り」の歩き遍路さんがいらっしゃいますので、是非ともお接待にお使いくださいませ。

2021年8月9日の記事

どんぐり不動産


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