【チェックリスト】ねじ込み配管を施工するのに必要な工具
給水や消火配管多い鉄管のねじ込み配管を施工する際に、必要な工具のチェックリストです。段取りの際にお役立てください。
最低限用意した方が良いものと、配管場所の状況や口径によって用意した方が良いものに分けています。
※脚立や照明などの仮設材は除きます。
また、無いと非常に困る消耗品関係も書いておきましたので、準備をお願いします。
最低限用意すべき工具
□旋盤 or 手動ねじ切り機
数ピースの寸法管で終わるようなケースを除き、旋盤は必須です。25A以下、50A以下など機種によってねじ切りできるサイズが異なりますので、配管する口径によって適切なサイズを選びましょう。
□旋盤用の管台
定尺や長い管をねじ切りする際にあった方が良いです。太物になってくるとパイプの重さで旋盤が傾いてしまいます。
※どうしても用意できない場合は現場の仮設材(BSMや足場材)を使うこともできます。
□バンドソー or チップソー or 弓のこ
パイプの切断用です。細物(〜25A程度)が数ピースなら弓のこでも大丈夫です。チップソーを使う場合はファイヤーガードも忘れずに。
□パイプレンチ
継手のねじ込みに使います。配管の口径に合わせて適切なサイズを選択してください。
〜30A:350㎜、〜50A:450㎜、〜80A:600㎜など。
□バイス台
継手をねじ込む際にパイプを固定しておく台です。本数が多い場合や長物のねじ込みには欠かせません。パイプレンチ1丁でねじ込みできます。
□スクレパー(内面用)
内面ライニング鋼管の切断面の面取り(内面)に使います。旋盤のリーマーは、内面ライニングに対して禁止されていることが多いです。
□ハンマードリル
配管支持のためのアンカー打ちや壁の穴あけなどに使います。
□インパクトドライバー
主に配管の支持金物取付に使いますが、バンドのナットを締める際にもあると便利です。
□ハンマー
主に配管の支持金物取付に使います。ちょっとした斫り・吊りバンド用全ネジの曲げ・くさび打ちなど、何かと出番が多いです。
□レーザー
配管ルートを出したり配管の通りやレベルを見たりするのに使います。
状況や口径に応じて用意すべき工具
□チェーントン
パイプレンチではくわえられない(くわえにくい)弁類などをねじ込む場合にあると便利です。
□フランジ回し
相フランジのねじ込みに使います。フランジを使う可能性がある場合には無いと不便なので用意しておきましょう。
□パイプレンチ用のやとい
場所が悪くて力が入りにくいケースや、硬いねじ込みを外したい時などにあると便利です。
※現場にある足場パイプなどで代用可能です。
□ねじゲージ
ねじの硬さ調整の際にあると楽です。
□さしがね
複数の継手を矩(かね)を見ながらねじ込みする際にあると便利です。
□インパクトレンチ
フランジを使う場合はボルトナットの締付けが発生しますので、その時に使います。
消耗品関係
工具ではないですが、ねじ込み配管では消耗品も多く使いますので、列挙しておきます。
□バケツ+ウエス
ねじ切り後の油を洗い落とし拭くのに使います。ねじを切ってそのままというのはあり得ないので、確実に必要です。
□錆び止め用の缶とハケ
錆び止めは大きい缶のまま使うと非常に不便ですし固まると困るので、小さめの缶に取り分けて使った方が良いです。
□カッティングオイル
ねじ切りの際に使う旋盤油です。
□ヘルメとシールテープ
ねじ込み時に使うシール剤です。管種や配管の用途に合わせたものを使いましょう。
給水:55、消火:S-2、ステンレス:906など。
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