渋皮ヨロイ
日々書いてきたうその日記をまとめたものです
思いつくままツイッター上であげていた140字ほどのお話(あるいはその断片のようなもの)をまとめています。
こんばんは、ジョーイ・ラモーンです。あのですね、僕、今日、みんなとおしゃべりしたいな、…
9月1日 揚げ玉を求めてひたすらスーパーをはしごする。どこに行っても見当たらない。力尽き…
桃田 あれ、すみません、なんか、ちいさくてかわいい、って聞いてたんですけど、これ、ゴリ…
331. 80歳になっても母は「かたたたきけん(えいきゅう)」を使用する。通知が届くと十分かけ…
僕はトイレで地球を産んだ。二十九回目の誕生日だった。 いきむことなく、それはちゅるん…
「海になる」 痛みはなかった。おへその辺りに小さな水たまりができた。皮膚を青い水面が覆…
321. あるもの出せよ。路地裏に連れてきたブルボンを脅す。何も持ってない、と涙を浮かべる。…
渋皮ヨロイという筆名は、溜まった掌編のいくつかをnoteに公開するために、新しくつけたもので…
大事な顧客と飲んだあと、どうも気が重く、そのまま一人で別の店に入る。このまま帰りたくな…
311. ミモザの花がこぼれるように咲き誇る。その下で小さな女が口を開けて立っていた。わたし…
カレー 僕らはカレー沼にいた。浮かぶ具材の上で難を逃れている。けれどついに煮崩れが始ま…
気づけばレベル38になっていた。俺が、ではなくて、ぽぴよぴーが。 ゲームを再開した…
301. 古い籐椅子が死ぬ。長く共に暮らした女が裏山に埋めた。夜、狸が掘り起こすが、椅子はす…
291.「賑わう海の家」 秋が過ぎても海の家は解体もされず、夜な夜な賑わっていた。煌々と明る…
281. 愛のブーメランは五年前に完成していた。でも作業が楽しくて夜ごとヤスリをかけ続けた。…