ガチパラっ!(14)
今日は、登場人物について語らせてください
まずは誰よりもこの人でしょう
アナ・スヴァールバル
Anna Svaalwalt
日本人相手や日本で仕事をする際には、
Anna Kiyotsune
清常アナ
「女子アナではありません」といったやりとりが定番
南アフリカは、せっかくイギリスから独立したのですが
元々が他民族で、4つの大きな先住民の部族と、征服統治していた白人、そしてその「混血」とが入り乱れ、混沌とした社会となっている
当然、社会情勢も不安定で、特に2010年以降、治安は悪化の一途を辿っており
首都が3つあるということだけでも、それがわかろうというもの
イギリスもなんだかんだで、軍事力で強引に統治していただけで、本当の意味で国をまとめあげていたわけではなかった
このままいくと、それこそ現在の南アフリカ共和国は、最低でも4つの国に分裂してしまうのではないか?なんて言われてたり
そんな南アフリカには以前、トランスヴァール共和国という国がありました
トランス(Trans)=北側
ヴァール(Vaal)=ヴァール側
要するに「ヴァール川の北側にある国」という意味
さらに歴史を遡ると「ヴァール王国」という国があったとされています
ユダヤの十支族というのをご存知でしょうか?
遠い昔に、イスラエルを追われたユダヤの10の支族が世界中に散り散りになった
中国を初めて統一した「秦の始皇帝」は、その末裔であるとか
それこそ日本に渡ってきて、いまの天皇家は、その末裔であるとか
最近だと、ミャンマーで、末裔が見つかったとニュースになってたり
このヴァール王国も、ユダヤ十支族のいずれかが「約束の地」としてたどり着き建国した、という伝説が実しやかに語られている国のひとつ
約束の地とは、神が預言者モーゼに、ユダヤ人の安住の地として提供すると約束したとされる場所のこと
人類発祥の地「エデンの園」もアフリカにあったとされる説とありますよね
アナは、そのヴァール王国の王女です
王女とはいっても、いまはもう国がないので、正確にはその末裔の娘、ということになります
ヴァール王国から、トランスヴァール王国となり、いまは南アフリカ共和国の一部となってますが
その首都であるプレトリアは、ヴァール王国だった地にある
3つある首都のうちのひとつですが、大統領府もあり
3つのうちどれがメインの首都か?と聞かれれば「プレトリア」と
ヴァール族は、イギリスの征服統治以前から、そして解放されてのちも有力とされる部族であり
プレトリアという南アフリカの実質の首都を抑えている
特に解放されてのちは、歴史ある一族として生まれる政治力、そこから生まれる影響力は計り知れない
そんな王国など存在しませんがね、表向きは
日本が沈没する際に実行されるかもしれない「日本国民1億人お引越し計画」
一滴の血も流さず
誰かを犠牲にすることも
誰かに憎まれることもなく
南アフリカあたりに、お引越し先を用意する
そんなことが可能なのか
計画の発案者であり、いまだにリーダーでもある元商社マン、清常源治が考えた方法のひとつが「血の統治」
血が混ざってしまえば、同じ仲間、同じ家族という筋ガキ
そうヴァール王国の王女であるアナは、清常源治の孫なのです
ヴァール王国の末裔に、自分の娘を嫁がせ、生まれたのがアナ、それと2人の息子たち
アナには兄と弟がひとりずつ
アナは現在24歳
イギリスに留学
飛び級しつつ早めに卒業したのち、南アフリカ政府の環境省に入省
そんなアナも政府で働いて3年目が終わり、4年目に差し掛かろうとしている
(15)に続く☟
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