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地域と組織を超えて連携:繋がることで見えてくる道南の未来!

道南サミットとは?

道南サミットは2021年に発足した任意団体で、「道南のプレイヤーが繋がり成長するきっかけ作り」を目的に「出会いの場」と「学びの場」を道南広域に提供しています。

設立のきっかけは2021年に開催した「道南フェスティバル」に関わった道南各地のプレイヤーが地域や業種を超えてつながった際に様々な可能性を感じたメンバーが多く、この繋がりを継続的に保つことで様々な化学反応が起こるのではないかという予測のもとイベント終了後に実際に何ができる話すミーティング(当時はこれを道南サミットと読んでいた)を開催したのがきっかけでした。

そんな第一回の集まりでは事業をいきなり始めるよりもまずはお互いのことを知ろうということで繋がったメンバー同士の理解を深めるキャンプイベント「道南サミットキャンプ」を開催しようとなりました。その後みんなで道南の未来を考える議論がしたいということで「道南の未来を考えよう」というトークセッション形式のイベントを開催したり、地域づくりに必要不可欠なコーディネーターを育成する事業「コーディネーター研修」事業が始まったり、道南の地域おこし協力隊が繋がるための組織「道南地域おこし協力隊ネットワーク」が設立したりと2021年の発足から様々な事業や新たなチーム、プロジェクトが生まれました。

今後も「繋がり」と「成長」をテーマに道南サミットを通じて道南の中に様々な化学反応を起こすことで各地域が盛り上がり、道南全体の活性化に繋がるような動きをしていきたいと考えています。

主な事業内容

道南サミットでの出会いを通じてこの2年間で様々なチームの発足や事業が生まれました。それぞれ独立して動ける事業は道南サミットを経由せず自ら動いてもらっていますが、そんな中でも道南サミットが主催して運営している事業が3つあります。

道南フェスティバル

道南フォトコンのコーナー

道南サミット発足のきっかけになった事業で毎年10月3週目の土日に函館の商業ビル、シエスタハコダテで開催。2つあるテーマの1つは「道南の人に道南の魅力を再発見してもらう」です。
意外と地域住民こそが地元を知らない現状がある中、道南には実はたくさん魅力がある地域が存在します。そんな魅力を食や人、体験で知ってもらうために道南全18市町村に参加してもらい、2日間で道南全域と繋がることができるイベントにしました。
道南各地の美味しい飲食や物産の出展はもちろん、木工ワークショップやフォトコンテスト、観光スポットやイベントの情報展示、動画上映、ゆるキャラのイベント、アーティストライブなどなど盛りだくさんの内容で地域を満喫できる内容となっています。

2つ目のテーマは「プレイヤーの成長」。このイベントを通じて道南のプレイヤーが成長できるような仕掛けをたくさん用意しています。例えば、今年から「道南サミットチャレンジピッチ」という、各地域のプレイヤーのチャレンジをプレゼン発表するイベントを開催し、道南のチャレンジャーの成長に繋がるピッチコンテストを開催します。

さらには、イベントの中のコンテンツをそれぞれ道南サミットプレイヤーに担当してもらうことで、1つのコンテンツを責任を持ってマネジメントする経験を積んでもらうなど、イベントの運営に関わる人の成長に繋がることを意識した運営方法を実践しています。
特に3年目の今年はこの「運営メンバーの成長」に力を入れた内容となっているので、イベントを終えた後に様々な事業を立ち上げたり、既に動いている事業を加速したりと道南各地で「進化」が見られるのではと楽しみにしています。

道南サミットキャンプ

キャンプファイヤー

こちらも2021年から毎年開催していて、1回目の道南サミットの集まりから生まれた1つ目の事業です。まずはメンバー同士の親睦を深める目的で始めましたが、2年目からテーマを「ギブ」と「表現」に設定し、お金をかえさずにそれぞれがギブしたいものを提供し合う場として、それぞれが表現したいものを表現する場としてのイベントに進化しました。
農家は野菜を持ってきたり、シェフはそれを調理、キャンプの達人がキャンプの技術をシェアし、アーティストは音楽をしたり即興の演劇を披露したりと個性豊かで素敵なギブと表現が溢れる2日間でした。

道南地域コーディネーター研修事業

3つ目の事業は今一番力をいれている事業で、道南各地に存在する中と外を繋ぐ存在である「コーディネーター」を育成する事業です。これは道南が繋がり、様々な面白い事業アイディアをメンバー同士で話していく上で、その地域のキーマンとなる人の存在がすごく大事だということ、そしてそのキーマンの外からくる人材と中にいる地域住民を繋げるハブとしての能力が大事という結論に至りました。

現状の道南をそういった目線でみた時に、まだまだ各地のキーマンが経験や能力不足だったり、そもそも全地域にコーディネーターになり得るキーマンがいないといった問題が浮上しました。そこで道南地域のコーディネーターを育成、発掘するための長期プロジェクト「道南コーディネーター研修事業」がスタートしたのです。

コーディネーター役割

具体的には1年間で約4回の座学、そして3回の実際に現地にいくフィールドワークを通じて地域コーディネーターの成長、そして新たなコーディネーターの発掘に繋げます。現時点ですでに「自己分析」「地域分析」「マイビジョン作成」など自らと地域を見つめ直して将来を考えるワークに始まり、「コミュニケーション講座」など地域でコーディネーターとして成長するために必要な勉強会を3回ほど実施してきました。

そして実際に鹿部町、森町、厚沢部町と道南の地域にみんなで赴き、コーディネーターの案内の元現地を見学し、その地域の課題や活動を知った上で、みんなでより良い地域や活動にしていくための議論(ワーク)を重ねてきました。共通した課題もたくさんありつつも、地域それぞれのユニークな課題や活動などがあり、現地にいくことでしか学べないこともたくさんあると実感したので、これからも座学+フィールドワークというコラボは継続してければと思っています。

今後目指したい未来

2021年に道南サミットが発足して2年がたち、様々な出会いと化学反応があちこちで起きてきましたが、まだまだスタート地点にたったばかりだと思っています。今後道南サミットがまず目指していきたいのは法人化です。今は任意団体として活動していますが、収益化が可能な事業を確立させ法人化することで、より幅広く質の高い価値を提供していきたいと考えています。
ただ道南サミットは誰でも自由に出入りできる「ゆるさ」も良さではあるので、そのゆるさを保つためにも任意団体としての道南サミットは残しつつ事業を動かす実働部隊として別チームを作れたらと考えています。

現在道南サミットのコアメンバーとしては10人、その他繋がっているメンバーは130人ほどいるので、それぞれの得意分野を活かし、連携することで価値が生まれる事業を増やしていき、収益を確保していく予定です。
具体的に考えているのは、広域の観光推進事業、移住推進事業、地域おこし協力隊支援事業、そして商品開発事業です。今まで個々の動きで中々成果の出ていなかった分野が地域を跨いだり、業種を跨いで連携することでうまくいく、そんな事例をたくさん作っていきたいです。その先には道南でチャレンジをする若者が増加し、それぞれの街で面白い動きが毎年生まれ、道南地域に外からたくさんの人の流入が生まれ、さらに進化していく。そんな未来を目指していきたいと思っています。



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