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お金はどこに消えていくの?

 昨日からの続きで、色々とニュースを見ているとギャンブルというのも恐ろしいもんじゃなー注ぎ込んだ巨大なお金は一体どこに吸い込まれていくのだろうか、しかし考えてみれば、親父もパチンコや競艇に入れ込んでいたよなーと思い出す。

 ボクが小さい頃(4,5歳と思う)、昼間に親父に連れられてパチンコ屋に行った時のことを良く覚えている。

 親父は特に子煩悩な人では無く、どうして仕事中であった筈のその時間に息子をそのような場所に連れて行ったのか、今考えると不思議だ。当時はまだ一発々々を指で弾くパチンコ台しかなく、BGMは延々と軍艦マーチが鳴り響きタバコ煙もうもうとした、超ガサツなおっさん空間であったが(今ならそんなとこに幼児を連れていくのはDVの一種とされるに違いない)、案外子供的には嫌なものでも無かった(何しろ閉め切った車の中でもタバコをぷかぷか吸う親父だったので、そもそもが)。

 その勝負の結果がハッキリどうだったと分からないけれど、帰り際に親父が玉売り機からバンバン買ってきて、何故かそれを打たずにボクに景品交換コーナーで何か好きなものと変えてこい、と持たせてくれた。3箱分くらいあっただろうか、それだけあればウルトラマンタロウのZAP飛行機のオモチャと交換できて、非常に嬉しかったのだが、交換のおばちゃんに「お父さん、玉だけ買って持たせてくれたのやろ?」と含み笑いしながら言われて、どこか屈辱感を覚えたのであった。

 おばちゃんニヤニヤしながら嫌なこと言ってさーとも思ったが、もしかしたら親父も情け無いとこがあるのかもと子供心にモヤモヤとした感情を抱えたものである。今考えてみると、親父もそんな見栄っ張りなことせずに、普通にオモチャ屋で買ってくれた方が安上がりだったのではないか(行きつけのパチンコ屋だったので、カッコつけたかったのかも知れない)。

 ZAPの飛行機は荒く遊んだので、すぐに壊れてしまった。そんなこともあってかどうか、ボクはまったくギャンブルはやらない。無駄なことが嫌いだからだ。

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