【二次創作】承認欲求の飼い慣らし方

連続で同じような記事になっちまいますが、頭の中に考えが漂ってるうちに文章にするのが吉。承認欲求で自分を生かすも殺すもあなた次第…とはいえやっぱり数字は気になるし、評価されなくて苦しいモードに入ったらしばらく抜け出せなくなる方も多いんでないかな。
散々これまで偉そうなことを書いてきましたが、私も数字で苦しくなることはあるし承認欲求は滅茶苦茶強いです。それでも、小説の奥深さというんでしょうか、文章の魔力といいますか。あんまり書くとただの自分語りになるのでやめるけれども、私はそんなものを信じているので、やっぱり誰よりも読者の頭蓋を殴れる話を書きたくて、読者が情緒めちゃくちゃになってるさまを見るのが楽しくって、書き続けています。
こう書くとただの変態ですね。しかしこのnoteもその変態が書いてるので、ここに書いてあることをつきつめるとあなたも変態になります。
さて、ふざけるのは大概にして、数字や他人への称賛が気になって仕方がないあなたへ「承認欲求の飼い慣らし方」!いってみよ~

①承認欲求は大きな武器になる

二次創作界隈では「承認欲求を満たすために創作するなんてよくない」とか「他人の評価のために創作しちゃいけない」とか、NO!承認欲求!みたいな空気がありますが、う~ん…正確には違う。
世の中の多くの発明や偉業は「女にもてたい」がために成し遂げられたものだそうです。(もちろん全部がそうではないでしょうが)まあこれは承認欲求というより性欲かもですが、成果物がどんなに尊かろうが神だろうが、動機なんてそんなものでいい。
これは例になるかわかりませんが太宰治なんか芥川龍之介が大好きすぎて第一回芥川賞がどうしても欲しかったのですが、選考委員の川端康成に生活のだらしなさを指摘されて落選し、本人に「刺す」と脅迫めいためっちゃ長い恨みの手紙まで書いて送ってるんですよ。作品と生活を同一に侮辱され怒ったのもあると思うけど、我の強さがやばい。
承認欲求が強くて何が悪い?性格悪くて何が悪い?それを原動力にして何が悪い?
自カプを好きな気持ちで書いています…!(キラキラ)「だけ」でやっていけるわけねーだろばーーーーか!!
申し訳ございません、あらぶりました。
もちろん根底に自カプを表現したい欲求があってこそ良い作品が書けますが、そこにどろっどろした燃えるような承認欲求を組み合わせて、それら全部を創作に向けたらもう最強です。熱意でいったら向かうとこ敵なし、そしてそんな人間の創作物の熱は、努力の方向さえ合っていれば間違いなく読者の頭をブン殴ります。
というわけで、まずはあなたの中の承認欲求を肯定してください。
問題は、それをどういう方向に使うかということ。続くぜ!

②基本的にはとりあえず何か書く

やっぱ変態じゃん…。とか思ったかもしれないですけど、それ以外に何かやれることあるでしょうか?せいぜい、「だってあっちの方が大手に媚びてるから…」とか「ご都合パロorエロで人集めてるだけでしょ…」とかとか、何かしらの理由付けをして自分の苦しみを誤魔化すくらいじゃないでしょうか。
それやってて楽しいですか? あなたの糧になりますか?
理想は、余計なこと考えはじめる前に、もしくは苦しい感情を自分がいだきはじめた瞬間、さっさと次のものを書き始めること。
大概の場合、自分の創作に集中すると数字とかどうでもよくなります。書いてる間は楽しいのに、公開するとなると気分が暗くなる現象はあるあるかと思うんですけど、要は、「書いてる間は楽しい」を延々と続けること。
これだけでちょっと気が軽くなりませんか? 書くことで自分を救っている上に、数をこなすことにもなる。なんなら悔しさも胸の内にひそんでいるから知らず知らずのうちに試行錯誤して創作することにもつながっている。
これも承認欲求があるからこそなせるワザ。
でも書いてばっかりだと行き詰まるし、自カプを読みたいのに承認欲求が邪魔して他作品が読めなくてつらい……そんなあなたは次の項目へ。

③同ジャンルの別カプ・カプ要素無しなどの作品を漁る

これ、おススメです。自カプの攻めと受けどっちかがはまってる別カプあるいは逆カプ(固定派の方は無理しないでね)をはじめ、全くの別カプ、カプ要素なしの二次創作(オールキャラ含む)を漁るだけで、全然気分転換になります。
何より、自カプ界隈で固定化してる価値観以外の解釈を取り入れられる、ネタの幅が広がる、そして、あなたが原作を、そしてその二次創作を大好きだってことを思い出すことができる。
二次創作は、こんなにも面白い。承認欲求よりもっと根源にある、あなたを創作する側にまで動かした、純粋な喜びを思い出せるはずです。
初心に戻る。さまざまな創作に触れることでネタや作風の引き出しが格段に増える。自カプ視点でない推しの解釈を吸収することで解釈にさらに深みが出る。これは強いです。他の書き手との差別化に繋がります。
書き続けることは基本ですが、それと並行してインプットするのは思ったより難しい。でも、苦しくなったら書く、気が乗らないならインプット。最強のローテーション。
承認欲求という強い衝動は、あなたをここまで生産的な行動へ突き動かすことができます。

さて、私は太宰文学が大好きなので無理やり話に出したりしちゃいましたが、承認欲求は抑圧するものではなく、正しい方向へ解放することで飼い慣らすことができます
創作は苦しい行為。否定はしません。けれど、その苦しみは強さに変えることができる。この記事にたどり着くほど承認欲求に苦しんでいるあなたになら、きっとできます。
承認欲求までも糧にできてはじめて、創作の本当の楽しさがわかる。
だいぶストイックな考え方かもしれませんが、私はそんなふうに思っています。

それと、承認欲求を飼い慣らすことと、とらわれることは違います。
とらわれてネガツイしたり他人のTLを監視したりするの、楽しくないでしょ。苦しいでしょ。
本当の楽しさを知る方向へ歩いていけたらいいですね。