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狂っていないと正気が保てない

24時近くまで仕事をして、少し寝て、7時に起きた。普段考えないようにしていることなのだが、起きた瞬間に、あまりの自分の年収の低さに、驚いて、不安になって、ああーーー。

自分は人並みの幸せを望んではいけないのだろうかとか、いや私は人並みの幸せを望んでなんかいなかったなとか、そもそも自分程度の人間は人並みの幸せなんか手に入れるべき人間ではないなとか、そんなことが脳内をぐるぐる回って、パニックになりそうになる。パニックになりがらも、とりあえず歯を磨き、エアコンを27度にして、髪を櫛で整えて、Amazonで麦茶のパックを買って、7時45分になって家を出る。

胸の痛み、というか重さを感じる。

各停の井の頭線に乗る。イヤホンをつけて自分の作ったデモ音源を聴く。やっぱ良い曲だ。良い曲か?いや、こっから良い曲にしていくんだよなぁ。

好きなバンドだった人の言葉が流れてきた。涙が出た。「当に自分など見失っているかもしれない。でもそこで辞めてはならない。」と書いてあった。



鉤括弧つきの幸せなんていらない。この不安も心配も敵じゃない。そして、この電車に詰め込まれたあなたも、私の親しい隣人たちも、お金がなくて結婚式に行ってやれない友達も、私よりお金があるけど満たされない顔をしてる人も、飽食のくせに心を病んでるお前も、肥大化する欲望を制御できないお前も、みんなみんな、敵じゃない。
同じ時代を暮らさなきゃいけない被害者であり、同じ時代を作ってしまった共犯者あり、
それ以前に、同じ時代を生きて、支え合わなければいけない人、人、人々だ。


不幸も不安も不運も不出来も、全部抱えて、私は、あなたと、支え合って、生きていく、存在していく。そのための仕事がしたい。

私にとっての仕事ってのは、それのことだ。
労働なんかの比にならない。もっと大事な、生きるためのことだ。

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