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瞳へ落ちるよレコメンド

2022年の交友は初対面やお久しぶりな方も多く「最近、音楽何聴いてる?」と聞かれる機会が大変に多かった。

すかさず自分は「あいみょんです」と答えるわけだけど、相手が「それってどんなアーティスト?」と返したいかもしれない質問に対して、空気を読まず国民的アーティストを僕が挙げてしまうわけだから、相手の反応も様々でそれが結構面白い。

「あぁ、マリーゴールドの」

と答える方は意外なことに少なくて、僕が勝手に思っていた「あいみょん=マリーゴールド」というパブリックイメージは、世間的にはそこまで強くないのかもしれない。

「あれ好きです、ふたりの世界」
「パジャマで歌ってるようなイメージ?」
「死ね〜!ってやつ、いいですね」
「岡本太郎に影響受けてるんだよね」

などなど、ファンではない方達の中にも人気曲やイメージなんかがちゃんとあったりして、それを聞くのが大変に面白くて好きだ。

中でも知ってる曲、好きな曲に「愛を伝えたいだとか」を挙げる方が多いのが個人的には少し意外で、確かに、MVもパジャマ?で踊っているわけだから「あいみょん=愛を伝えたいだとか」というイメージが意外にも強かったりするのだろうか。

ちなみにハートもパジャマだな、と後から気付いた。


衣装の話になると、やはり自分的には圧倒的に「あいみょん=セットアップ」という印象が強いのだけれど、皆さん的にはどうだろうか?

これは恐らく武道館での弾き語りだったり

『愛を知るまでは』のMVだったり

ステージ衣装やアー写で着用してることが多いからなのかな、と思う。


自分は何年にも渡って『シコメン』というPodcastを配信してきて、まぁこれは文化放送のラジオ番組『レコメン!!』のパロディで「塩原がレコメンドする」的な感じで、舞台だったり映画だったりの感想やら何やらを沢山話してきたわけだけど、実は音楽に関してはあまりレコメンドしてなくて、というか造詣が深くない人なので結果自然とそうなっていた。

ただ、別に詳しくなくてもそれが「強烈に好き」なのだったらやはり書いて話して発信したいよなという思いが募る最中、DJの先輩に「あいみょんのオススメ曲教えてよ」なんて言われたりもしちゃった訳だから、ほほぅ、ヲタクを本気にさせたことを後悔させてやりますよ。ザーボンさん、ドドリアさん、行きましょう、という気概でこんな文章を書き始めている訳なのである。

あともう一つ前置きをしておくと、好きになったのはここ1〜2年のことなので、音楽と同じく全然詳しくはないし、あくまでも現段階での自分のオススメ曲をいくつか、だということもご了承頂きたい。


という訳で最初に聴いて欲しいのは『憧れてきたんだ』

1stアルバムの1曲目かつ、ライブの1曲目に使われたりすることも多い「カマし」の曲なんだけど、これがもうフォンッ当にかっこいい!

Gコードのみ(2capoの)たった1コードだけで構成されてる潔さ!
(実際には若干派生コードもあるけど、基本1コード)
えー1コードなら超簡単じゃーん、と思う方も多いかもしれないけど、アコギで弾こうとするとこれがまた意外に難しい!

違法でアレなとこに誘導するようであまり気が進まないけど、弾き語りバージョンが真骨頂なので観られたら観てみて欲しくて、あいみょん自身もDVDコメンタリーで言っていたけどとにかくニュアンス重視グルーヴ命!なので、右手のストロークの気持ち良さと、歌詞の中に込められた色んなクリエイターへのリスペクトと、何かしらものづくりをしている全ての表現者たちへのエール、そんなものを感じて欲しいとても熱い一曲。


次にオススメしたいのは『愛を伝えたいだとか』
だったのだけれど、この記事の冒頭で既に動画を貼ってしまったので、ここは同じ横ノリ系の『スーパーガール』を紹介してみる。

先ほどの『愛を伝えたいだとか』は横ノリでもファンクチューンだったのに対して、こちらの『スーパーガール』は、どことなく昭和レトロ歌謡を思わせるような、カセットテープミュージックアレンジが凄く良い。

アコギで弾いてみて気付いたが、両曲はコード進行がよく似ていて、自分は音楽に全く詳しくないので初めて聴いた言葉なのだが、これは「Just The Two Of Us 進行」と言われているらしく、日本だと椎名林檎さんの『丸の内サディスティック』などに使われていることから「丸サ進行」なんて呼ばれているらしい。
どことなーくオシャな感じがする、けどあいみょん本人が「とにかくキーが高い」と評するように、LIVEでは熱ーくシャウトしちゃう一曲なのだ。

んー、かっこいい。


オシャな横ノリの次はやっぱ縦ノリロックチューンを紹介したいよね、ということでやはりこいつ『貴方解剖純愛歌〜死ね〜』に触れておきたい。

ブリッジミュートでガシガシ刻むイントロのかっこよさ、8ビートに16ビートを混ぜたストロークの疾走感、歌詞の物騒さとかわいさ、力強く歌い上げる時にパグ並に寄る眉間のシワ、これぞ!という感じの、あいみょんの魅力がめいっぱい詰まっている一曲だと思う。

梅田でのストリートライブが、誰も足を止めてくれずに本当に嫌だったと語る中で、この曲を演ると道ゆく人たちが耳を傾けてくれた、何度も何度も歌ったという熱いコメントの後にしっかり歌詞を間違える(youtube版ではカットされている)その、っぽさがまた、凄く良い。
この曲の所為で「あいみょん=メンヘラ」というイメージが一時期付いてしまっていたが、本人やスタッフ曰く全く違うらしい。


最後の一曲は、LIVEの最後に歌われがちと言うことで『GOOD NIGHT BABY』『君はロックを聴かない』で迷ったのだが、ここは後者にしようと思う。

恐らく、AIM(あいみょんのファンクラブ会員)の皆さんに「一曲だけ挙げるとしたら?」と聞けばコレと答える方が一番多いんじゃないかという、THE、と言うかまぁド定番中のド定番かつ名盤なのだけどバンバン紹介してしまおうと思う。

あいみょん自身が、この曲が出来た時に「シンガーソングライターとしてやっていけるかもしれないと思った」とコメントする程のまぁ代表曲なのだけれど、最近のインタビューで逆に「この曲が聴かれへんかったら、西宮に帰るかなって思うぐらい」と言ってて、それぐらい中身と外と、自身の伝えたいことと音楽と、この時点でのあいみょんというシンガーソングライターを構成している色んなものが全部乗った曲だったのだなと、改めて思う。

アートワークがこれまた良くて

ディレクターの高倉壮一郎さんが「今までのアートーワークで一番好き」「曲の伝えたいこととバチィ!っと合ってる感じ」とコメントしてて、まじそれな!と思った。

僕も大好きです。


こんな感じで4曲ほど、もっとディープなファンならいやいやアレもあるよコレもあるよと言いたいところかもしれないが、まずは手始めに20分ほどお耳を拝借しようじゃないかと選んでみた。

これで少しでも、あいみょんの楽曲の良さを感じてくれたら、こんなに嬉しいことはないのです(意訳:AIMの友達が欲しい)。

長々と読んで頂きありがとう。

もし、もう少し聴いてみたいぞ、という方がいた時の為に、ここは楽しいインターネッツのお作法に則って、好きなあいみょん楽曲で打線を組んでみたいと思う。
もしお時間ある方は是非、さらに小一時間お耳をお貸し頂ければ幸いです。



一番レフト『満月の夜なら
二番センター『青春と青春と青春
三番セカンド『ジェニファー
四番DH『愛を知るまでは
五番ファースト『
六番サード『サラバ』
七番ライト『今夜このまま
八番ショート『漂白
九番キャッチャー『GOOD NIGHT BABY


記事中に紹介した曲をまとめたプレイリスト組んだので良かったらこちらも併せてどうぞ。
(「サラバ」は未発表曲の為、リストに載せておりません)

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