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じゃあな、Xマウント。

2018年に「X100F」を手にしてからFUJIFILMの魅力にハマり、Xマウントに鞍替えして以来ずっとXシリーズを使ってきた。
X-H1に始まり、X-T30、X-Pro3、X-E4と色々使ってきたけど、どれも満足のいく完成度のものばかりだった。

さて、そんな最高なXマウントだったのだが、タイトルからなんとなく察したと思うが3年ぶりにマウント移行をしたので、今回はそんなお話をしようと思う。

次は「Lマウント」へ

僕がXマウントの次に選んだのは「Lマウント」、そう、フルサイズだ。
正直APS-Cというセンサーサイズにそれほど不満は無かったけど、以前からなんとなくフルサイズは使ってみたいと思っていた。

キッカケはずっと憧れだったX-Proシリーズを「X-Pro3」の発売を機に使ってみたが、使っていくうちにコレジャナイ感があって手放したことにある。

デザインやシャッター音はまさに最高そのものだったが、やはり少し使い勝手にクセのあるカメラだったことの間違いはない。

語弊がないように言っておくと、X-Pro3は今までは使ってきたカメラの中で一番気に入ったカメラだった。
ただ、三脚を多様する僕にとって、あのディスプレイの仕様が合わなさすぎただけだ。


X-Pro3を手放したことで、どこかで燃え尽きた感があって、“一回Xマウントから離れてみよう”ということで久しぶりにお引っ越しをしてみようと思った。

メインにX100Vを使っているのでサブカメラは多少大きくても良いかなと思って、次のカメラはLUMIXの「S5」にした。どこかX-H1の面影のあるソフトマッチョなカメラだ。
正直、ボディはLマウントだったら何でも良かったから消去法で決めた感はある(Panasonicさん、ごめんなさい…)。

レンズはSIGMAの「28-70mm F2.8 DG DN」を選んだ。このレンズはほんとにすごくて、”フルサイズの大三元ズームレンズはデカくて重い“っていう概念が覆るほどの軽量・コンパクトで、SIGMAらしいキレのある描写が共存してる。しかもコスパに優れてるときた。

このご時世なので、まだまだちゃんと写真を撮れてないけど、APS-Cからフルサイズに変えてみた所感的なところに少し触れてみようと思う。

ズームレンズでこんなボケるん?

"フルサイズはボケが大きい"とは良く言われるが、まさにその通りだった。
F2.8のズームレンズでAPS-Cの単焦点と同じくらいにはボケがある感覚だ。

今まではボケが欲しくて単焦点レンズを頻繁に付け替えていたけど、ズームレンズでここまでのボケ表現が作れるのなら十分だろう。レンズ交換しなくていいのはとても快適。

ただ、逆にパンフォーカスでは必要以上に絞らないといけないから、そこは少し扱いにくい。

画質の違いは…?

画質を求めてフルサイズに移行する人って結構多いと思うんだけど、個人的にはそんなに変わらないかな〜って感じている。
まぁ、素人目線ではなんとなく良いってのはわかる。

高感度耐性とかはたしかにすごいなとは思うけど、ダイナミックレンジが〜とか、色表現が〜とかは正直「フルサイズだから」っていうバイアスから来てる気もしてる。
まぁ、以前使っていたFUJIFILMが良かったのかもしれないけど。

SIGMAのレンズ、良き。

僕がLマウントを選んだ大きな理由としては、SIGMAのレンズを使ってみたいというのがあった。
いつまで経ってもXマウントでレンズ作ってくれないから、困ったものだ。
え?Eマウントもあるじゃんって?そっちはボディのデザインがねぇ…ねぇ?

実際に使ってみると、その描写力には結構驚いた。
SIGMAと言えば「こだわりの光学設計によるキレキレのシャープネスとトロトロのボケ(故のデカいレンズ)」っていうイメージだったけど、まさにその通りでピントピークのキレはすごい立体感がある。
というか、うまく言葉にできないけど、空気感の表現がすごい。

しかも、今回購入した28-70mmはSIGMAらしからぬコンパクトさで、大きさは全く気にならない。

これはぜひ単焦点ラインナップも使ってみたいと思ったし、最近はミラーレス専用設計のラインナップも増えてるので次のレンズ選びも迷いそうだ。
とりあえず、早く50mmのDG DN版を出してほしい。

正直、少し後悔してる部分もある。

フルサイズにして良かったことばかりではない。それは、デザインが好きなカメラが無いことだ。

一部のメーカーを除いて、各メーカーが出しているフルサイズってどれもパッと見てカッコいいと思えるものは無いし、
数十万円もするのにちゃっちいと感じるものも多い。

それに比べて、FUJIFILMのカメラはほんとにカッコいいなと思う。
写真を見返しても、X-Pro3のカッコよさはダントツだ。

高い買い物だし、カメラってほんとデザインが大事だと思う。
デザインだけでカメラを買い替えてしまいたいくらいだが、今はX100Vで精神状態を保っておこうと思う。

というわけで、Lマウント。


長く愛用していたXマウントだけあって、少し喪失感はあるがしばらくLマウントと付き合っていこうと思う。

とまぁ、なんやかんやでマウント移行したわけだけど、X100Vは手元にあるので完全にFUJIFILMから離れるわけではない。

FUJIFILMも新しいシリーズ?でレンズのラインナップを拡充してきてるし、なにか心揺さぶられる製品がでたら戻るかもしれない。(XF33mmはめちゃくちゃ気になってる)

それまで、じゃあな、Xマウント。

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