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THE J GEILES BAND/狼からの一撃

今回は私が一番愛したロックバンドを紹介したいと思う。
J GEILES BANDは1967年にボストンで結成されたブルースとR&Bルーツのアメリカンロックバンド。
全盛期は1970年代ATLANTICレーベル時代と断言しておく。
1980年代に「堕ちた天使」の大ヒットで大成功を収めたのだが、私にとってはとても複雑な曲だ。
この曲は鍵盤のセスジャストマンの曲だが、80年代風のポップソングで彼らのルーツからはかけ離れた曲だったのだ。
この曲の大ヒットでバンドの力関係が変化してしまう。なんとボーカルのピーターウルフがクビになってしまったのだ。ピーター抜きでアルバム1枚発表したが全く売れずバンドは解散してしまった。
余談だが当時ピーターの奥さんは女優のフェイダナウェイだった。

セスは80年代に入るとハモンドオルガンを捨てYAMAHAのポリフォニックシンセサイザーを使用するようになる。セスは素晴らしいハモンド奏者だったので私には大きなショックだった。
ちょうどその頃彼らが日本にやってきた。
1980年6月2日 大阪フェスティバルホール公演。


私は数多くのライヴ演奏を体験したが、このライヴを超える感動を与えてくれる演奏はとうとう経験出来無かった。
ストーンズやプリンスの初来日公演さえも敵わなかったのだ。

この写真で当時のセスの使用機材が解る。
真っ白なハモンドB3 、YAMAHACS80シンセサイザー、YAMAHACP-80ステージピアノ、ピアノの上はホーナークラヴィネットかな?
この時の公演ではハモンドを弾き倒していた。
私もオルガン奏者の端くれだ。ステージアクションも含めてめちゃくちゃ参考になった。
この日は日本公演の初日だった。彼らは最高のライヴバンドだ。熱い演奏で観客は大興奮だ。
なんとアンコールは7回も出てきてくれたのだ(涙)
彼らは当時アメリカのストーンズとも呼ばれておりステージ演奏の素晴らしさには定評があったのだ。最高のB級バンドとも呼ばれていたが、FACESとよく似た立ち位置だったと思う。

彼らはライヴバンドなので演奏を重ねるごとに曲が素晴らしく進化していく。だから同じ曲でもライヴバージョンの方が圧倒的に良い。
彼らは3枚のライヴアルバムを発表している。
興味を持たれたらならまずライヴアルバムを聴いて欲しいのだ。

FULL HOUSE

このアルバムは1972年に発売された興奮の1枚。
ブルース好きには堪らない演奏だろう。
やっぱりラストのLOOKING FOR A LOVEが最高なのだ!

BLOW YOUR FACE OUT

1976年に発売されたこの2枚組アルバムこそ私にとって生涯最高のアルバムだ。
このアルバムには色々なジャンルの音楽が混ざりあっている。
BLUES、R&B、ハードロック、カントリー、レゲエなどなんでもありだ。
彼らの多彩な音楽性を感受性豊かな学生時代に体験できた事は私のその後の音楽的嗜好に大きな影響を与えたのである。

MUSTA GOT LOST
この曲が彼らの曲では一番好きだ。
私は今でもおっさんバンドで演奏してます。
前置きが長いので飛ばして聴いてね。

SHOWTIME!

このアルバムは1982年発売の3作目のライヴアルバム。
堕ちた天使の大ヒットで人気最高潮の頃のデトロイト公演の記録だ。
80年代の作品もスタジオ録音より数段良くなっているのだ!

LAND OF A THOUSAND DANCES

J GEILES BAND!
彼らは最高のアメリカンロックバンド。
今では堕ちた天使の一発屋と思い込んでる人も多いようだ。
この投稿読んで少しでも興味を持って貰える方が居ればとても嬉しい。

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