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追悼 LINDA LEWIS

私の最愛のシンガー、リンダルイスが亡くなってしまった。
72歳なんて早過ぎるやろ。
私の母親なんてもうすぐ90歳だがとても元気だ。
ショックが大きかったのだが、今の気持ちを残しておこうと思う。
リンダとの出会いは1976年ラジオで掛かった「燃えるくちずけ」だった。
当時私は高校生だった。
聴いてすぐにリンダの歌声に夢中になってしまったのだ。

この曲の原題はITS IN HIS KISSで黒人女性シンガー、ベティエヴェレットの1963年の大ヒット曲。リンダバージョンが素晴らしいのは勿論だが、本家ベティもええんよ!

そして買ったのがアルバム「NOT A LITTLE GIRL ANYMORE」だ。
大昔梅田東通り商店街にあった輸入レコード屋「DAN」で買ったのだった。
このレコードは何度聴いたかわからないけど
全てが素晴らしい作品だった。

それでは私が苦労して収集したアナログ盤を紹介していこう。

1971年に発売された「SAY NO MORE」から。

残念ながら今となってはレコードもCDも入手困難だが、手に入れる価値はあります。
1stアルバムにてこの完成度!
既にリンダの才能は溢れかえってます。
クリススペディングがとても良い仕事してますね。

FOR MAMA

LARK(1972)

このアルバムはコレクター泣かせだ。
英国初回盤はB面1曲目はOLD SMOKEYで6曲収録だがセカンドプレスはROCK-A-DOODIE DOOで始まり7曲収録なのだ。
米国盤も7曲収録タイプだ。
私の英国盤はたまたま初回盤だった。
でもROCK-A-DOODIE DOOはHEART STRINGSで聴けるけんな。
当時は日本盤レコードは発売されていない。
但し1995年に世界で初めて日本でCDが発売され大ヒットした。日本人もやる時はやるのだ!
内容は文句なし。
プロデュースはリンダとジムクリーガン!

REACH FOR THE TRUTH

FATHOMS DEEP(1973)





この英国盤はカット盤だった。
英国にもカット盤があるのはこのアルバムで初めて知った。
このアルバムはCDではわからないのだが特殊ジャケットになっている。米国盤は簡略化して中袋の写真に変更されているが、魅力が半減してしまっている。
このアルバムには私の大好きなハミングバードのメンバーが結集している。
ボビーテンチ、マックスミドルトン、クライヴチャーマン、コンラドイシドアだ。
いやリンダのセッションを契機にハミングバードが結成されたのだ。
マックスミドルトンのローズピアノの美しさはどうだ!
もちろんラークよりこっちが好き!

IF I COULD
この曲はレゲエだ。レゲエブーム爆発前に発表したセンスが凄い。

HEART STRINGS(1974)

このアルバムは1974年に発売されたベストアルバム。
当時のリンダ入門用アルバムだ。
SIDEWAY SHUFFLEとSAFE AND SOUNDの2曲のみ当時の新曲だった。

NOT A LITTLE GIRL ANYMORE(1975)

このアルバムは絶対米国盤が良い。
英国盤のジャケは全然可愛く無いからだし、初めて買ったのも米国盤だったからだ。

このアルバムは世間一般では複雑な評価のアルバムだった。
私の場合このアルバムが初めて聴いたリンダのアルバムだ。もう何百回も聴いている。
はっきり言って評論家の評価なんて糞溜めだ。
音楽は1度聴いて解るものもあれば何度も聴くうちに良くなってくるものもある。聴いた時の精神状態や体調にも左右される。
評論家はよほど好きなミュージシャンじゃなければ何度も繰り返し聴いたりしないだろう。私にとってこのアルバムは全てが素晴らしい最高のアルバムなのだ。
ポップ上等なのだ!
歌も曲も演奏も何もかもが素晴らしいのである。
前作同様ハミングバードのメンバーも参加している。

LOVE WHERE ARE YOU NOW

WOMAN OVERBOAD(1977)

このアルバムのジャケットを初めて見た時は驚いたものだ。
全身金箔を塗り固めているし乳房が透けている。リンダはどうしたんだろうか?
リンダはこの頃拠点を米国に移していた。
このアルバムではリンダの曲は4曲のみ。
ハミングバードのメンバーは参加していない。
マックスミドルトンが1曲だけ弾いてるけどね。
買った当時から違和感のあったアルバムだが、今聴いても駄目だ。
米国に拠点を移した事が凶と出たようだ。
アラントゥーンプロデュースが売りだったが、これも全然駄目だった。
でもリンダの曲はええんよね。

LIGHT YEARS AWAY

HACIENDA VIEW(1979)

このアルバムはリンダにとって忘れてしまいたいアルバムだろう。ARIOLAレーベル移籍作。
テーマは南欧のリゾートか?
リンダに全く合わないコンセプトだ。
発売時ミュージックライフのレコード評で湯川れい子さんが強烈な酷評を書いてたな。
でも1曲だけええ曲あるんよ。
残念ながらリンダの曲じゃなくてロッドの曲。旦那のジムクリーガンが勧めたんやろね。

THE BEST DAYS OF MY LIFE

A TEAR AND A SMILE(1983)

全く期待してなかったけど意外と良かったアルバムだ。EPIC移籍第一弾。
A面軟弱ディスコ路線は相変わらずだが、リンダは吹っ切れている。B面はリンダらしい曲満載だ。声に精気が戻ってきたのだ。しかし日本ではこのアルバムは発売されなかった。
残念ながらこのアルバムも売れずリンダは長いブランクに落ち込んでしまう。

WHY CANT I BE THE OTHER  WOMAN

SECOND NATURE

そしてセカンドネイチャーだ。
これは奇跡のアルバム。
リンダがこれ程のアルバムを制作出来るとは想像もつかなかった。素晴らしいメロディと歌声!しかも全てリンダの曲だ。
もちろん演奏も最高だった。
このアルバムはリンダのええとこ取りだ。
評判の良い初期作品と比較しても遜色無い素晴らしいアルバムだ。

MORE THAN ENOUGH(1995)

ON STAGE LIVE IN JAPAN(1996)

そしてセカンドネイチャーの大ヒットを受けて来日公演が開催された。

1995年10月渋谷のON AIR EASTでの演奏を収録されたライブアルバムが翌年発売された。
なんとクマ原田がベースを弾いてます。
内容は文句なし!

(REMEMBER THE DAYS OF)THE OLD SCHOOLYARD

WHATEVER. . .(1997)

復帰後第2作ですね。
クマ原田とリチャードベイリーの強靭なリズムセクション!
しっとり目の曲が多いけどこれも名盤です!
アナログは2枚組。

DONT COME CRYING

FEEL THE FEELING(2021)

いよいよラストだ。
このアルバムはA面は編集盤「FUNKY BUBBLES」からの未発表音源。
B面は1995年東京公演と1973年英国公演の音源集。
シングル盤はYOU TURNED MY BITTER INTO SWEETとDO YOU BELIEVE IN LOVE?収録。

これで私の持ってるリンダのアナログ盤は全てだ。
他にはベスト盤などでCD以外にもレコードも一緒に発売されているものもある筈だが情報真っ暗だ。
あとDISCOの12インチがあるのだが、これは聴く気にならない。

今日は一日中リンダを聴いていた。
少しは供養になっただろうか。

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