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エッセイ

不安なことがあるとき、
緊張して眠れないとき、
ありとあらゆる最悪の事態を想像しておく。
想像したことは起こらないから。

というのが子どもの頃の私のやり方だった。
それがいつのまにか、
最悪の事態はひとつかふたつしか想像しないで、そうなったらどうしよう…ああヤダな…とネガティヴなままになってしまっていた。
と気づいた。
ネガティヴ思考だけ癖になって、
おまじないを忘れていた。
そうなんよね、
根拠のないことを信じられなくなって。

食べ物は栄養素と値段を見て摂るものになって
効果があるか、意味があるか
それは違うよなと思いながら。


ちょっと前から、エッセイ という言葉というか、ジャンルが頭の真ん中らへんに引っかかっていた。片隅ではなく、気になって仕方ないところ。

今まで本当に限られた本しか読んでいなくて。
読書に限らず未経験のジャンルがかなりある。
エッセイというと、さくらももこさんのを母が
図書館から借りて来たときに読んだくらい。

でも私、書けるんちゃうか?
もう書いてるんちゃうか?
しかしエッセイとは一体なんだ?

引っ越してから初めて図書館に行った。
去年行ったら休館だったから。。
エッセイの棚で、高木正勝の名前を見つけた。
この人は私の目標と言ってもいいのか、いや
音楽や映像をやりたいわけではないんだけど、
コンサートで見たあのふにゃふにゃな存在
その在り方を目指したい。
その人がエッセイを書いている!
え、一行目から、僕は団地育ちだなんて書いてある!
え、同じ人間なんだ!!??ぐらいの衝撃

それ(高木正勝『こといづ』)を読みながら
初めての出張で田舎に来た。

心地いい文章。共感して、自分のことも思い出す。でも時々、超越した存在感が出てきて、おお…さすが…やっぱり…うーん。すごい。

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