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浴室混合水栓オーバーホール

よくあるサーモスタット付き混合水栓

別記事にも書いたように、私は練習のあと頻繁にシャワーの冷水で簡易アイシングをしている。

家族は普通の入浴時のシャワーにしか使わないから、温度調節は大抵40度あたりにしてあり、誰も動かさない。冷水を出したいのは私くらいで、その際にはこれをグイーッと青のほうに回さないといけない。

ところがこれがしばらく前から少しずつ回しづらくなり、最近ではもう両手でガッシリ掴んで気合入れて回さないといけなくなっていた。明らかにおかしい。経年的にはリフォーム後5年超なのでまぁそういうこともあるかなと。

さっさと分解整備すればよかったのだが、めんどくさいので放置していて、冷水を出すときには湯沸かし器のスイッチを切って対応していた。終わった後スイッチを入れ忘れていると家族から「んもースイッチ切れてるやーん!」とクレームがつくことになりがちである。

いつまでもそうしてるわけにもいかんので、思い切って分解掃除してみることに。

まずは止水栓を締める
温度調節レバーの端面にあるキャップを
精密ドライバーでコジって外し
ネジを外すと
レバーがカパッと取れる。き、汚ねぇ・・・!!
せっかくなのでユニットも全部外す。ここのOリングを取って
クリックプレートを抜く
繊細な部品なので取り扱い注意
黄銅のナット部のカバー(スリーブ)を外し
プライヤーでナットを外す
プラスチックの段付きリングは40度付近で一旦調整レバーが止まる機構
グイッと引っこ抜くとサーモスタット機構がユニットで取り出せる。ゴミだらけ
そのお尻の部分をグッと押しながら緩める
ここにバネが入っていてバルブ位置(水との流量比)をコントロールする仕組み
一旦レバーをつけて内部機構を回してばらす
これでほぼ全バラ状態。内部はそんなに痛んでも汚れてもなかった

あとは各部品を清掃して逆手順で組み付けるだけなのだが、ここからが長かった。サーモスタット部品が回ってしまって、元通りに組み付けようとするときに何をどういう角度で入れるのが正解かよくわからなくなり、適当にやったら40度目盛のあたりでもぬるま湯しか出ない。

だいぶ試行錯誤して、三回くらい開けたり戻したりをくりかえしてようやくコツをつかみ、正しく組み付けることができた。

しかし、結局レバーが異様に重かった原因は、レバーの内側のメッキ層の下に錆がひろがり、モコモコに盛り上がってスリーブの樹脂と接触していたためだったことが判明した。

つまり、中まで分解する必要は全くなく、レバーだけ外して錆の塊を削り落とすだけでよかったということだ。

復活!

ともあれ、これでまた手間なく温度調節ができるようになったので冷水アイシングが捗るし、構造もわかったので今後また何かあっても対処しやすくなった。めでたしめでたし。

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