LotusScriptで設計要素を解析する(その1)
Notesアプリケーションに含まれている設計要素の名称や設定などの調査が必要となった場合、最も簡単な方法は、LotusScriptで各設計要素用のクラスを利用することです。
各クラスのオブジェクトを取得する際、設計要素の種類、名称が判明している場合は、「NotesDatabase」クラスの「GetView」メソッドなどを利用して、オブジェクトを取得することが可能です。
しかし、不特定多数のNotesアプリケーションの設計解析が必要な場合は、個別に設計要素を指定して情報を取得することは現実的ではありません。
そのような場合は、「NotesDatabase」クラスの「Views」プロパティなどを利用し、各設計要素のオブジェクトを一括取得(配列で取得)してから個別に設計要素を取得して解析を進めます。
プログラム例
'すべてのビューを取得し、ビュー名を表示する
Dim ns As New NotesSession
Dim ndb As NotesDatabase
Dim views As Variant
Set ndb = ns.CurrentDatabase
views = ndb.Views
Forall vw In views
'vw はNotesViewクラスのオブジェクト
Msgbox(vw.Name)
End Forall
この方法は、簡単に設計要素の情報が取得できて便利ですが、以下のようなデメリットもあります。
NotesViewなどのLotusScriptの各クラスから取得可能な情報は、その設計要素に設定された設定のごく一部のみである。
ページ、イメージリソースなど、LotusScriptにクラスが存在しない設計要素については、情報を取得することができない。
Next STEP
これらの問題を解消する為には、各設計要素のノート情報を取得し、それを元に解析を進める必要があります。
その方法は、また次回!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?