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ジョージア工科大学 OMSCS Spring 2025合格までの道のり

ジョージア工科大学Online Master of Science in Computer Science (OMSCS)の2025年春入学に合格しました。出願にあたって、過去の合格体験をまとめてくださっていた方のブログなどを参考にさせていただきました。振り返るといろいろ無駄な費用を払っていたので、これからOMSCS出願を考える方々の少しでも参考となるように、自分の合格までの道のりをまとめておきます。


出願のきっかけ

24年前に某大学の電気工学科を卒業した46歳のエンジニアです。FPGAやソフトウェアの開発をしています。2021年から放送大学の選科履修生として1年に数科目ずつ受講していました。
これからソフトウェアエンジニアがますます不足していると見込まれていること、機械学習について学んで機械学習アルゴリズムをFPGAに実装したいと思い始めたことと、どうせ学ぶなら学んだことを証明できる修士号をとろうと思い立ちました。
とはいっても働きながら学んでいくので、以下を条件に探してジョージア工科大学とテキサス大学オースチン校に絞りました。

  1. 100%オンラインで、キャンパスに通う必要がないこと。

  2. 学費が安いこと。

  3. オンラインでも修士号の区別がないこと。

出願準備

TOEFL対策と受験

OMSCS Summary PageにはMinimum Score Requiredとして以下のように書かれています。

Internet-based: 100, with minimum section scores of 19

https://grad.gatech.edu/degree-programs/computer-science-online

しかし、過去の合格者の体験記を読むと90点台でも合格したという記述がいくつかあったのと、17年前にお試しで受験したときに92点を取れたのでTOEFL対策にはあまり時間をかけませんでした。WritingとSpeakingには苦手意識があったのでMagooshに登録して練習しました。
2024年5月に受験し、95点(Listening 26、Writing 25、Reading 25、Speaking 19)でした。Speakingは19点ぎりぎりでした。

CS1331、CS1332の受講

電気工学科卒なので一応CS関連の学士号を持っていますが、卒業から24年経過しているのでPreparing Yourself for OMSCSのページに書かれているCS1331とCS1332を受講しました。日常的にPythonなどのプログラミング言語は使っているので、CS1301は受講しませんでした。CS1332の受講が終わったのは出願締め切り約1か月前の7/10でした。

成績証明

CS1332の受講が終わってから成績証明書の取得を始めたのですが、もっと早く始めておけばよかったです。Credential Evaluation Service Partnersの内容をもとにInternational Education Evaluators (IEE)に卒業証明書や成績証明書を送って卒業資格の証明を取得しましたが、このプロセスが必要だったのかもはっきりとわからないです。

UT Austinにも出願する予定だったので、International Education Evaluators (IEE)に資格証明を申し込みました。申し込み後に以下の証明書が必要と分かりました。英語の成績証明書しか取得していなかったので、大急ぎで不足している証明書を卒業した大学と放送大学から取り寄せました。

  • 卒業証明書または在学証明書(日本語と英語両方)

  • 成績証明書(日本語と英語両方)

取得した証明書一式はIEEのオフィスに送る必要がありました。国際郵便で送ろうと思ったら12日かかることがわかり、DHLで送りました。レターパックで国内のDHLに送ると国際便で送ってくれるサービスがあり、それを使いました。Fedexだとinvoiceを自分で準備する必要があるようだったので、このサービスには助かりました。50%引きになるプロモーションコードを入力し忘れて料金が¥12,000ほどかかってしまったことが悔やまれます。
IEEに証明書一式が届いてから5日ほど経った日本時間8/4に資格証明書のPDFが送られてきました。GPAも計算してくれて、学士取得した大学は3.7、放送大学は4.0でした。放送大学は多忙で試験すら受けずに不合格となった科目が1/3ほどありましたが、それらは成績証明書には反映されず、単位取得した科目についてはすべて90~100点の成績だったのでGPA 4.0になったようです。

推薦状

3通の推薦状が必要です。現職、前職、前々職の直属の上司に依頼し、3名とも快く引き受けていただきました。
推薦状を書いていただいた方々には推薦状のサンプルとして以下2つのリンク、OMSCSのAdditional Application Guidelinesを抜粋した内容、および書いていただきたい内容を送りました。

https://gsi.berkeley.edu/media/sample-recommendation-letter.pdf

https://yocket.com/blog/sample-lor-ms#lor-for-ms-in-computer-science

出願手続きを開始してから出願ボタンを押す前に推薦者のメールアドレスを入力して推薦状の提出をお願いすることができました。CS1332の受講完了、成績証明書の取得が終わって出願準備ができてから出願手続きを開始したので推薦者の方々を待たせてしまいました。推薦状の執筆を受諾してもらったら、できるだけ早く出願手続きを開始して推薦者のメールアドレスを登録すると良いと思います。

出願にかかった費用

出願までにかかった費用の合計をまとめてみると以下の通り。円安が影響して、意外とお金がかかりました。

  • TOEFL関連: ¥60,482

  • edX受講費: ¥163,811

  • 成績証明書関連: ¥81,504

  • 出願料: ¥15,319

出願と合格通知

8/5に出願手続きを開始し、8/6に出願書類を提出しました。
日本時間8/17にジョージア工科大学から出願書類を受け付けたことと、8/19の週から順次合格または不合格の通知が送られるというメールが来ました。遅くても10/15には全員に連絡するから慌てずに待つように、といった内容が書かれていました。
意外なことに日本時間8/19の深夜に合格通知が届きました。費用はかかりましたがIEEから資格証明書をとっておいた効果があったのかもしれません。






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