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兄からのサポーターだより−小学生編−

サポーターからみた久富良輔を語ってもらうサポーターだより。今回は良輔の兄貴からのサポーターだよりです。(全6回予定)

ー今回は良輔の原点について教えてください。

原点は小学1年生の頃です。
3つ上の兄である自分に連れられて朝練に参加するようになるのがすべてのはじまりですね。毎朝7時には小学校の校庭に行って、とにかく毎日サッカーをしていました。

ー良輔は自分の学年のサッカークラブには入らなかったんですか?

実は、そのころの良輔はひどく人見知りで、小学1年生のとき少年団の入団式でみんなの輪に入れず入るの辞めたんです(笑)
父にものすごく怒られていたのを覚えてますよ(笑)

ーかわいいですね(笑)では、良輔がだれかとサッカーするにはその朝練に参加するしかなかったんですね。

はい、だから朝練だけは毎日欠かさずきてました。でも、小学生の頃の3学年の差ってかなり大きいわけじゃないですか。当然、良輔は技術的にも体力的にも、自分たちに敵わないわけですよ。

それだけでもキツイのに、ぼくはそんなのお構いなしに相当厳しいこと言ってましたね。笑
そうすると今度は自分にボロクソ言われて泣いてました。ボロクソ言われて泣いて、ボロクソ言われて泣いての繰り返し。
大人になって考えてみると酷いことしたなぁーと反省ばかりです。

↑この困り顔は小学生の頃からだったんですね…

ー厳しい一家ですね(笑)その状況だとすぐにやめてしまいそうな気がするんですが…

そうですよね(笑)
そんな状況でも毎日後ろをついて来て、休む事なく朝練に参加していました。続けられたのは自分の友達がみんな優しくて可愛がってくれていたので、それもあったと思うんですけど…良輔の性格も関係してると思います。

良輔は、人に対して文句をあまり言わないんですよ。環境のせいにしない。そこは昔から本当にブレません。プロになってからも、よくサッカーの話はしますけど、矢印が必ず自分に向いています。

人のことを言う前にまず自分って考えているので、この朝練のときもどうやったら自分たちに勝てるのかばかり考えていたのかもしれません。

ー小学1年生の頃からそれができるってすごいですね。どんどん上達しそうな気がします。

そうですね。厳しい環境で毎日練習したことで、メキメキと上手くなっていきました。
自信をつけたのか、小学校2年生で改めて少年団に入り直したんですけど、初めての試合でゴールを量産するんです。ぼくはその試合を観に行ったんですが、その姿を見て衝撃を受けたのを今でも覚えています。 
なじめず泣いて父親に怒られていた少年が、同じ学年の中ではすっかり目立つ存在になっていました。

本人ともよく話をするんですけど、あの朝練は間違いなく今につながってると言ってますし、あの朝練がサッカー選手、久富良輔の原点なのかなと思います。苦労する場面も多いみたいですけど、そんなときには原点である朝練を思い出して、謙虚でひたむきなJリーガーであり続けてほしいですね。 ■

次回は久富良輔の中学生編をお届けします。
ご期待ください。

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