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【ソロギター編曲の手順】①「メロディ(だけ)を書き起こす」

「ソロギター編曲ができるようになりたいけど、何から始めれば」という悩みをお持ちの方も多いと思います。

私もギターを始めて間もない頃はすごく悩んだものですが、何曲かソロギター編曲をして慣れる中で、「これ、型にはめて考えるとすごく楽にできるな」といったことに気づきました。

※「いや、そもそもお前が誰じゃい」というところかと思います。
手前味噌で恐縮ですが、私はPiascoreで楽譜を売っていたり、デモ演奏をYouTubeに上げたりしている者です。

このnoteでは、「ソロギター編曲ができるようになりたい!」という想いを持った方が、好きな曲を自由に編曲できるようになるための手順やコツをご紹介していければと思います。

やりたい曲を自由にアレンジできるとすごく楽しいので、多くの方にできるようになってほしいと考えています。


まずは「メロディ(だけ)書き起こす」

まず、不慣れなうちは「頭の中でアレンジ」というのはめちゃくちゃしんどいです。(というか慣れてもしんどいです笑)
慣れるとある程度は「頭の中で編曲」できるようにもなるのですが、できるならその「慣れる」までをなるべく効率良くしたいところです。

そこで行う具体的なアクションが、「まずはメロディだけを書き起こす」というものです。
参考にする楽譜が手元にあると効率が段違いに良くなるので、何らかの手段で準備しましょう。以降の手順でベース音・和音を加える際にも役立ちます。

私も耳コピがあまり得意ではないので、フェアリー社のバンドスコアなどを買うことが多いです。数百円で耳コピの手間を省けるなら全然ありがたいです。

以下のようなやつですね。

が、近年だとYoutubeで「曲名 楽譜」とか「曲名 ピアノ楽譜」などで検索すると、かなりクオリティの高い楽譜動画が大量にヒットしてくるので、それで済ませてしまう方が多くなってきました。

「バンドの細かい音まで欲しい」という場合は市販譜が便利ですが、「メロディとコードが分かれば良い」という場合は動画で十分かと思います。

「何に書くか」というところでは、「楽譜作成ソフトを使う」のがベストですが、持ってない方は「五線紙に手書き」でも良いですし、楽譜が苦手な方は「自分にだけ分かるような形でメモる」でもOKです。

楽譜作成ソフトについては、最初は無料の「MuseScore」あたりで十分だと思います。

ちなみに「楽譜作成ソフト」を勧めるのは「後で手直しや追記が楽だから」に尽きますが、私も最初はA4の紙に「ドーソラーシラー」とか書いてたものです。
※あと、楽譜作成ソフトで慣れておくと最終的に楽譜販売できるようにもなるので、その点でもおすすめです。

「メロディ(だけ)書き起こす」の完成イメージ

「メロディだけ書き起こす」を完遂した後のイメージは、以下の動画のような感じです。言葉の通り、「メロディだけ」を曲の最初から最後まで書き起こしていきます。※もちろん、後で色々音を足していきますよ!

「メロディ(だけ)書き起こす」メリット

「なぜそんなことをするの?」と思った方も多いはずですが、大きくは以下のようなメリットがあるからです。

①楽譜の枠(入れ物)ができて、以降の編曲がスムーズになる

メロディだけをイントロ~エンディングまで転記することで、その楽譜の「枠」が完成します。
建築で言うなら「骨組みができた状態」で、以降の作業(編曲)がしやすくなります。壁を作ったり扉を付けたり、装飾がしやすくなるイメージですね。

また、書き出すことでメロディを視覚的に確認できるようになるので、「隙間をどう埋めるか」といったような考慮を落ち着いて行えるようになるのも大きいです。

②メロディは「ほぼ変えない」ので腐らない

ソロギター向けの編曲をする際は、「メロディをめちゃくちゃいじる」など、前衛的なアレンジをすることは稀です。
要は「メロディは原曲とほぼ同じ」という状態になるので「原曲のメロディを転記すれば腐ることがない」ということになります。
逆に、和音その他のフレーズは、音域の都合上ギターで再現できるケースが少ないです。メロディと比べるといじくり回すことが多いので、メロディよりも後にした方が手戻りが少ないです。

「メロディ(だけ)書き起こす」の後にやること

というわけで、メロディを入れて楽譜の「枠」ができたら、次の段階に進みます。
以降はこんなイメージでの進行になります。

①メロディ(だけ)書き起こす ←済
②ベース音を入れる←残
③和音を付ける←残
④「遊び」の要素を入れる←残
⑤全体を見直す←残

少々長いですが、もう4記事ばかりお付き合いいただけると嬉しいです。
最後まで読んでいただければ、「なんかソロギター編曲できるかも」という気持ちに、きっとなっていただいているはずです。

ここまで読んでいただきありがとうございました。

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