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【骨折・橈骨神経麻痺】治るまでギターに触らない方がいい3つの理由

こんにちは、どーめーです。
普段はソロギター編曲したりギター弾いたりしたりして、その手の記事を書いています。

最近は、半年ほど前に腕相撲で自主的に骨折、橈骨神経麻痺でしばらくギターが弾けなくなった時の経験諸々を書いております。

治るまでの期間は数ヶ月程度と長く、ついついその間ギターに触りたくなってしまうものでしたが、ほとんど治った現在では「これ治るまでの間は極力触らない方が良いんだろうな」という結論に至っています
今回は、そのあたりの「思ったこと」を書いていきたいと思います。

それほどニーズはないであろうと思いますが、同じように腕を骨折したり、橈骨神経麻痺で手が動かないというギター弾きの方の参考になれば嬉しいです。

【前提】回復には数ヶ月~半年かかる

腕相撲による骨折では、多くの場合前述の「橈骨神経麻痺」と「後骨間神経麻痺」を併発するようです。
それぞれ以下のような弊害があります。

・橈骨神経麻痺→手首が上がらない・2~3ヶ月で治った
・後骨間神経麻痺→指を伸ばせない・5ヶ月程度で8~9割治った

どちらも治らないことには、とてもギターは弾けない、ということになります。特に後骨間神経麻痺の影響は大きく、何しろ動かないので「初めてギターに触ったときより弾けない」くらいでした。

鍼灸やらリハビリを色々試しましたが、回復に一番寄与したのは「時間経過による自然回復」だったと感じています。医師からも「放っておけば1年以内には治る」と聞いていました。(色々試した分、治りは早い方だったのかもしれません)
回復速度にムラはあったように感じますが、「短期間で劇的に治る」ということは考えにくい類のものだと感じました。

ここで言いたいことは、以下の2つです。
・治らないとギターはとても弾けたものではない
・治るには数ヶ月~1年スパンで時間を要する

これらを記憶の片隅に留めていただきながら、3つの理由をご覧いただければと思います。

【理由1】焦る・不安になる

前述の通り、「初めてギターに触ったときよりも弾けない」ので、非常に焦ります。これにはさすがに「いやこれ本当に治るんか」と当初は不安でした。

そして、治るのは本当に時間がかかるため、「初めてギターに触ったとき」とは異なり、「日々成長を実感する」ということもないです。

結果、序盤は特に「触れば触るほど凹む」という悪循環に陥ります。

そのため、早々に「これは当面触らん方が良いな」と思い、週1くらいで回復経過を見るために触る程度に留めました。

もちろん「運指を忘れないために触る」など、割り切って取り組める方は良いかと思いますが、私にはできませんでした。

【理由2】上達しない

1つ目の理由にも通じますが、何しろ弾けないので練習になりません
負傷前は余裕だったスピードで動かすこともできないのでリハビリ程度にしかならず、リハビリならわざわざギターを使わずとも出来るのでメリットもありません。
※ちなみに、退院直後は折れた方、左手の握力が10kgほどまで落ちていました。右が50kg弱だったので、本当に弱っていたことがよくわかりました。

「ギターを弾く=ギターの上達」を期待するわけなので、それが望めない以上は、無理に触ったとて仕方ないと感じました。

「でも、回復したときに鈍ったりしないの?」と不安に思われるかもしれません。それについては、正直避けようがなかったです。

しかしながら、スケール練習を例にすると以下のような形で、経過によって元々のレベルくらいまでは無理なく戻ったと感じています。

・負傷直後→BPMとかいう次元でなく「動かない」
・7割治り→BPM80の16分
・9割治り→BPM120の16分

なので、「一旦鈍るが、回復に応じてまた徐々に戻せる」と考えていただいて良いかと思います。

特に、後半にかけて劇的に元の動きを取り戻していく感覚があったので、「最初が一番辛い」と考え、あまり悲観的にならないでいただければと思います。

【理由3】痛める

これは、今現在の私の状況も含めての所感です。
ある程度ギターが弾けるようになると、根を詰めて練習→腱鞘炎などで痛める、という流れになりがちです。
私はそのような感じで現在またしばらくお休み中です。

これは冷静に考えれば当たり前で、半年近くもロクに使っていなかった筋肉・腱に対し、長時間に渡って強い力をかけ続ければ、痛めるのも無理はありません。
少しずつであれば大丈夫かと思いますが、完治するまでは、違和感や痛みを感じてなお弾き続けるのはやめておきましょう

参考程度ですが、私は「8割くらい戻ったかな」という時期から1日1時間程度の練習を再開し、指の筋トレも兼ねてセーハを多用する曲を重点的に弾いていたら痛めました

しっかり治してからガッツリ練習、といった具合で、治すときは治すことに専念した方が良いかと思います。

おわりに

骨折・橈骨神経麻痺が治るまでギターに触らない方がいい理由について、思ったところをまとめてみました。

できることなら、わざわざこんな記事に辿り着くような方は、少ない方が良いと思っています。

しかしながら、私も探しましたが「骨折・橈骨神経麻痺経験者」×「ギター弾き」の情報って、あまりネットに転がってないんですよね。

なので、不幸にも同じ経験をされて悩んでいる方にとって、こうした情報が何かの参考になれば嬉しく思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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