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合コンでポケモンの話題を振らないでほしい「たった1つの理由」

やめてくれ、おれがおれでなくなってしまう。

やめてくれ。

【まえがき】ポケモンと私

幼少期に赤緑~学生時代のBWまでプレイ、以降は対戦・実況動画でトレンドを追う程度のライト層である私は、学生時代のコミュニティ内では仲間たちと我々なりながらも「ガチ対戦」を行っていた

当時は第4~第5世代、HG/SS~BWが主な戦場だったが、寝食も単位も犠牲にして孵化厳選に勤しんだものだった。

当然のように乱数調整に手を染め、当時の厨ポケである「ラティオス」の厳選に際しては講義レポート提出の前日に「6V臆病」か「めざ炎」を徹夜で悩んだ結果として単位を落とし、最終的に4年次も週5で通ってのギリギリ卒業だったと記憶している。

思考も完全に毒されていた

後輩女子の

「私のワニノコ、男の子なのに『臆病』で可愛くないですか?」

と、今思い返すと「可愛いのはお前だ」と言いたくなるような微笑ましい発言に対しても

「御三家♀リセマラ義務放棄かつ、中速物理に『臆病』は理解不能、有罪」

マジレスして嫌われるような畜生だった。

大したレベルじゃないくせに、自分なりに真剣にやっていることについては周りが見えなくなる了見の狭さである。

社会人になってから発売されたXY以降は、「買ったらニートになってしまう」という自覚から購入せず、プレイを控えるようになり、前述の通り動画視聴に留めている。(もこう先生・ライバロリさん・ポケモンソルジャーさんあたり。いつもお世話になってます)

そんな私を哀れに思う、心ある女性たちが時々、いわゆる「合コン」を開いてくれるのだが、そこでの一幕が今回の主題である。

【本題】合コンでポケモンの話題を振らないでほしい【お願いだ】

学生時代の私を知る人がよく言う言葉の一つに

「狂ったようにポケモンやってましたよね」

というものがある。

「ググれば出てくる情報をなぞって、時間を投下すればいつか再現できることをやっているだけの凡人が、狂ってなどいるものか。『ググれば出てくる情報』を最初に明らかにし、そこから不断の改良を重ね続ける奴らこそ、本当の狂人だ。」

そう思うので、前述の言葉をかけられると「違うよ」と言いたくなるのだが、まあ傍から見ればそうだったのだろう。

とある合コンにおいて、学生時代の後輩である女性側幹事から先の言葉が発せられた。

私は「この話題はまずいな」と思った。

すると女性陣の一人が

「私もポケモン好きでしたよ!スターミーとか強かったですよね!」

と重ねてきた。

おそらく、赤緑時代のことを言っているのだろう。

私が現役だった第4世代当時も、スターミーはそこそこの速さ・火力・技範囲で便利だったが、初代ほどの輝きがあったかというと器用貧乏感が強かった。

すぐさま何らかの反応を返せば良かったのだが、世代について考えている隙に浴びせられた言葉が致命的だった。

「そういえばどーめーさん、学生時代ヒトデマンを100匹くらい厳選してましたね。。」

それは事実だった。そうした掘り下げからの展開が予測できたから、「まずい」と思っていたのだ。

「そこまで言われなければ、まだ引き返せたのに」

私はその言葉に、いよいよ覚悟を決めた。

「やってたな。ただ、君の言う頃はやり込み初期で詳しくなかったから、『爺前固定』も使わずに非効率だったと反省してるんだ。」

「じ、『じいまえこてい』?」

当然の反応である。

知るはずもない。万一彼女たちが知っていたとして、「合コン」の場で「爺前固定」のキーワードが出てくるとは想像だにしなかったであろう。もちろん私もしてなかった

聞かれて答えないのはよくないから仕方ないね。

「そう、『爺前固定』というのは。。」

「というわけで、これをやってたら特性・性格が固定された1匹の厳選で済んでたはずで、100体とか孵化させる必要もなかったんだ。彼らには本当に悪いことをした。」

「た、大変だったんですね。。」

当然の反応である。

私だって合コンの場で「爺前固定」の仕様を説明する日がくるなんて、思っていなかったよ。

そうした場でのポケモンの話題なんて、「何が好きだったの」とか「マスターボール何に使ったの」とか、当たり障りのない返事を返せば良かった。そんなことは分かっている。

でも、できなかった。

本当の狂人たちとの差・越えられない壁を感じながらも、自分なりとはいえ真剣にやっていたから、適当な反応ができなかったから、自分に嘘がつけなかったから。

上記のWikiに載っている内容は大方説明をしたのだが、その間みるみる凍り付いていく彼女たちの表情に、

「漫画とかでよくある、『意識があるまま操られて仲間と戦わされる』のって、こんな気持ちなのかな」

などと考えていた。

ただ、最後まで折れず「爺前固定」を語り終えることが、私が無知なせいでこの世に生み落とされ、今もSSのソフト内で眠る100匹のヒトデマンたちへの弔いになるような気がしていた。

しかしながら、私の心も同時にこうなっていた。

「いっそ〇してくれ」と思ったものだった

…合コンの結果?

言わなくてもわかるよね

【おわりに】何度でも言うぞ

??「何度でも言うぞ」

合コンでポケモンの話題を振らないでくれ。おれがおれでなくなってしまう。

【あとがき】哀しみと罪を越えて

…みたいな話を、QuoraというSNSでいくつか語っていたところ、何やら推薦で「ポケモン大好きクラブ」というグループの管理者にしていただいてしまった

正直、何をすればいいのかよくわかっていないが、できるだけ顔を出すようにはしている。

「おれより真剣にやってる、ちゃんと『大好き』な人、他にたくさんいるでしょ」と思うものの、かつて自分がにわか知識を振りかざして傷つけた人たちや、無知だったばかりに生み出してしまった前述の「100匹のヒトデマン」のようなポケモンたちへの罪滅ぼし・自分を育ててくれたポケモンというコンテンツへの恩返しにでもなればいいな、とも思っている。

しょうもない長文、最後までお読みいただきありがとうございました。

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