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オードリー・タンさんの学び方に学ぶ

今ではかなり前な気がしますが、緊急事態宣言前の兵庫県でまだ映画館が空いていたときの話。

Amazonプライムで映画3作を見たというぐらいで、それほどファンでも、ハマったこともないのですが、お休みの日と公開初日が重なったということもあり、西宮ガーデンズにある映画館で、

『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』

を見てきました。

よくわからないところや、そうなるのか! とびっくりしたところ、あとで考察サイトを見てわかったところなどもあるのですが、感想を一言でいうと、

「ちゃんと終わってよかった」

でした(笑)

きっと長年のファンの方などは、供養を済ませたような気持ちなのではないかと思います。

(果たして、『ハンターハンター』は僕が生きている間に完結するのでしょうか……)

休日は映画を見ることや、本屋さんで新しい本やおもしろそうな本をチェックするのが習慣で、その週も8冊新しい本を手に入れ、読んでいたのですが、その中の1冊、

『オードリー・タン 天才IT相7つの顔』にこんなことが書いてありました。

オードリー・タンさんといえば、学歴は中卒、
IQは少なくとも160、プログラミングの達人、トランスジェンダー。

35歳で台湾のIT大臣に選ばれ、2019年には「世界の頭脳100人」にも選ばれた天才であり、今回のコロナ禍で世界が注目するような迅速さで効果的な対策を打ち出したという世界が誇るべき偉人ですが、

読書のとき、95%はiPad Proで読むといいつつ、その際、ペンがないなら、電子機器では読まないそうなのです。

理由は、

「文章を読むときには、メモを取り、絵を落書きするから」だそう。

ただ、読まない。

読んだ気にならない。

自分の頭でどういうことかと考えて、手を動かして、整理して、理解するそうなのです。

手を動かして考える、試行錯誤して自分のものにしていくのですね。

これを見て、「眼高手低」という言葉を思い出しました。

この言葉は元々、「眼だけが高く、手が低い」、

要するに、「他の人の批評は上手だが、自分ではやらない人、自分ではできない人」という意味の言葉なのですが、

『暮しの手帖』の創刊者である花森安治さんは、これをいい意味の、

「高い理想を持ちつつも、現実もよくわかっているように」

と捉え直し、編集方針にされていたそうです。

理想を持つことは大事、でも、そのために思い描くだけでなく手を動かし続けることはもっと大事だと。

手を動かす、実行すると、うまくいかないこともあるけど、手を動かさないと、うまくいく可能性さえ生まれないのですね。

「ダウンロードするだけの人になるのではなく、自分の作品をアップロードし、ネットへの貢献者になろう!」

これがオードリー・タンさんの合言葉なのだそうですが、彼女は、天才ではあるかもしれないけれど、手を動かすことを何より大切にしているのだなと思ったのでした。

子どもたちには「手を動かして考えようね」というのを口すっぱく言っていますが、

いま、間違えることや失敗することを怖がっている子やチャレンジするのが苦手な子

算数ってつまらないと思っている子や計算はできるけど考えるのは苦手な子など、

手を動かして考えるという癖づけをしている子たちが、いつか、わからないと思い込んでいたのができるようになった経験をし、学ぶことを楽しむ子に、

そして、批評家ではなく、実行者になっていってくれたらなと思います。

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