5月1日(金)日記

僕は小学校が実家からとても遠いところにあったため、平日は丸岡おじさんの家で生活をしていた。
6年間僕の面倒をみてくれたわけで、もう二人目のお父さんといっても過言ではないおじさんだ。

そんな丸岡おじさんから久々に電話がきた。

僕が
「もしもし、久しぶり」
と言うと

丸岡おじさんは
「ぎょうざ」
と言った。

福井県の奥の方はとても方言がきつく、僕も油断すると分からなくなる。
これは本来の餃子という意味ではなく
元気しとるか?といった感じの言葉だ。

僕が
「元気しとるよ、丸岡おじさんは?」
と言うと

丸岡おじさんは
「ねずみ」
と言った。

これは、
元気しとるよ。という意味だ。

「今は大変な時期やけえな、ちゃんと家おる?外出とらん?」と聞くと

「そうめんセット」
と答えた。

これは
今はスーパーも高齢者優先時間帯とかやってくれてるから、その時に買い物は済まして後はずっと家おるわ。ジグソーパズルやって時間を潰してる。
という意味だ。

その後もしばらく電話をし
楽しい時間を過ごした。

電話が切れる瞬間、丸岡おじさんが
「ふじ」
とだけ言ったが

ふじさん、なら
また落ち着いたら遊びにおいでな
という意味だが

ふじみ、なら
もう少し大きい他の容器に一回移しかえよう
という意味なので

おそらく前者だと思う。

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