見出し画像

正確な定規やメジャーって?

どれも正確とは限らない

※画像は変化を分かり易くするために、100円均一品の100mmと、メーカー品の100mmを合わせています。

ただ線を引くだけなら上図の差は特に問題ありません。
でも「測定する」事や「長さを統一する」事においてこの差は問題があります。
特にドール服の型紙はこの1mm以下の差が次第に大きく影響することになります。
私が測定に使っているメーカー品(上図下)はJIS規格という特定の基準を満たした製品です。

JIS規格って?

まずはこちらのページを読んでみてください。
JISってなに?WHAT'S THE JIS | 日本規格協会(JSA)

JIS規格ー日本産業規格は、日本の国家規格の一つです。
定規やメジャーに限っていえば、この規格を持つ製品であれば、
どのメーカー品でも1mmはちゃんと1mmという事になります。
JIS規格でないものの場合、上図のように狂いがある事があり長さを測る事において正確性に欠けてしまいます。

自分で型紙を印刷する場合は必須アイテム!

私が印刷した、印刷済の型紙はJIS規格の定規で一定の長さを確認し、縮小拡大印刷がされていないかを確認しています。
しかしnoteやBOOTHで販売しているダウンロード版の型紙は、実際に型紙を購入されたお客様が印刷することになります。

当ディーラーの型紙には必ず5cmのの基準線があります。
この基準線を実際に測ってみましょう。

上図はJIS規格の定規で測定したものです。
ぴったり5cmなので、正常に印刷されていると確認できます。

次にこちらは100円均一のものです。
赤〇内の5cmラインがずれていますね。
これだけを見ると「ちょっと拡大して印刷されてしまった」という間違った結果となってしまいます。
間違った結果から縮小して再印刷し最終的に、全体が小さい型紙を正しいと思ってしまう、という事になってしまいます。
そもそも100円均一のものは cm という表記がなく、ただの目盛りである場合が多いようです。

普段使っているメジャーは?

まずAは数年前に購入した、クロバーのメジャーです。
伸びにくいガラス繊維で、もちろんJIS規格品です。
幅が細く使いやすいです。

Bはなんと30年ほど前に親が買った裁縫道具の一つです。
メーカーは残念ながらわかりませんでしたがJIS表記とは違う丸正マークという、計量法で定められた基準を満たしている場合に表記できるものが刻印されていました。
※丸正マークについて:クボタが取り組む7つの研究室 | クボタはかりネット (kubota-hakari.net)
また、メジャーそのものに"fiberglass tape"の記載があったことからガラス繊維を使用しているようです。
頻繁に使い、かつ30年程経っていてもほぼ誤差が無い優秀振りです。

おわりに

実際のJIS規格の定規やメジャーを少しご紹介します。

定規

メジャー

ガラス繊維で伸びにくいメジャーもおすすめ

安いから、ではなく正確だからで定規やメジャーを選んでもらいたいなと思います。
ちょっとした手間や数百円の違いで、ハンドメイドの失敗の軽減、効率の上昇が望めるかもしれませんよ( ⸝⸝•ᴗ•⸝⸝ )੭⁾⁾

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?