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りゅうちぇるとトランスジェンダーな人形について語る日を夢見ていた

今になりキツさが来ている。

いつか何か一緒にできるって思ってた。
勝手にだけど。
中2の息子は最近も「りゅうちぇるの打ってる女性ホルモンは何からどうやって抽出してるの?」「涙袋メイクって目が大きく見えるんだよね、やってみたい」と、とても関心を寄せていただけに、親子でとてもショックを受けている。


私も含め、社会がりゅうちぇるに背負わせていたものは計り知れない。
いつからか、りゅうちぇるの求心力や発信力にのっかって、未来に期待していた気がする。
実際、りゅうちぇるが表に立ったことで急速にジェンダーやトランスへの認知、理解を促進させたと思う。今後ノンバイナリーや一括りにできない当事者への理解が進んだらいいなと思う。
もしも生きていたりゅうちぇるが、「男性に戻りたい」という時が来たとしたら「離婚までしたくせに、都合よく相手に合わせて性別を変化させる身勝手なやつ」、とSNSでは少なからず攻撃されただろう。
りゅうちぇるは、新しい恋人が異性であっても同性であっても、自分が性別にまたゆらぎが訪れたとしても、どんな変化でもきっと叩かれたと思う。
いばらの道だったかも知れない。
でもやっぱり生きていて欲しかった。
沢山のセーフティーネットで守れたらよかった。
自分のジェンダーアイデンティティを公表して世の中を変えようと動いたアクティビティストもいるし功績もある。でも現在の状況はまた違ったものだと思う。もっと複雑で、ひとりひとり違う身体や心や変化や関係性を生きてる。

私に何ができるかなんてちっぽけだけど、
人がより生きやすくなるための行動をするっていう軸は、どんな仕事をする上でもブレないでいようと思う。

人形やぬいぐるみや玩具、、、絵本も
子どもだけのためじゃなく大人のためにも、あらゆる人のためにも存在していることを草の根で表現してゆくしかない。


人種、性別など複数の当事者性をもつ人形もある。


辛いとき私はフォークルセイダースを聞く。
悲しくて 悲しくて とてもやりきれない。

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