2020/10/26の夜

2020/10/26
涙を流してしまう程に幸福にが怖い日がある。

生まれてこなければよかったと思う。それは人生が長過ぎるからであり短過ぎるからであって、生きるには辛過ぎるからでありそして死ぬには希望があり過ぎるからである。

人生は生きるに値しない、という言葉がずっと頭に響いている。

幸福が鈍らせるもの、真理から目を逸らす麻薬。不幸な命を生み出すのは、いつだって幸せになってしまった人たちだ。加害者になりたくない。

でも、もう一度人間として生まれ直せるとしたらわたしはそれを願うだろう、とも思っている。そしていつかきっとわたしも‥どうかその前に死にたい。

死の前では不幸は身を縮める。強烈な宿命の前に全てが些細なことのように感じる。その運命は変えられない、考えるほうが馬鹿か、もういいよ。

足掻くとか諦めるとか、そんなことよりもっともっと前のことを知りたい。その為に生きている。その為なら何だってできる。人の命よりも大切なものはなくてはならないのだ。大きな声で言えないことこそ手放してはいけない。
わたし自身を疑い続けるわたしだけが普通で、その普通を疑い続けるときに帯びる普遍をなんとか掻き集める。

暇潰しで一生を終えていよう。一緒に夢を見よう。僕らは生きる、僕らの言葉は文学だ。

そんなわけあるか。もう騙せない。

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