24年春期山括弧塾について(事務局からのお知らせ)※情報更新しました
山括弧塾事務局です。お待たせしました。この春、山括弧塾は自由が丘での講義を3つ、お届けいたします。少し説明がややこしくなりますがご了承ください。みなさまのご参加お待ちしております。
開催概要:
講義は3種類。いずれも自由が丘での開催となります。
①〈しくじり〉の人間学――フロイト『日常生活の精神病理学』を読む』(講師:片岡一竹先生)
3月1日(金)20時 開催。※募集を締め切りました。
②ヘーゲル『キリスト教の精神とその運命』を読む(仮)(講師:永井均)
3月8日(金)20時~21時半を予定。以後毎週金曜に同時刻にて開催。
③極端に不幸にならないための瞑想入門(講師:うぱさま先生)
3月9日、16日、23日、30日。いずれも土曜日、10時30分~12時を予定。
今期から、塾長永井の講義だけにとどまらず、多彩なゲスト講師をお招きして講義を展開していく予定です。その第1弾、第2弾として、お二人のゲスト講師をお招きしての講義と、プラスいつもの永井の講義の3本立てで開催いたします。
全講義共通の要項が下記となります。日程、テキスト等についてはそれぞれの要項をご確認ください。
・料金は一括払い(月額または単発。アーカイブ受講なし)
・①②③とも申し込み多数の場合は抽選。すべての講義に重複して申し込まれても構いませんが、希望者多数の場合、重複申し込みの方に優先順位をお伺いすることがあります。あらかじめご了承ください。
・東京都目黒区自由が丘にて ※詳細は参加者の方にメールでお知らせします。
・録画等の公開予定はありません。またご都合により欠席された方へのアーカイブ受講もご用意いたしません。ご了承くださいませ。
・コロナ再拡大や天候等の理由で、期中のZOOM講義への切り替えの可能性があります。あらかじめご了承ください。
①〈しくじり〉の人間学――フロイト『日常生活の精神病理学』を読む
▼講義要項:
フロイトの著作の中でも最重要の一冊に数えられる『日常生活の精神病理学』(高田珠樹訳、岩波文庫、2022年)をテキストに、ジャック・ラカンの理論も参照しながら、精神分析的な主体論の基礎を考えてみたいと思います。失錯行為を通じて〈本当の自分〉が明らかになる――といった単純な見解を超えて、「〈しくじり〉そのものが主体である」という主体論のラディカルな転回を明らかにするのが目標です。当日はテキストの逐語的読解に留まらず、「失錯」や「忘却」のもつ主体論的意義について発展的な議論を呈示したいと思いますが、あらかじめテキストを読んできてくださるとより理解が深まると思います。(片岡一竹)
▼日時・場所
・3月1日(金)20時~21時半。
・定員18名。(最小開催人数5名)
▼受講料:
社会人2000円 学生1000円 ※3/1だけの単発講義です。
▼申込方法:
下記申し込みフォームよりお申し込みください。応募締め切りは2月23日(金)24時まで。応募多数の場合は抽選となります。25日(日)中に当選者の方へのメールを以て発表に代えさせていただきます。
※募集を締め切りました。
▼テキスト:
フロイト『日常生活の精神病理学』(改訳新版・岩波文庫)
テキストの詳細はこちら。
▼講師紹介:
思想史研究(哲学・精神分析)。現在は早稲田大学大学院文学研究科表象・メディア論コース博士後期課程在籍中。戸山フロイト研究会主宰。東京精神分析サークル会員。著訳書に『ゼロから始めるジャック・ラカン――疾風怒濤精神分析入門 増補改訂版』(ちくま文庫、2023年)、ソニア・キリアコ『稲妻に打たれた欲望――精神分析によるトラウマからの脱出』(共訳)(誠信書房、2016年)がある。
②ヘーゲル『キリスト教の精神とその運命』を読む(仮)
▼講義要項:
ヘーゲル『キリスト教の精神とその運命』を読む授業をおこないます。伴博訳(平凡社)、細谷・岡崎訳(白水社)、中埜肇訳(以文社)、木村毅訳(現代思潮社)がいずれも絶版ですが、古書では入手容易です。基本的には文庫版である伴博訳を使う予定です。(永井)
▼日時・場所
・3月8日(金)20時~21時半を予定。以後毎週金曜に同時刻にて開催。
・定員18名。(最小開催人数5名)
▼受講料:
1回あたり、社会人2000円 学生1000円。
3月は社会人8000円 学生4000円(4回開催分)となります。
▼申込方法:
下記申し込みフォームよりお申し込みください。応募締め切りは3月2日(土)24時まで。応募多数の場合は抽選となります。3月4日(月)中に当選者の方へのメールを以て発表に代えさせていただきます。
申し込みフォームはこちら
▼テキスト:
講義要項をご参照ください。
③極端に不幸にならないための瞑想入門ーウィパッサナー、夢、独在性を手がかりにして
▼講義要項:
この講座では、放っておくとなぜかどんどん不幸になってしまう人のために、瞑想を用いて内なる静寂にアクセスする方法を紹介したいと思います。講義の全体的な流れとしては、独在性を手がかりとして、まずウィパッサナー瞑想の基本原則と自己同一化解除の重要性を学びます。その後、発展的な話題として明晰夢や体外離脱の引き起こし方、並びに、それらを前提条件とした瞑想を通して、瞑想は起きている間だけでなく眠りの中にも持ち込み、深める事ができ得ることを紹介します。
なお、本講座では日常生活に瞑想を浸透させ、瞑想的な意識状態を楽しむための一例として、「チョコレートを食べる瞑想」も行う予定です(チョコレートは別途こちらで用意します)。
瞑想は本来は苦の滅尽に至るための道ではありますが、思いの外さまざまな使い方が可能です。社会人として働き、瞑想を続けている立場から、色んな瞑想の楽しみ方をお伝えできるといいなと思っています。
※講座内における時間配分としては、お話の時間と瞑想時間の比率を5:5程度と想定しています。全体として少し長めの瞑想時間となるため、パニック発作やフラッシュバックが時々出る方は、主治医と相談の上ご参加ください。
また、当日の実践時には細心の注意をいただき、つらさを感じた時には実践を中止いただくようお願いします。(うぱさま)
▼日時・場所
・3月9日、16日、23日、30日。いずれも土曜日、10時30分~12時を予定。
・定員12名。(最小開催人数5名)
▼受講料:
1回あたり、社会人2000円 学生1000円。
3月は社会人8000円 学生4000円(4回開催分)となります。
▼申込方法:
下記申し込みフォームよりお申し込みください。応募締め切りは3月2日(土)24時まで。応募多数の場合は抽選となります。3月4日(月)中に当選者の方へのメールを以て発表に代えさせていただきます。
申し込みフォームはこちら
▼テキスト:
未定。また、座布団はご用意いたしますが、坐蒲などをご持参いただいてもOKです。
▼講師紹介:
1993年生まれ、徳島県出身。中学まで地元で暮らした後、高校は京都の有名進学校で寮生活を送る。東京理科大学を卒業後、名古屋大学大学院に進学するも中退し、ミャンマーで一時出家を経験。その後還俗し、現在は東京のコンサルティング会社に就職して多忙な日々を送っている。
・うぱさま先生のインタビュー記事はこちら
・Xアカウントはこちら(https://twitter.com/pannindriyap)
事務局から:
あらたにはじまるゲスト講師によるご講義ですが、講義には塾長の永井も参加いたしますので、ゲスト講師との哲学上の創発的やり取りが行われるであろうと予想されます。どうぞご期待ください。なお、②③の講義については詳細情報が固まり次第あらためてご案内いたします。締め切りまであまり時間がなく恐縮ですが、多数のご参加お待ちしております。
※追記
永井とうぱさま先生の講義情報を追記いたしました。瞑想講座は、瞑想とその背景(の一部)となる独在哲学とのつながりもテーマの一つになってこようと思っておりまして、個人的には大変楽しみな講座です。瞑想のための場所を確保するため、通常よりも参加人数が少なく恐縮ですが、よろしければぜひご参加下さい。お申し込みお待ちしております!(山括弧塾事務局)
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