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人生初の苦行!! ピークに挑む@千畳敷カール

今年こそ行くと決めていた千畳敷カール
ツレアイさんの休日に合わせトライしました。
それにしても、計画になかったピークに挑むことになるとは、、、、
まさかの3時間半の苦行がまっていたorz

千畳敷カールにはロープウェイで一気に登るのですが、ロープウェイの駅まで自家用車で行くことはできません。
麓の大駐車場にて切符を買って路線バスに乗り換え、ロープウェイの駅までいくことになります。
初めてなので、ネットの公式ページの案内にしたがって行きました。
ただし、混むかもしれないという情報もありバスの始発の7時30分にあわせて、自宅を5時30分に出発、高速を飛ばして行ったのですが始発に間に合いそうもありませんでした。
仕方がない30分ぐらい待たなければいけないけど、2本目でもいいか、かえって空いてていいかもよ、なんて話ながら快適に車を飛ばします。

高速をおりて大駐車場まで5分ほどなんですが、その間もバス停で登山人らしき人が並んでいます。
なんだろうね、何かあるのかな、、、、
と、大駐車場につきましたが、満車。
おそらく第3か、もしかしたら第4臨時駐車場にまわされ、バス乗り場まできてびっくり、あ、あ、なんだこの大行列は!!
どうする?帰ろうか?と、ツレアイと話していましたが、ここまで来て帰るのもかなり抵抗があります。
決死の思いで行列に並ぼうとしましたが、どこが最後尾なのかわからない。
俯瞰はできませんが、大蛇がとぐろをまいているごとき行列です。
どうやら、切符売場の大蛇とバス待ちの大蛇の二匹が絡み合うように大駐車場のなかをうねっていたようです。

即ツレアイは切符売場、ワタシはバス待ちの大蛇の尻尾の先に立ちました。
だいたいワタシはこうした行列に並ぶのが大嫌い。
人気のラーメン屋に並ぶ人々をみては信じられない、とつぶやき、噂の新商品を買うため並ぶ人々に人種が違うんだ、と毒づき、テーマパークのアトラクションに並ぶ人のために祈ってしまう、というほど並ぶのが嫌いで人気のラーメンは食べず、噂の新商品は買わず、アトラクションには乗らない、というかそうした発想さえない人間で、人生のなかで5分以上ならんだ記憶がありません。
そんなワタシが意を決して挑んだんです!!

青い空をみつめていると、ワタシの後に並んだ男性に話しかけられました。
駐車場整理の人が言ってたけど、、、、、

「どうやら今日がピークらしいですよ」

ま、まじか、、、まさか、、、盆休みは終わっての金曜日つまり平日。昨日も明日も雨で突然行こうと思う人は少ないはずだ。ワタシにしても、朝まで天気予報とにらめっこして、朝、決定したのだし、、、
後の男性はつづけて言います。私はじめて来るんですけど、今日来ることを決めたんですよね。まさかですよね。トホホ。
え、偶然ですね、ワタシも実はそうなんです。すると前の人も、、、、

休日の狭間の平日だからって勝手に狙い目だと決めている日本人のなんと多いこと、ってチコちゃんかよぉ

結局、2時間20分並ぶことになりました。
バスに乗るまでに2時間20分かかったんだけど、バスのチケットを買ってきたツレアイさんと合流できたのはバスにのる直前。つまりチケット買うのにも2時間20分かかったわけです。
二人できたからよかったんだけど、もし一人で来ていたら、、、それだけで5時間ちかくかかるのかよ。

と、賢明な読者はそろそろ気がついてしまっただろうか?

タイトルのピークって、山頂じゃなくて、人出のことかいいいい!!
苦行って登山じゃなくて行列に並んだことかっっ!!


はい、すみません。あまりに衝撃だったんで、せめてネタにしなければと思ってしまいましたm(_ _)m
ちなみに、これほど並ばなくても登っていける方法も解りました。

さて気を取り直して本文の始まりです。

今回のメインの目的はやはり蝶。
ツレアイさんも諦めの納得をしてもらっています。
なので、行列に並んでいる2時間20分の間も、周囲を気にしていました。
するとオオミスジらしき蝶がフラフラと葉にとまったり、謎のヒョウモンチョウや謎のシジミチョウ、さらにはまさかのコヒオドシが、、ま、きっと見間違いでしょうが、いずれにしても追いかけていくことができません。
だって、それが順番待ちで並ぶってことですもん。

それでもバスに乗ってロープウェイ駅までいくあいだに、、、、
あ、キベリ、キベリと小声でツレアイさんに言ってしまうほど、道路にとまるキベリタテハを見つけてテンションが上がりましたが、ですが、まさか運転手さんにとまってくれ〜、とはいえません。残念。

30分ほどバスに揺られロープウェイ駅につきました。
大方の予想通り、不安通り、やはりロープウェイでも待たされました。
しかし、そこでは行列にならぶことなく整理券が配られ、呼ばれてから乗り場にいけばいいということでした。

ロープウェイ駅のしらび平

ここにしても1600mぐらの標高はあるようです。
もちろん平地ではいない蝶が期待できます。
カメラ片手に周辺を探ってみました。

初ショットはヒメキマダラヒカゲ、今年は何度も会っているな。

駅の周辺に少しだけ咲いていた花の辺りで探してみます。
するとヒメキマダラヒカゲが数頭舞っていました。さらにはアサギマダラや謎のヒョウモンチョウ(大型)が飛んでいました。
さらには、ここでもやはりキベリタテハがいます\(^o^)/。しかも数頭。
キベリは人の汗に惹かれて帽子やら服やらに止まろうとしています。
写真に撮るのは気が引けるので見ていました。
するとほとんどの人はまとわりつくキベリに気がつくと、まるでハエを追い払うように手を振ります。ほとんどの人というか、全員がそんな感じ。
キベリだと言って興奮する人は皆無という現実をみました。

結局ロープウェイも30分待って乗って8分、千畳敷カールについたのが11時近く。
なんと家から5時間半をかけてここまで来ました。
でも、さすがに快晴で気持ちがいい。
苦労しても来たかいがありました。

少し下っていった池の前から臨む駒ケ岳

しかも、山頂駅でもキベリが人々にちょっかいを出しています。
よし、とりあえず下の池に行こう、と人の流れとは逆向きにすすみました。
すると今回の一番の目標、ベニヒカゲがいきなり瓦礫の上に舞い降りてきて止まりました。
これこれこれ、これが今回のメイン。とツレアイさんに言いながらショット、まあ絵にならないんだけどね、笑

追記:初遭遇のベニヒカゲ

急坂を下りながら透明感が半端ない湧き水の泉まで一気に降りていくと、ヒラヒラとベニヒカゲが舞っています。
なんとか撮ろうとして追いかけていると、他人のリュックサックに止まりました。
ベニヒカゲよお前もか、といいながら、結局一番綺麗に写ったのがこれでした。当然自然保護区でもあるので、いたるところにロープが貼られ規制されています。ベニヒカゲはほぼそのなかで飛んでいました。

すぐ目の前にとまったベニヒカゲ。一番きれいにとれた一枚。ほかのは葉と被ったり、、、、

ここでもキベリが舞っています。
ただ、今回帰ってきてキベリを撮った写真をみたのですが、全部真っ黒。
構造色の翅のキベリはアングルが非常に重要で、しかもコンクリートとか地面とか人とか絵になりにくい場所を好んで止まる習性があるうえに、敏感なときが多くすぐに飛んでしまう。
とても撮影が難しい蝶だとあらためて知りました。

キベリの撮影は難しいよ〜
泉のほとりにいた う〜ん、なんだろう? カワゲラ系かな???
カワゲラにしてはかなり大きかった。
これも泉の辺りにいた。幸せを呼ぶルリモンハナバチかとおもったけど、、、違うね。

ベニヒカゲを狙ってかなり長い時間、泉の辺りにいたけどどうもいい位置にとまってくれないので、先に行くことにしました。
高山植物になるのかな、花もいろいろ咲いていました。

これは花ではなくて、コイワカガミの花のあと、、、、なんだ、、、、
ヤマハハコでいいかな?
ウメバチソウ
ミヤマリンドウ
さて、なんだろう、苔の花かも? A:ツガザクラ(by玉兎さん)
ミヤマアキノキリンソウ
シナノオトギリ?
?   A:ミヤマゼンコ(by玉兎さん)
なんだろう?
追記:別アングル


サクライウズ
エゾシオガマ??
シナノオトギリ??
ミヤマアキノキリンソウ
ウメバチソウ、アゲイン

流石にお花畑というだけあって、いろいろな花が咲いていた。
もちろんワタシのメインは蝶なので、蝶も撮るんだけど、種類が少ないんだよね。泉を離れてベニヒカゲ&クモマベニヒカゲはわんさか飛んでいた。
泉にこだわることはなかったんだ。
ほんとここでは、ベニヒカゲ&クモマベニが普通種、笑

一番近くにとまってくれたクモマベニヒカゲ。ベニヒカゲとの区別は裏翅の白い帯。
青いリュックサックにとまったベニヒカゲは、白い帯はなくて白いロットだ。
クモマベニヒカゲが開いたところ。ほんと綺麗だ。
唯一いたセセリ蝶。標高2600mでは全ての蝶に期待がかかる。
でも、イチモンジセセリかチャバネセセリかなぁ、、、、残念
ここでも舞っていたクジャクチョウ
デュエット

もう少しいろいろな種類の蝶を期待していたんだけど、それほど多くはいませんでした。

花の写真を写す人はほんの少し。
蝶の写真を写す人はワタシ一人だけ。
ベニヒカゲにもクモマベニヒカゲにも誰も反応しません。唖然。
ほとんどのハイヤーは空気や景色を楽しむのと、千畳敷という看板のまえで記念写真をとりに来ている感じでした。

ま、ワタシにしても空気も景色は最高の気分で浸ることができ、最近のヤサグレた毎日やここに来るまでの苦行を忘れほんとリフレッシュできました。
ちなみに本当のピーク(山頂)を向かう登山者は行列をつくって登ってました。ここでもやはりピーク(人出)なのでしょう。ピークはピーク^^;

稜線まで人人人の大渋滞、大行列は続いている
南アルプスの方を臨む景色

とにかく、念願のベニヒカゲ&クモマベニヒカゲに出会えたし、千畳敷カールを歩くことができたのは良かったです\(^o^)/




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