マガジンのカバー画像

「介護物語の美談」なんて書けない

7
介護生活にかんする忘備録
運営しているクリエイター

記事一覧

「介護物語の美談」なんて書けない(6)自分の課題として向き合う

「悪いあの人、かわいそうなわたし」と言って、問題を矮小化して立ち止まることをアドラーは戒…

毒多
2か月前
29

「介護物語の美談」なんて書けない(5)姨捨山と呪いの言葉

久々の介護物語の続きです。 そんなもんupして誰得?って思いもあるんですが、もしかして共感…

毒多
3か月前
32

「介護物語の美談」なんて書けない(4)慣れか?諦めか?それとも

前回(3)から随分、時間が経った。 この間、介護から解放されたわけでも、問題が減少したわけ…

毒多
9か月前
19

「介護物語の美談」なんて書けない(3) デイサービス通所が決まるまで

おいおいおい、こいつ意識もなくギターなんか弾いてるぜ。 爪弾いてたアルペジオはステアウエ…

毒多
1年前
22

「介護物語の美談」なんて書けない(2) 91歳の犬殺しドライバーの家族に思いを馳せ…

たとえば、こんな感じ。 車を運転する91歳の認知症老人に娘を轢き殺されそうになった。 娘は…

毒多
1年前
24

「介護物語の美談」なんか書けない(1)

イライラする〜 マジもうめっちゃイライラするっ!! 在宅介護での、3食の用意で自由な時が分断…

毒多
1年前
30

慈愛あふるる「介護物語」なんて書けない(序)

 両親の介護生活がはじまり2ヶ月ほどが経った。  介護突入の当初、テキスト芸人としては、かなり面白いネタを手に入れたと思った。  両親共にかなりボケまくっていはいるが、「介護物語」ではオトボケ老人として書き上げ、そのお世話を人情とユーモアがあふれるヒューマンタッチなドラマに仕立てるなんて分けないさ、と高を括るのに「秒」もいらなかった。  さらには、介護初心者が四苦八苦というより七転八倒しながら、ひとつずつ介護制度を獲得し、それが介護も被介護も楽になるという「指南書」的な要