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【名著をゆる〜く解説】『アランの幸福論』

▼音声を聴きながら読むと、理解しやすいかも


幸福論って3つあって、ラッセルさんとかヒルティさんとかと並んで三大幸福論と呼ばれているんですけど、ラッセルさんとかヒルティさんとかは難解で読みづらいんですよ。

それに比べて、アランさんの幸福論は、わかりやすい言葉でまとめられていて、前向きになれる事が書かれていて、読みやすいんですよね。

だからアランさんはの幸福論は人気があるんですよね。

この本は、簡単にいうと、落ち込みやすい人とか、「私って何やっても上手くいかないな」とか思う人が読むと気づきをくれる本なんですよね。

自然と、素直な気持ちになれて、それでいて自然と前向きになれるように教えてくれる本が、このアランさんの幸福論になりますね。

だから仕事とかで辛い思いしている人には気づきをくれる話になるかなと思います。

まず結論から言っちゃいますが、アランさんの幸福論ってね、要は楽観主義の人の本です。

楽観主義っていうと、なんかなんも考えていないで「アハハ」みたいに笑っている人を思い浮かべるかもしれないですが、そうじゃないんですよ。

アランさんがいう楽観主義の人は、めっちゃ考えて楽観的にあろうとする人のことを指しているんです。
めっちゃ考えるって聞くと、拒否反応する人がいるかもしれませんが、全然難しくはないです。

簡単にいうと、落ち込んだときって多くの人は、落ち込む出来事の内容を考えがちだけど、そうじゃなくて、これからどうしていくかっていう改善方法を考えるようにしようよってことです。

生きていれば、多かれ少なかれ、問題って必ずあるわけじゃないですか。

例えば、
「仲良かったと思っていた友達からハブかれた」

「職場でバカにされた」

「悪口を言われた」

「彼氏と口論になっちゃった」

みたいにね。

なんかしら、トラブルって必ずあるんですよ。

そんなことでさ、いちいち怒っていたり、悲しんでいてもしょうがないわけですよ。
だって過去は変えられないんだから。

前の僕の放送でも言いましたけど、アドラー心理学でも「目的論」と「原因論」っていう話をしましたけど、

自分がこうなってしまったのは、あの人のせいだ、とか
周りの人にうまく馴染めないのは、昔こんなことを言われたからだ、みたいに

過去に原因を求めても意味がないんですよね。
だって、過去なんて変えられないんだから。

そうじゃなくて、

自分がこうなってしまったのは、あの人のせいだ、って思い込んで、今の自分が人と会わないようにしているんだ。
なぜなら、人と会って失敗するのが怖いから、っていう風に、今自分が失敗したくないという、目的のために、この感情は作り出しているものだ、って思えば、前向きになれるわけですよ。
だって、これって、今の自分の感情は未来の失敗を目的にして、作っているから。

と言うことは、未来の目的にすれば、僕らは今努力をすれば現状を変える事ができるっていうふうに考えるのが、「目的論」っていうやつなんですけど。

それと同じで、過去を考えるんじゃなくて、これからどうするのかを考える事で、僕らは楽観的になって、前向きな行動を取れますよね、というのが、このアランさんが言う幸福論の楽観主義なんですよ。

これがこのアランさんの深く考えるっていう言葉の正体なんですよね。

アランさんがいうには、「怒り」とか「絶望」を克服する事が大事なんだっていうんですよ。

なんでかっていうと、意味がないから。

さっきも言ったように、「怒り」や「絶望」っていうのは、基本的に過去の出来事から来る事が多いから、過去を原因にしたものには意味がないんですよ。
なんでかっていうと、過去の出来事を考えても悲しくなったり、怒りが出てくるだけで、意味がないんですよ。
それどころか、有害にすらなるって言っているんですね。
なんでかっていうと、過去の事で悲しむと、無益な反省をを求めて、さらに無益に探究を強いるからだ、って言っているんですね。

じゃあどうするのかっていうと、未来に希望を抱いて、笑う事が大事だよねって言っているんですよ。

これ聞くと、自己啓発っぽいなんですけど、でもこれって心理学的にも正しくて、「認知的不協和」って言って、行動から感情を作る事ができるんですよね。

笑うことによって、自分の感情も楽しい感情にする、そこから楽観的な思考にするっていうのは、科学的には正しいやり方なんですよ。

だから、笑顔を作って、未来に目的を求めて、改善策を考えるのが、幸福になる第一の方法ですよ、というのがアランさんの本から学べることなんですね。

▼YouTubeではこんな動画もあるよ


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