1限目:地方の大学生向けの講義(ソフトスキル向上、思考の読書、速読術)
最近、地方大学への出張講義・ゼミを手掛けることを画策中の桐島です。
今回は、大学生向けの内容です。
私がいま実行したいのは、地方大学の大学生のソフトスキルを高めることです。以下に少しばかり、問題意識を書きます。
桐島の問題意識:
2011年3月11日の震災により、地方創生やコミュニティ創造が盛り上がりました。2014年9月には、第2次安倍内閣において、「地方創生」が発表されてました。※地方創生=東京一極集中を是正し、地方の人口減少に歯止めをかけ、日本全体の活力アップの政策
そして、地方創生担当大臣が内閣府に設置され、石破茂さんが初代を務めました。
果たして、既存の取り組みで地方が豊かになるのでしょうか?
真に手掛けるべきは、地方大学の人材を、地方の担い手になるような教育をすることではないでしょうか?
それには、どのような教育をすべきなのでしょうか?
現状の日本の大学教育は、オワコンです。
その理由は、教育制度が古いためです。
その背景は、以下です。
どのような書籍でも同じ内容のことが指摘されていますが、ここでは、「デジタル化する新興国」から引用します。
上の表は、主要論点と日本のアプローチを年代順に並べたものです。
1980年代~2010年代前半までは日本のGDPは世界の2位(2010年に中国に抜かれて以降は、世界3位)でした。これは、工業化の時代のチャンピオンだったためです。
しかし、いまの時代はデジタル化です。ここでは、日本は米国企業、中国企業との競争から一気に落伍してしまいました。
それは、2000年、2010年代に時代が一気に変わったためです。経済成長を牽引するのは、工場設備などの「有形資産(物質資本)」から、知的財産、ソフトウェア、組織、ブランドなどの「無形資産」に変化しました。
しかし、2009年のリーマンショックまで、パナソニックやシャープなどの日本のトップ家電産業は、国内工場に巨額の投資をしていて、大失敗して、没落していったわけです。
そうなんです。2010年後半以降のデジタル化の時代には、「無形資産」への投資、つまり、「人的資本」投資が欠かせないのです。
なぜなら、人の頭脳のみが「無形資産」を生み出せるからです。
工業化の時代には、工業製品を生産するために、土地、労働、資本を所有するのが、効果的でした(そうでないと生産できない)。
しかし、いま、人々が望むものは、工業製品そのものよりも、製品が提供する快適さ、安全性、デザイン性、シンボル性などになっています。
それでは、デジタル化時代には、どういった教育が必要になるでしょうか?
同じ書籍から引用します。
デジタル化の下では、デジタルリタラシーを高める教育、データに親しむ教育、起業家教育、リカレント教育が必要です。
それでは、
●皆さんの大学では、デジタルリタラシーを高める教育がありますか?
●一方的に、先生の専門的な講義を聞いているだけで終わっていませんか?
●同じ大学内に、おじいちゃん、おばあちゃんや中高年のおじちゃん、おばちゃんを見かけることはありますか?
ほとんどの大学生は、デジタル時代の教育を大学で受けている自信が無いと思います。「デジタルって、理系だけではないの?」という反応もあるでしょう。
しかし、デジタル化時代には、学ぶべきことは、工業化の時代の教育内容とは異なるはずです。そして、何歳になっても学びなおした方が良いのです。人間が価値の源泉を生み出すので、しっかり学び続けなければいけません♪
しかし、日本の大学、日本の企業はこのようなデジタル時代の教育の意識が持てているでしょうか? 答えは”No”です。以前、紹介した「シン・ニホン」から引用します。
日本人は、日本の大学、日本の企業に対して、自分の資本価値を向上させることは、もはや期待できない、という悲しい現実が見えます。
そこで、私が一番着目しているのが、
地方大学の人材を、地方の担い手になるような教育をすること、そのためには、方法(method)があります。デジタルリタラシーを高める前に、必要なことがあります。
それが、地方大学の大学生のソフトスキルを高めることです。
なぜ、地方大学に着目しているのか、ソフトスキルとは何か?
次回、2限目で解説したいと思います。
See you soon!!!
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