紀伊国屋書店ウェブストアにはリアル書店に近い出会いがある
感染拡大が続く中、家にいながら本屋さんを支える手段がないかを考えてきた。結論として、オンラインショップで買うしかない。支えるとは買い支えることにほかならない。
しかしながら、オンラインの本屋さんとリアルの本屋さんは全く違う。目当てのものを買うなら、オンラインでも十分だ。でも本屋さんにいく理由はそれだけではない。「読みたい本」だけではなく、「読みたいと全く思わなかったけど店頭で見かけたら何故か気になる本」に出会うために、私たちは本屋に行く。
そんな偶然の出会いを得られるオンラインの本屋さんを見つけた。紀伊国屋書店ウェブストアである。
紀伊国屋書店ウェブストアには、さまざまなフェアのページがある。たとえば、先日自分が購入した本は「キノベス!」から選んだ。これは紀伊国屋書店リアル店舗の店員さんが一押しの本を厳選したものだそうだ。
いま、この中の「食べることと出すこと」(頭木弘樹さん)を読んでいる。大学時代に腸などの難病になった著者が、闘病中に出会った本を交えて食や排泄を考えるエッセイ。非常に面白い。出版社の医学書院さんは、わりと隅のコーナーまで行かないと出会えない本という印象で、「キノベス!」で紹介されなければ知らなかったであろう。
他に、インドの食文化を紹介した本を買った。SF小説も買ったし、恋愛小説も買った。雑多な本が、店員おすすめだという一点で集められている。本屋さんの特集スペースさながらだった。
紀伊国屋書店ウェブストアは、利便性にも優れている。Amazonレベルとまではいかないが、「在庫あり」と表示されている本であれば数日以内に約束通り発送された。このスピード、確実性はありがたい。
今後も、リアル店舗に行けない状況では紀伊国屋書店ウェブストアを利用したいと思う。本だけでなく、本屋さんも買い支えたい。本屋さんは、本が集まる空間、本と出会える空間に投資している重要な主体だ。その存在を支持したいし、永続できるようにサポートしたい。
万が一いただけたサポートは、本や本屋さんの収益に回るように活用したいと思います。