BOLERO〜ラヴェルと櫻井和寿
突然ですが、この度会社を設立する。
社名は『BOLERO』。
世界中で15分に一回は誰かが演奏していると言われている曲名を社名にした。そんなきっかけから一本の映画を観てきた。映画を観て感じたことを備忘録的にまとめておく。
■ラヴェルの苦悩
BOLREOってどんな曲?
という方はまずこちらをご覧になっていただきたい。
そもそもこの曲は誰が作曲したのかすら知らなかった。自分の会社の社名を決めるのに、音楽にまつわる名前にすると決めてなかったらこの社名になることは恐らくなかった。Mr.Childrenが大好で、「BOLERO」というタイトルのアルバム名がふと頭に浮かんだ。直感的に決めた。
ラヴェル自身、ローマ賞は逃し続けていたものの地位と名声は既に得ていた。そんな中でも「新しいメロディがどんどん湧いてくる」という旨の発言を本人が繰り返しているのは興味深い。名曲が生まれるのは、閃き以上に飽くなき探究心が大事なのではないか。
どんな問いでも瞬時に答えらしいものが表出する現代においては、シニカルに感じるかもしれないが、逆説的な表現であると思う。
感覚的なように見えて実は論理的。
大胆なようにみえて実は繊細。
苦悩に満ちているようで光が見えている。
◾️兄貴の苦悩
Mr.Childrenのボーカル、櫻井和寿の兄貴も同じような体験をしたのではないか。だからこそ『BOLERO』という曲を作り、アルバムのタイトルにし、PVまで作ったのではないだろうか。
兄貴自身が、この曲はラヴェルのBOLEROをオマージュして作ったと認めており、随所にラヴェルの影響を感じる。なぜラヴェルの影響を受けたのかを考えていく中で、当時の兄貴の心境とBOLEROを作曲した時のラヴェルの心境には共通点が多かったのではないかと察する。
例えば、既にそれなりのヒット曲はあったということ。一方、作曲にあたり苦悩を感じていたこと。メロディーラインはシンプルなものに美学を感じていること。挙げればキリがないが、兄貴がこの曲を作ったのは運命的なものであったと感じている。
◾️そんなこんなで
映画を通して思ったことはある程度言葉に出来た。ラヴェルの曲のようにクレッシェンドな曲調で、兄貴のように憂鬱を感じながらも前向きに、私のBOLEROを作って行こう。
まとまりはないですが、こんなところで。
メリークリスマス🎄