青識亜論

ネット論客。表現の自由について論じます。アイコンはマスコットキャラクターの「ヴォル子」さん。 座右の銘 「私は君の言うことに反対だ。しかし君がそれを言う権利は命をかけても守ろう」

青識亜論

ネット論客。表現の自由について論じます。アイコンはマスコットキャラクターの「ヴォル子」さん。 座右の銘 「私は君の言うことに反対だ。しかし君がそれを言う権利は命をかけても守ろう」

    最近の記事

    そろそろ「差別」という言葉の範囲について議論しよう

    黒人俳優がロードオブザリングのエルフ役に起用されたことが話題だ。 私の個人的な意見としては、黒人が演じようが白人が演じようが、原作の持ち味がちゃんと表現されており、作品としての価値が高くなるのであればそれはかまわないと思う。 しかし、黒人が演じたことを批判する人々に「レイシスト」のレッテルを貼ったり、原作の肌の色の設定に忠実な配役を行うことをもって「差別」と論じるのは、行き過ぎであろう。 ぽゆぽゆ氏の定義では、肌の色によってなんらかの「機会損失」が発生することをもって、

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      • シュナムル氏を巡る断章、または超民主主義について

        本論 民主主義2.0としての超民主主義 シュナムル氏本人の語る経歴や家族が真実であるかどうかなどということについて、私は特に興味がないので、語るべきこともない。検証はその手のゴシップが好きな諸氏に任せておけばいい。 けれど、シュナムル氏の垢消し(※現在は復活している)の直後に書かれたこのはてなエントリは、とても重要なことを指摘していると思われたので、少し語りたい。 私はこのエントリを読んで、今のインターネットにおけるフェミニストの行動原理を非常に的確に表していると思うと同

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        • 論点整理:男女格差是正とジェンダーフリー

          ジェンダーフリーの根本的な前提を支えてきた主張が、女性の「生活実感」からどうやら乖離しつつあるらしい。 Twitter上のフェミニストたちが、最近になって、かなり本音で語り始めたからだ。これは、非常に興味深い事象なので、簡単にまとめておきたい。 男女の賃金格差が問題である、ということについては、フェミニズム並びに左派リベラリズムを信奉する人々の中では大前提として共有されているものであった。 こうした男女の所得格差是正と男性の家事育児奨励をセットで求める議論の基本的なロジ

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          • フェミ的搾取をやめろ! ――「性的搾取」概念の濫用問題

            もうそろそろいい加減にして欲しい。 自分の気に入らないイラストや作品が存在することについて、とりあえず「性的搾取」というジャーゴンでぶん殴るいつものアレである。 いきなり貼り付けられる無茶苦茶なレッテルに対して、「データがない」と指摘することは、当然も当然、当たり前体操のレベルである。 このオタギリ氏という人物、「害オタ嫌い」とプロフィールに明記しているが、データもなにもなく、差別や性搾取といった強いレッテルを貼って回るフェミニストがいるとすれば、それこそ「害フェミ」と

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            メロス症候群 ―または「邪智暴虐依存症」について―

            邪悪を許せないみなさんが、今日もインターネット上を駆け回っている。安倍にミソジニー、差別に萌えエロ漫画に統一教会と、世界は許しがたい邪悪にあふれかえっている。 カルト宗教が許せないとなれば、アレもコレもカルト宗教の仕業に見えてきて、カルト認定の正義棒を振り回す。 白饅頭氏がなぜか統一教会認定されているのも謎だが、私などは殿堂入りらしい。もう無茶苦茶である。 さて。 こうした光景を眺めていて、私は昔読んだあの物語の冒頭が、ふと頭によぎったのだった。 私は幼少期にこの物

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            東京大学「多様性を目指す!!(ただしチー牛は除く)」

            本邦の最高学府でチー牛が燃えているようだ。 チー牛とは、「チーズ牛丼」の略称が由来であり、主として「性的魅力に乏しい容貌の男性」を指すネットスラングである。 メガネをかけたひ弱そうな男性が、どや顔でチーズ牛丼を注文する(しかも三色で特盛で温玉までつける)そのイラストのインパクトは絶大で、いまや「陰キャ」「非モテ男性」のアイコンにさえなっている「チー牛」。 このチー牛を題材にした看板が、いま、Twitterで大きな話題を呼んでいるのだ。きっかけは、次のツイートである。

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            私がネトウヨになった日のこと

            今はネット論客などということをやっているけれども、私にも中学生だった時代がある。もう二十年も前になるだろうか。当時はインターネットといっても、ダイヤルアップ接続とかいう電話回線を使うのが主流であって、テキストだけのサイトにつなげるのでも、ひと苦労だった。2chとかもまだあまり一般的ではなく、BBSとかいう小さな規模の掲示板が乱立しているような時代だった。 いまでこそ私は政治とか表現の自由の話をいろいろと書いているが、当時は別にそれほど政治に興味があるほうではなくて、それより

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            絶対に責任は取りたくないザムライ

            今日もツイッターランドで歴史修正の嵐が吹き荒れている。 いやいやいやいや 思わず全表現の自由戦士がずっこけながらツッコミを入れてしまう、見え見えの歴史修正である。 戸定梨香氏と交通安全啓発動画を巡る一連の流れについては、神崎氏が克明にその記録を時系列順に残しているため、そちらを参照してもらうのがわかりやすいだろう。 ざくっと時系列をまとめると、 2021年7月 ご当地VTuber・戸定梨香氏が松戸警察署等と協力して、交通安全啓発のためのPR動画を作成 ↓ 8月 フェ

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            正義恐怖症のみなさんへ

             インターネットの空間において、正義という言葉は実に嫌われ者である。「正義アレルギー」が蔓延していると言ってもいい。 「正義の反対は悪ではない。別の正義だ」 「のび太のパパ」や「野原ひろし」など、様々なキャラクターの口を借りて、繰り返し語られてきたこの名言は、そのたびにインターネットの民から喝采をもって肯定されてきた。  正義の御旗を掲げて、誰かを炎上させ、表現物を燃やし、社会から排除する。SNSの炎上からオープンレターに至るまで、そうした動きを嫌というほど見せられてき

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            凍結しました!!! ですが、こんなこともあろうかと裏アカを用意してあったのです。青識亜論を凍結しても、第二、第三の青識亜論が現れるであろう……! https://twitter.com/Frozen_Sealion

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            キャンセルカルチャーをキャンセルするには?――対抗戦略の具体的検討

            「温泉むすめ」の運営会社、株式会社エンバウンドがスポーツ文化ツーリズムアワードの受賞を辞退したというニュースが、インターネット上を駆け巡った。 温泉むすめは、5年前から地道に活動を続ける「温泉地」を美少女キャラクターに擬人化したメディアミックス作品であり、クリエイターや声優の方々の地道な努力もあって、少しずつ、各地の温泉事業者や観光協会とのコラボが進んできた、まさに「萌え興し」の理想型とも言える成果をあげてきた作品であった。 文化資源と観光地の融合による魅力発信という、ま

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            ツイフェミはフェミサイドを治癒しない

            8月6日の夜。 小田急線の車内で、悲惨な傷害事件が発生した。 被害者は、男女あわせて10人。うち女性1名は重傷を負った。 被害者のみなさんの一刻も早い回復を祈るとともに、卑劣で理不尽な犯罪行為に対して、怒りと抗議の意を表明したい。 さて、「女性への憎悪により発生した殺人未遂事件」であるということから、SNSをはじめとした各種メディアでは、ずいぶん前のめり気味の論争が続いている。 容疑者が逮捕されてまだ間もない事件について(執筆時点:2021.8.13)、動機や背景を

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            フェミ炎上にトドメを刺す「銀の弾丸」

            2014年、『人工知能学会』の女性アンドロイドの表紙絵が炎上してから7年の月日が流れた。 碧志摩メグ、のうりん観光ポスター、キズナアイ氏NHK出演、ラブライブみかんポスター、そして宇崎ちゃん献血ポスター……。 今日まであまたの表現物が、フェミニストから「性差別表現」「環境型セクハラ」と燃やされ、炎上してきた。 だが、情勢は確実に変わりつつある。 表現物を愛する人々や、表現者、そして不当なバッシングに違和感を持った草の根の人々が、SNSを通じて声を上げ、炎上扇動をしてき

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            論点整理:呉座勇一氏と北村紗衣氏を巡る一連の論争――または、扇動者たちのオクラホマミキサー

             呉座勇一氏は、門外漢の私でも知っているほどの、著名な日本中世史研究者だ。  メディア的には、井沢元彦氏や百田尚樹氏らを実証史学の立場から痛烈に批判したことで知られている。大河ドラマの時代考証にも関わっている人物だ。  そのような呉座氏が過去の発言で炎上していると知って、私はにわかには信じられず、togetterのまとめサイトを読んだ。 (※現在はtogetter記事自体は削除済)  率直に言って、開いた口がふさがらなかった。  同業者である北村紗衣氏に対する、粗雑

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            「萌え絵批判」はなぜ燃えるのか――私たちが怒る本当の理由

             また、炎上である。  環境省の「クールチョイス」キャンペーンの一環として作成された萌えキャラ・君野イマ氏/君野ミライ氏が、誕生から三年たった今になって、フェミニストたちに捕捉されて炎上したのだ。  本稿は、最近の炎上事案を概括しつつ、ツイフェミの炎上攻撃になぜ人々が怒り、「逆炎上」が発生するのかについて述べる。  今まであるようでなかった、表現の自由戦士側、もっと言えばオタク文化に親しんできた人々の「お気持ち」をしっかりと分析することによって、わずかでもツイフェミの皆

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            論点整理:「明日海賊にはなれないが、小学生を襲うことはできる」について

             小児性愛(ペドフィリア)に関する議論が終わらない。  児童型ラブドールについて、私は次のようなnoteを書いて整理したが、児童型ラブドールを題材にしたレビュー漫画がバズッたことをきっかけに、議論が再燃している。 ※既出の論点の復習までに、拙稿のリンクを。  さて、今回は、いま絶賛バズり中の「漫画批判側」のnote記事について、論評したい。  多数の論点が乱雑に提起されているため、主要な論点に一つ一つコメントしていきたいと思うが、結論から言えば、私の立場はどの論点につ

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