OpenAIがsearchGPTを発表してGoogleがやばいとかいう馬鹿げた話に関して
結論から言うと現時点でなんもヤバくない
アレはOpenAIの資金集めのための発表です
では具体的な話に入ります。
ちょうどOpenAIの売上リークがあったけど、OpenAIの売上は35億ドルから45億ドル
これは素晴らしい数字でめちゃくちゃ順調だと思う
去年にChatGPTは毎日70万のコストがかかってる、とのレポートが出ていたが年間にして2.5億ドルほど。
さらに現在の主要なモデルは4oは、以前の4よりにランニングコストはかなり安いと思われる
(そもそもOpenAIはAzureのサービスを割安に使ってるはずなので1日70万自体がどこまで正しいかは疑問)
人件費やその他でも10億-20億だろうし研究開発費を除けば現時点で利益は出ると思われる
ただこの研究開発費が問題
新しいモデルのトレーニングに70億かかると言っており、こんな額が年に1回2回発生するから結局まだまだ利益は出ない
利益が出るのは研究開発をやめた時
研究開発やめる時っていつよ?
それは少なくてもAGIが完成した後のこと。
しかも、AGIに近づこうとすればするほど大量のリソースが必要で、70億どころではまったく足りないだろう。
だから破産寸前!みたいな記事もよく見るようになった。
でも個人的にOpenAIならまだまだそんな金は集められると思う。
(本当にヤバいのは同じレベルで研究開発費が掛かりながらも知名度が低く、あまり使われていない会社である。Anthropicレベルでも運用コストすら稼げてるか怪しいところである。Amazon、Googleなどの投資が途絶えれば直ちに潰れるレベルだろう。今の話には関係ないので割愛する)
その売上アップのためには色々なサービス展開が必要になり、その大きな切り札がsearchAIで、グーグルを脅かす存在になる!
ってのが一般的な見方だと思うけど、個人的には全くそうは思わない。
最初に述べた通り、あれは話題作りのアピールで、投資家向けのアピールだと思う。
なぜならグーグルが広告ビジネスで圧倒的なのか?というと圧倒的な検索エンジンのシェアのおかげだからだ。
じゃあなぜ圧倒的な検索エンジンのシェアなのか?
というと「検索アルゴリズムが優れているから」
って時代もあったけど少なくても今はそうじゃない。
正確には「最初から入ってるから」だ。
検索エンジンなんて意識する人はごくごく少数で、最初から設定されてるのを使う層が99%だろう。
ほとんどの人間はGoogle以外の検索エンジンを見たことすらないかもしれない。
(bingぐらいはあるかな)
その状態を作り出すためにGoogleは各ブラウザに多額の金を払っている。
その額はApple1社だけで180億ドルだ。
一見するとAndroidとiPhoneで対立関係にある相手に対してとんでもない金額を払っている。
実際Appleの利益の15%に相当する。
もちろん一回払うだけじゃない毎年の金額で、どんどん高くなってすらいる。
当然これはほとんど独占禁止法スレスレなのだがMicrosoftの edgeは自社エンジンを使っていたり、Firefoxというオープンソースのブラウザを多額の寄付で延命させている事で独占禁止法にならないようにうまくやっている。
そこに70億ドルすらヒーヒー言ってる企業がライバルになると本気で思っているのだろうか?
しかも忘れてはいけないのはGoogle自体がOpenAIに勝るとも劣らない最先端のAI技術を持っている会社だと言うこと。
OpenAIがsearchAIを作るよりも前から当然Googleも検討や研究をしてるし必要なデータも五万と保有してる。
仮にsearchAIが消費者に支持されるならいつでも同じサービスを出せるだろう。
ただそんなことはアルトマンも百も承知。
だから投資家向けへのアピールだけって話。最近のOpenAIはずっと同じようなことをして投資資金を集めてる。
動画生成のSoraや、リアルタイム翻訳、会話など、発表だけしてローンチをしてないサービスばかり。
searchAIもいつになるか怪しい。
リポートでは現在35万あるGPU資源の内、大半の29万がChatGPTのサービスで使用されており、そもそも新しいサービスを開始できる状況にない。
さらに新しいモデルのトレーニング用にも必要でGPUの確保ができない限り、サービス展開もできない。
それでもMicrosoftのAI用チップが実用段階まで来てるみたいだから、そっち次第では一気にサービス展開できる可能性はあり、資金の面でもまだまだ投資家は見つかるだろうからOpenAI自体の未来は明るいと思ってる。
特にiPhoneに搭載はかなり大きいと思う。
どうやらOpenAIは無償でiPhoneに提供するようで、かなり不思議だったがこれもsearchAIへの布石だったのだろうなと思うと納得。
(それでもあんな資金提供してもらってるMicrosoftとの関係は悪化しないのか気にはなるが。まぁMicrosoftが49%しかOpenAIの株を貰えてないことから、Microsoftだけじゃなか他社と提携することまある、と事前に話はついてそうではある)
GoogleがAppleに180億だしてSafariの検索エンジンにしてもらうのと同じように、OpenAIは searchAIやそれ以外のサービスに繋げる狙いで、無償でChatGPTを提供するというわけだ。
以上なほどにGoogleに対抗心を燃やすOpenAI的には自然な行動だ。
(そして両者を競わせて、漁夫の利を得ようとしてるAppleもAppleらしくて良い)
まぁ最終的にAI開発は現状あまりにも金がかかりすぎるからビックテックか国主導でないと継続は難しいってこと。
OpenAIだろうとビックテックの一角Google様とガチンコで戦えるわけがないってこと。
これだけは紛れない真実。
後、話ついでに言うと謎の半導体企業の将来はあまり明るくない、と思ってる。
先ほど言った通り最先端AI開発は、極々限られた企業、施設しか出来ず、そこではもうcudaがどうとか言う話じゃなくなってる。
以下にAI(LLM)に特化して、よりコストが低く、より供給が安定しているチップを求める動きになってるからほぼ全てが自社製になっていく。(すでにGoogle、Apple、Amazonなどは自社製チップを実用してる)
確かに今はまだ謎の半導体企業のチップは需要があるが今後も増え続けるかは怪しい。
少なくても1社独占のような状況は来年には終わってると思う。
謎の半導体企業はとても良い会社なので、また別の需要をみつけそっちでシェアを伸ばすことは出来るかも知れない
(すでにファンはロボティクスに狙いを定めてるようだが、こっちの分野にはまったく別のタイプのチップが求められると思うので、なんともわからない)
少なくてもAIではもっと玉石混合になるだろう。
おわり。
(この内容はすべてジョークなので批判は受け付けません)