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戦略の段階で決まります

大抵の人は、試験というのは、普段の勉強で決まると思っています。それはその部分だけ切り取れば正しいのですが、本当は

勉強する前の段階で決まっています。

つまり、勉強のやり方であり、ハウツーの段階で決まっているんです。勉強と言っても、何を目的にしているかで全然、違ってくるんです。

例えば、タクシー運転歴ウン十年というベテランの方でも、何の準備もなく、運転免許の試験を受ければ、合格出来る人って、そんなに多くないと思います。医師でも、医学部卒業後、数年も経過すれば、もう、国家試験を受けて、何の準備もなく合格出来る人はかなり少なくなるでしょう。そんなものなんです。

特定の試験に合格するには、その試験に合格する為に特化した事前対策をしている人が一番、有利なのは、言うまでもないことなんです。

つまり、逆を言えば、行政書士試験を受験しようと思っている人は、当たり前なんですけど、行政書士試験に合格するという目的の為に、必要な手段としての、勉強をしないといけないわけです。

それには、当然、現状の自分の状況を把握したうえで、合格から逆算して、具体的な勉強方法を決めてから、取り組まないといけないわけです。

ところが多くの人は、多数派に合わせるだけで、なんとなく安心感を持ってしまうんです。通信教育でも、予備校でもカリキュラムがあるので、それをこなしていけば、大丈夫という、安心感があるわけです。

ところが、そんな、やみくもなことをしても、当然、当たりはずれが出てきます。さらに、ちゃんと、カリキュラム通りに進めたらまだ良いのですが、忙しい社会人では、そう、うまくはいきません。何より、

そんな万人向けのカリキュラムなんか、記憶管理のことはまるで考えられていないですから。行政書士試験は、一部の足切り対策などは必要ですが、ほとんどが、得点源である、民法と行政法の対策となります。そこで、通常、本試験でその2科目の合格に必要な点数を獲得できないまま、合格出来る人は、かなり稀です。一般問題が満点で合格したという、強者がいるそうですが、そういう人は全合格者のうちの、ほんの一握りでしょう。

行政書士試験の大半は、単なる知識問題です。現場で考えて書くというのは、ほとんどありません。記述式で多少、頭を使うことがあるくらいで、ほとんど、知っているか、知らないか、憶えているか、忘れているか、それだけです。

でも、範囲が広いから、簡単ではないのが実情です。つまり、全範囲を時間内に覚えて、その記憶を維持しておくという、

スピード(と効率)の問題と
記憶管理

という2大問題に対処出来る人だけが、合格できます。そのため、本当に合格を考えれば、今、真っ先にすべきことは

現状の自分の位置を知ることにあります。

それには、出来なくても気にせず、3年くらい前の過去問をしてみることです。時期的に、既に過去問を解いてしまっている人も多いでしょから、そういう人は去年の市販の模擬試験を買って、解いてみればよいでしょう。
あと4か月弱というスケジュールを考えて、もっとも、実践的な方法をそこから導き出すことです。


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