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不動産鑑定士とは?(不動産鑑定士試験と不動産鑑定士への道のり )[1/5]


資格の概要と重要性

不動産鑑定士は、「不動産の価値を評価する専門家」として知られています。文系の国家資格の中では、司法書士や公認会計士に次ぐような非常に高いポストの資格です。

不動産鑑定士は、文系資格でトップというわけではありませんが、不動産の資格の中では、トップに位置する資格となっています。例えば、土地家屋調査士や宅建士といった他の不動産関連の資格の上に位置することとなり、不動産に関する権威という面で見ると最も強い資格となります。

不動産鑑定士の仕事内容

不動産鑑定士の主な仕事内容は「①不動産の鑑定・評価」と「②不動産の調査・分析・コンサルティング」があります。

国土交通省の資料「私たち不動産鑑定士です」では、それぞれ以下のように述べられています。

①「不動産の鑑定・評価」について

土地や建物などの不動産の経済価値について、地理的状況や法規制、市場経済などさまざまな要因をふまえて鑑定評価を行い、鑑定評価額を決定するのが不動産鑑定士の業務です。中でも、法律に基づく「不動産鑑定評価書」の作成は不動産鑑定士だけに認められています。

国土交通省:『私たち不動産鑑定士です』

②「不動産の調査・分析・コンサルティング」について

対象となる不動産をさまざまな角度から調査・分析し、その結果をふまえて、顧客のニーズに合わせた適切なアドバイスを行います。個人から企業まで、扱う不動産の規模や種類はさまざまです。また、国内に限らず海外の不動産まで対象を広げています。

国土交通省:『私たち不動産鑑定士です』

また、日本不動産鑑定士協会連合会では、不動産鑑定士について次のように述べられています。

不動産鑑定士は、地域の環境や諸条件を考慮して「不動産の有効利用」を判定し、「適正な地価」を判断します。つまり、不動産鑑定士は、不動産の価格についてだけでなく、不動産の適正な利用についての専門家でもあります。

日本不動産鑑定士協会連合会

要するに、不動産鑑定士は、不動産の資格の中では、トップに位置する「不動産のプロフェッショナル」ということになります。

不動産鑑定士の年収

不動産鑑定士の年収の目安は次の通りです。
※当たり前ですが、どの会社に勤めるかや、独立するかどうか、社会人経験の有無、不動産業界経験の有無など様々な要因で年収は前後します。次の表の値はあくまでも目安として考えてください。

不動産鑑定士の年収の目安

※実務修習については後述しますが、試験に受かってすぐ不動産鑑定士になれるわけではなく、実務修習と呼ばれる研修的なものが1-2年あります。


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