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エビングハウスの記憶研究から英語学習のヒントを得る

記憶に関する実験的研究者の先駆者、ドイツの心理学者ヘルマン・エビングハウス。彼が発見した忘却曲線は、英単語を覚える時にも参考にされる実験結果として
有名です。

今日はそのエビングハウスの忘却曲線を詳しくみていこうと
思います。


エビングハウスの記憶の実験結果から、私たちは覚えたものを
忘れていくことが急激に始まっていることがわかります。

20分後に42%→1時間後に56%。1時間の間に半分もの
記憶した学習内容が失われてしまいます。

そして1日の終わりには74%を忘れている。
1日の終わりに覚えているのはたった26%ということに
なってしまいます。

ですが、その後をみてみると、1週間後は76%を忘れて、
1ヶ月後は79%を忘れ、残っているのは21%となります。

覚えた直後の忘れるスピードと、1日後から1ヶ月後の忘れる
スピードとではかなり差がありますね。


エビングハウスでは、記憶を定着させていく実験も行っています。

2日後に復習
1週間後に復習
1ヶ月後に復習

一度覚えたものを再度、覚え直していくことで、記憶に定着していく
ことがわかります。

1回目の復習が2日後で、2回目の復習が1週間後と
期間が長くなっています。そして、3回目は1ヶ月後。

こんなに長くあけてしまっては、記憶に残らないのでは?
そう心配になるかもしれません。

復習周期については、さまざまな結果が出ていますので、
こちらも参考にご覧ください。

ウォールタール大学の実験結果です。

講義内容を受講後24時間以内に10分間復習をすると、
記憶が受講直後の状態に戻り、2回目と3回目の復習は
エビングハウス同様に1週間後、1ヶ月後に行った。

3回の復習を設けることで、長期的な記憶へと
結びつけられることができました。

記憶していくには、1日の学習とともに
3回の復習周期を取り入れていくことが
効果的に進めていくヒントになりそうですね。


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