とりあえず、毒の総本家、私の曽祖母の話から書き始めることにしよう。 私にとってはとても可愛い曽祖母物心ついて、祖母の家にいくと曽祖母がいつも遊んでくれた。よくデパートに一緒に買い物に行き、とにかく私の欲しいものを買ってくれた。一番甘やかしてくれたのが曽祖母だった。でも、この「甘やかし」が彼女の狡猾な作戦だったと知るのは彼女が亡くなってからだった。 お嬢様は手に追えない曽祖母の生まれた家は広島の地主で、T家が所有する土地を通らないと、町の外には出られない？とかいう話があった
毒を綴るきっかけ毒親だけではなく、毒兄弟・毒祖父母・毒曽祖母など、毒を持った家族は代々受け継がれる。それは教育環境のせいなので仕方がないことなのだが、この連鎖を断ち切るのがどれだけ大変なことか。そう、これは遺伝なのだ。 母と私はこの毒家族をどうにか抜け出し、今は普通の暮らしをしている。毒に囲まれていた世界と毒のない世界は全く交わらない。毒のない世界に出た今では「普通の生活ができるって素晴らしいことなんだね」と日々感謝しながら暮らしている。 母はもう今年75歳になる。もう先
