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毒親育ちが解毒のために必要な4つのこと

2月も折り返し地点ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか?

今年は祝日が土日と重なっていることが多く、会社員の私はカレンダーを見てしょんぼりしました。


今回は解毒のために必要な4つについてです。

毒親によって植え付けられたネガティブな影響を除去することを「解毒」と呼んでいます。

解毒はなかなか時間と根気のいる作業ですが、それでも費やした分の価値があると思っています。

この記事は、
解毒って基本的に何をすればいいの?
私の解毒に足りてないものは何?

と感じている方に向けて書きました。


1.解毒のために必要な4つのこととは?

毒親から受けた悪影響を除去するには、以下の4つを実施する必要があります。

①自己肯定感を高める
②無自覚な怒りを昇華する(インナーチャイルドを癒す)
③思考・行動パターンの歪みを直す
④毒親からの精神的な切り離し

①自己肯定感を高める

毒親育ちは総じて自己肯定感が低いです。
そのため、自己肯定感を高める必要があります。

自己肯定感を高める目的は2つあります。

まず1つめは、毒親からの攻撃に対して防御力を高めるためです。

私たちがいくら解毒をしても、毒親は変わりません。
毒親からのネガティブイメージの植え付けは、嫌でも継続されるでしょう。

そのときに自己肯定感が低いままでは元の木阿弥です。
また簡単に毒されてしまいます。

そうならないために自己肯定感を高めて、毒親からの攻撃を跳ね返す必要があります。

自己肯定感を高める2つめの目的は、生きづらさを軽減させるためです。

自己肯定感が高い人は、低い人と比べて、楽に/楽しく生きることができます。

なぜなら、自己肯定感が高い人は他人の評価を気にせず、どんな自分も受け入れることができるからです。

人生を謳歌するためには自己肯定感を高めることが重要なのです。

②無自覚な怒りを昇華する(インナーチャイルドを癒す)

毒親育ちは無自覚な怒りを抱えています。
そのため、隠れている怒りエネルギーを適切に処理する必要があります。

無自覚な怒りを昇華する目的は2つあります。

1つめは、ネガティブなエネルギーを手放して、人生を楽しむことにシフトするためです。

怒りをいつまでも抱えていると、毒親に対する怨み辛みで思考が塞がってしまいます。

私も経験があるのですが、毒親への怒りで眠れなくなったり、過去を思い出して毎晩のように悔し泣きしていました。

(このような悲嘆も解毒の過程のひとつなので、必要な通過儀礼ではあります)

しかし、限りある人生の時間を、いつまでも親を恨むことに使ってはもったいないです。

やるべきことや好きなことに時間を費やすことで、人生をもっと楽むことができます。

親を許す必要は一切ありません。
許してないけど恨んでない状態を目指すことをお勧めしています。

毒親にまつわる全てを人生から追い出すことで、自分の人生に集中することができるのです。


2つめの目的は、インナーチャイルドを癒し、精神的安定を得るためです。

無自覚な怒りとは、実は幼少期の自分の怒りです。

幼かった私たちは怒りを抱えきれず、怒りを隠すことでなんとか乗りきってきました。

大人になり、怒りを受け止められるようになった今、幼い私たちが当時の怒りや悲しみを訴えています。
これが無自覚な怒りの正体です。

ふつふつと沸いてくる怒りや悲しみは、あなたの心に住んでいる幼いあなた、すなわちインナーチャイルドの主張です。

時空を超えて、現在のあなたが過去のあなたを理解し、認め、癒してあげることで怒りは昇華されます。

インナーチャイルドを癒すことで精神的安定を得ることができるのです。


③思考・行動パターンの歪みを直す

毒親育ちは、毒親によってその思考・行動パターンを歪められており、『お決まりのパターン』を繰り返してしまっています。

たとえば、すぐに自己否定する癖があったり、ダメな恋人と別れられなかったり、暴飲暴食が止められない、などが挙げられます。

思考・行動パターンの歪みを直さない限り、負のループから抜け出すことはできません。

よって、思考・行動パターンの歪みを直す目的は、生きづらさを軽減させるためです。

人によって歪みは様々です。
小さな歪みから大きな歪みまであります。

共通して言えることは、歪みを直すことで選択肢が広がり、『お決まりのパターン』から抜け出すことができます。

完全に直すことはできなくとも、自分の歪みを理解しておくだけで、対策ができるようになります。

パターンに入る兆候を察知できたり、パターンに入ってしまっても早めに軌道修正することが可能になるのです。

④毒親からの精神的な切り離し

毒親育ちは、毒親からの精神的な切り離しができていません。
このままでは、解毒をしてもすぐに元の関係性に戻ってしまいます。

したがって、精神的な切り離しをする目的は、もう二度と毒されないためです。

毒親からの精神的な切り離しができていない場合、親の幸不幸は自分によって決まると思っています。

このせいで、感じる必要のない罪悪感や義務感を感じてしまっているのです。

自分が○○しなければ、親は幸せになれない」と考えていませんか?
親の幸福というパズルを子供のあなたが一生懸命に満たそうとしていませんか?

幸福のパズルは他人に埋めてもらうものではありません。
自分の力で埋めていくものです。

親は、親自身の力でしか幸せになれません。
そして子供もまた、子供自身の力でしか幸せになれないのです。

毒親育ちは、親と子供は別個の人間であると本当の意味で理解する必要があります。

血が繋がっていようと、家族であろうと、親には親の人生があり、子供には子供の人生があります。

親が不幸でも、子供は幸せになっていいですし、子供は親の幸福のために生きる必要はないのです。

3.まとめ

今回は解毒のために必要な4つのことについて、説明しました。

とはいえ、毒親は十人十色です。
同じ毒親であっても、受けた影響が兄弟で異なっていることもザラにあります。

今回は解毒の基礎について説明しただけですので、本記事を読んだだけでは解毒は開始できません。

この基礎をもとに、あなたに合った解毒法を考える必要があります。

・自己肯定感をどう高めるのか?
・怒りをどうやって昇華するのか?
・思考・行動パターンの歪みをどう直すのか?
・どうすれば毒親と精神的に切り離せるのか?

これを知るためには自己分析が不可欠です。

・自分は毒親からどんな悪影響を受けているのか?
・どう傷ついていて、どうしてほしかったのか?
・思考・行動パターンがどう歪められているのか?
・毒親と自分をなぜ切り離せないのか?


これらがわからなければ具体的な解毒方法もわからないのです。

毒親のことを思い出すのは辛いかもしれませんが、
「なぜそう感じたんだろう?」
「なぜこんなに悲しいんだろう?」
と自己分析をして頂きたいです。

解毒の道は険しいですが、千里の道も一歩よりです。

自己分析のヒントについても、今後記事にしていきたいと考えています。

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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