毒親育ちが怒り爆発したときに試してほしい自己分析法
こんにちは、瞬間湯沸かし器のAyaです。
皆さんは最近どんなことで怒りを感じましたか?
私は短気なのですぐにイライラします(笑)
最近だと、病院の予約時間から2時間も待たされたことにムカつきました。
病院っていつ行っても混んでますよね…。
診察して薬もらうだけなのに、毎回ドッと疲れます。
さて、この「病院で2時間待たされた」という私の怒りですが、本当にそれだけでしょうか?
世の中には、2時間待たされても全く気にしない人もいると思います。
一方、私は怒り爆発です。なぜなんでしょう?
毒親育ちは感情のコントロールが苦手です。
カッとなってしまうと手が付けられない、なんて人もいるのではないでしょうか?
それに加えて、毒親育ちは自分が何に怒ってるのか?を正しく認識できていない場合も多いです。
そのため、無関係の人に八つ当たりしてしまったり、感じる必要のない怒りに翻弄されることもしばしばです。
本日は、そんな毒親育ちが強い怒りを感じたときにぜひ試していただきたい自己分析法をご紹介します。
1. 怒りを感じたら「どうして?」と自問自答してみる
怒っているときは、そのことで頭がいっぱいになってしまいますよね。自分を見失うほど怒り狂う癖が過去の私にもありました。
そんなときは一通り怒り尽くした後に、
「で、私はなんでこんなに怒ってるんだろう?」と自問自答してみて頂きたいです。
ひとつ答えを見つけても、さらに「なぜ?」「なぜ?」と深く深く掘っていくことで、これだ!と思う根本原因を見つけることができます。
この根本原因は解毒をする上でも非常に重要な情報となってきます。
さきほどの例で試してみましょう。
私はなぜ、「病院で2時間待たされた」ことに怒っているのでしょうか?
まずは適当に仮説を立ててみます。
・期待値との落差が大きすぎた
予約時間に診察を受けられると思っていたので、それが私の期待値になります。
しかし、予約時間を過ぎても一向に呼ばれる気配がありません。結局、予約時間から2時間待たされました…。
期待と現実の落差が大きすぎたために、納得できなかったのかもしれません。なんやねん!という気持ちは共感してもらえると思います。
でも世の中、期待通りにいくことばりではないですよね。
期待通りでないと、どうして腹立つのでしょうか?
・他の予定が流れてしまったから
実は、病院が早く終わったら近くのショッピングモールに寄りたいな〜と密かに思っていました。
期待通りにいかなかったことで、その後の予定がすべて流れてしまったのです。
ここから得られる情報が2つあります。
・私はショッピングがしたかった
・予定を崩されて悔しい
もう少し掘ってみましょう。
ショッピングは今日でなくとも、いつでもできますね。買いたい物があったわけではありません。
では、なぜ予定が崩されると悔しいのでしょうか?
・時間を無駄にした気持ちになる
私は病院の待合室で今か今かと待っていました。
すぐに呼ばれると高を括っていたので、ずっと時計と患者番号をにらめっこしていたのです。
診察を待っていた2時間を「無駄にした」と私は感じていました。
早く終わったらショッピングにいけたのに!とも。
私は時間を無駄にすることが大キライです。
目的を持たずにダラダラと過ごした後は、自責の念に襲われるので苦手です。
つまり、今回の怒りは私の性格が関わっていたということです。
怒りを感じたときの状態・状況から、私のパーソナルな内容に移ってきましたね。もう少しで原因に辿り着けそうです。
・なぜ時間を無駄にすることが嫌いなのか
答えは簡単です。
幼少期に毒親から、「〇〇してやった時間を返せ!」「△△なんか時間の無駄だ!」と罵られ続けたからです。
時間を無駄にする=悪
という植え付けが私の中にあります。そのため、ダラダラと過ごした後には後ろめたい気持ちになってしまうのです。
これこそが私の中に潜んでいた怒りの根本原因です。
私は待たされたことに怒っていたのではなく、時間を無駄にしたことに怒っていたのです。
さらに、実際に怒っているのは私ではなく、私の内側にいる毒親のコピー(インナーマザー)だということです。
毒親育ちの心の奥には毒親のコピー(インナーマザー)が住み着いています。
インナーマザーと自己の境界は非常に曖昧なので、彼女の意見を自分の意見と誤解してしまうのです。
つまり、私はインナーマザーの怒りを自分の怒りと誤認していたのです。
このように、怒りを分析していくと「自分」と「怒り」の関係性が見えてきます。
怒りの原因を正しく認識することで、怒りの解消法や回避策を導き出すことができます。
2.適切な対処法を見つける
怒りの根本原因に辿り着いたら、怒りの処理方法を考えましょう。
私は「病院で2時間待たされた」ことに怒っているわけではないので、病院の窓口に文句を言っても何も解消されません。
仮に、2時間が30分になったところで、本当の原因である「時間を無駄にした」というインナーマザーの怒りは変わらないからです。
少し余談ですが、「早く診察しろ!長時間待たせるな!」と病院に主張する行為は「他者支配」に該当します。
自分の欲求を満たすために、他人の価値観や行動を変えさせる行為を私は「他者支配」と呼んでいます。
これは毒親がやっていた行為そのもので、毒親育ちも陥りやすいです。毒親の影響を受けた私たちは、毒親のトレースをしてしまいやすいのです。
怒りを適切に処理するために得られた情報を整理しましょう。
・ショッピングに行きたい
・時間を無駄にしたくない
・目的のない時間の使い方を受け入れられない
・やりたいことをやる
まず最初に、自分がやりたいと感じていることは、やらせてあげましょう。法律に抵触しない限りはなんの問題もありません。
私の場合はショッピングに行くことでしたが、
・髪をピンクにする
・ホールケーキを丸ごと食べる
・玩具を大人買いする
・24時間寝続ける
など、なんでもかまいません。
今のあなたがやりたいことをやらせてあげてください。
毒親育ちは「やりたいことをする」ことにブロックがかかっている可能性があります。
それは心の中に住むインナーマザーが否定してくるからです。
・似合うわけがない
・また太るぞ
・いい歳して恥ずかしい
・だらしない
そんな声は無視しましょう!
他人の意見に耳を傾ける必要はありません。
やってみて、違ったなと思ったら次からやらなければよいだけです。
「やってみたいな〜」のフェーズから抜け出せないことで、ずっとフラストレーションが溜まり続けますので、やりたいことは早めにトライしましょう。
・怒りを回避する方法を考える
次に、怒りを回避する方法を考えます。
待ち時間を「無駄」と感じなければ、私はイライラしないはずです。なので、病院には必ず時間潰しグッズを持っていくことにします。
私は、自分で決めたタスクをこなすことが好きなので、「今日の待ち時間ではコレとアレをやるぞ」と予め考えておくのも良いですね。
早く呼ばれたらラッキーですし、呼ばれなかったらタスクをこなして時間を有効活用できます。
私の時間潰しグッズは読書と趣味の調べ物になりました。調べた結果をメモするためのノートと筆記用具も持っていきます。
映画やYoutubeも好きなのですが、病院という場所にそぐわないので、残念ながら不採用です。
そうして2回目の通院時は、待合室でタスクを黙々とこなし、ほとんどイライラせずに済みました。作戦成功です。
病院側の対応は何も変わっていません。
しかし、自分の性格をよく理解し、対策することで怒りを回避することができるのです。
・目的のない時間の使い方を受け入れる
最後に、抜本的な対策について考えます。
これは自分の価値観や考え方を変える方法なので、長期的な解決策です。
自分を変えることは簡単ではないので、ゆっくり無理せず変えていければいいな~くらいの気持ちで行いましょう。
「無駄な時間」を過ごすことは、なぜいけないのでしょう?
何も悪くないですよね。誰からも咎められることではないです。
ダラダラ過ごしてリラックスするのも、生きる上で重要なことです。
では、私が「無駄」と感じる時間と、「無駄ではない」と感じる時間の差はなんでしょう?
ここにもまた毒親の価値観が色濃く残っていました。
母が「無駄だ!」と言ったものが無駄で、母が「やりなさい!」と言ったものが無駄ではないと感じるのです。
だから、私は目的なく見るテレビや、何もしないでぼんやりする時間が嫌なのです。
「あんたが何もしない間に、私は〇〇と△△をやった!」
「何時間もテレビ見て、ほんとくだらない!」
そんな毒親の怒鳴り声が、今でも鮮明に記憶に残っています。
その影響からか、学生時代に無駄を徹底的に排除した生活をしていました。
その頃の私は、生きている意味がわからず、何をしても憂鬱でした。
面白さや愉しさは無駄の中にあると知ったのは、大人になってからです。
今でも「目的なく時間を過ごす」のは苦手ですが、時間を決めてタスクにしてしまえば、気にならなくなりました。
ダラダラを目的にすることで、後ろめたい気持ちを感じずに済むのです。
何より重要なことは、ダラダラ過ごしている他人を咎めないことです。
相手を自分の価値観に勝手に当てはめ、文句を言うのは当たり屋です。相手からしてみれば迷惑でしかないです。
自己変容はなかなか難しいですが、自分の偏った思考・価値観を理解しているだけでも、行動を変えることができます。
この小さな行動変容を続けていくことで、自己変容へとつながっていくのです。
3.解毒には自己分析が必須!
解毒のためには、自分がどんな種類の毒を受けていて、どのような悪影響を受けているのか?を知る必要があります。
この2つの情報を得るためには自己分析が必要不可欠です。
よく知っているはずの”自分”ですが、意外と自分でもわかっていないものです。30年以上生きてきましたが、今でも新しい自分に出会うことがあります。
強い感情、特に怒りを感じたときは絶好の自己分析チャンスなので、ぜひご紹介した分析法を試してみて頂きたいです。
最後までお読みいただきありがとうございました!
解毒法についてもっと詳しく知りたい方は、ぜひこちらをお読みください。
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