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自己肯定感を正しく理解するための3つのポイント

自己肯定感という言葉も市民権を得てきたように思います。

「自己肯定感が低いのはよくない」
「自己肯定感を高めよう!」
という話をよく耳にしますが、意味を誤解されている人も多いです。

そこで今回は、自己肯定感を正しく理解するための3つのポイントをまとめました。

1.毒親育ちが「自己肯定感」を理解するのは難しい?

毒親育ちは自己肯定感が低いです。

自己肯定感が低い人にとって、「自己肯定感」という感覚を理解するのは難しいです。

唐揚げを食べたことがない人に、唐揚げのおいしさを伝えるのが難しいのと同じです。

鳥モモ肉を醤油と生姜で… と、いくら言葉で説明されても、おいしさは伝わりませんよね(笑)

百聞は一見に如かず!
唐揚げならば食べてもらうのが手っ取り早いですが、
残念ながら自己肯定感はそうはいきません。

なので、なるべく感覚的に理解できるようにまとめました。
唐揚げのおいしさが伝わっていると嬉しいです。

2.自己肯定感とは?

「自分は愛される存在」「自分は大切な存在」
と思える潜在意識のことです。

自己肯定感は幼児期に親との関わり合いの中で養われ、形成されます。

毒親育ちのように、親との関係が上手くいかなかった場合、自己肯定感が充分に育ちません。

本来であれば、親から受け入れられ、愛されることで育まれていくのです。

普通の親に育てられた人にとって、自己肯定感とは空気のような存在です。
「意識せずともそこに存在して当然のもの」です。

自己肯定感で悩むことがないので、
自己肯定感についてアレコレと調べることもないようです。
(本当に羨ましいですね…)

自己肯定感は基本的に「高い」「低い」で評価されます。

「自己肯定感が高い=自信に満ち溢れている人」と思われがちですが、これは大きな誤解です。

自信の有無と自己肯定感の高さは関係ありません。

自己肯定感が高い人でも失敗すれば自信をなくしますし、
自己肯定感が低い人が自信満々に振る舞うこともあります。

じゃあ自己肯定感ってなんなの?
という方のために、自己肯定感を理解するための重要な3つのポイントをお教えします。

3.自己肯定感を正しく理解するたの3つのポイント

次の3つのポイントを満たしていなければ、自己肯定感とはいえません。

① 自分で自分を肯定していること
② 総合的な自分を肯定していること
③潜在意識で自分を肯定していること

①自分で自分を肯定していること

1つめのポイントは、「自分で」肯定することです。

親が褒めてくれるから
先生が褒めてくれるから
恋人が好きでいてくれるから

自分は存在していい!と考えるのは、自己肯定感ではありません。

これでは、親や先生に叱られたり、恋人と別れたときに自分の存在意義を失ってしまいます。

自己肯定感とは、他人の意見や評価に左右されるものではありません

社会的に認められているかどうかや、
特定の人物が認めてくれるかどうかは関係ないです。

読んで字のごとく、
自分で自分を肯定することが自己肯定です。

②総合的な自分を肯定していること

2つめのポイントは、「総合的な自分」を肯定することです。

「自分は○○だから価値がある」といったように、
何かが拠り所になっているのは自己肯定ではありません。

例えば、
自分は成績が良いから価値がある
自分は社長だから価値がある
自分は美しいから価値がある

といった考えは自己肯定感ではないです。

この場合も、成績が落ち込んだり、社長を退任したり、老いてシワができたら、自分は価値のない人間になってしまいます。

自分の一部分ではなく、自分を総合的、多角的にみて「いいね」と思えることが自己肯定感なのです。

この世に完璧な人間はいません。
誰しもが短所と長所を持っています。

そんな自分をトータルでみたときに、
「こんな人間がいてもいいよね」
「まぁまぁ頑張ってるよね」
と思えることが自己肯定です。

③潜在意識で自分を肯定していること

最後のポイントは、心の底からの「自己肯定」であることです。

潜在意識とは、自分で認識できない意識のことです。
反対に、認識できる意識は顕在意識といいます。

今あれこれと考えている意識が顕在意識です。

いくら顕在意識で、
「他人の評価なんて気にしない!」
「失敗した自分も受け入れられる!」

と自己暗示してみても、無理なものは無理だと思います。

他人の評価は気になりますし、
失敗した自分は受け入れられません。

それもそのはず。
その自己暗示は顕在意識の領域を出ていないからです。

潜在意識で自己肯定ができていなければ、自己肯定感とは呼べないのです。

顕在意識で自分をどう思っているのか?は、自己評価(自信)です。

自己評価が低くても、自己肯定感が高い人もいますし
自己評価が高くても、自己肯定感が低い人もいるのです。

たとえば、
「俺には何の才能もないけど、まぁ別に才能なんかなくても困らないしな~ 人生楽しんでるし~」
と思える人もいれば、

「私には才能もお金も美貌もあるのに、なぜか無性に消えてしまいたくなる…」
と感じる人もいるということです。

4.まとめ

今回は、自己肯定感を正しく理解するための3つのポイントをお話ししました。

唐揚げがどういうものなのか、伝わりましたでしょうか?
同時に、唐揚げを食べさせてくれなかった毒親への怒りも沸いてきたかもしれません。

毒親育ちは、毒親からネガティブイメージを植え付けられているので、自己肯定感が低くて当然です。

まずは自己肯定感が低い自分ごと、受け入れられるといいなと思います。

潜在意識が「おまえはダメだ」と囁いてきても、
顕在意識で「うるせぇ!これでいいんだ!」と言い返すことも大切です。

「少しくらい欠点や失敗がないと人間味がないよね!」
と開き直ってみるのもいいです。

完璧な人間になろうだなんて思わなくていいのです。

私はよく、
「このくらいの欠点がないと生きる女神になってしまうからなぁ」
「世の中が不平等にならないように、私にはこの欠点があるんだなぁ」

と自分を納得させています(笑)
心の中ではどれだけ自惚れていてもいいと思うのです。

顕在意識で自分をどう捉えるか?は自己評価だと説明しましたが、
自己肯定感を高めるにはこの自己評価が重要です。

自己肯定感を高めるには、顕在意識で自己肯定を繰り返す必要があります。

自分で自分にポジティブイメージを繰り返し与えることで、
毒親によって植え付けられたネガティブイメージを払拭することができるのです。

最後までお読みいただきありがとうございました。
次回は自己肯定感が高いことによるメリットについてです。

少しでも人生を前向きに生きるきっかけになれたら嬉しいです。いつも応援ありがとうございます!