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日米独英韓で通貨発行量の差を確認した(再確認)

世界がインフレする中で、日本だけがインフレ出来ずお金が国内で回らないため経済成長しない。その理由を考え続けていますが、再度通貨発行量のデータを確認したところ、日本が2000年から2020年の20年間で年率2.7%でした。

他国はどうかというと、米は5.9%、ユーロ圏が5.8%、イギリスが6.2%でした。何か根本的な思い違いでもしているのでしょうか?日本との差が3%で毎年通貨量に差がつくと、20年後には日本が仮に通貨量が100から不変として、世界は180になります。物の値段が1.8倍になっているとも考えられます。これは現実と大きく乖離はしていないと感じます。この疑問をなんとかしたいです。

Money Supply(円・米ドル・ユーロ)

まずは日本。2000年から2020年で620,000から1,050,000辺りになっていて、毎年2.7%づつ通貨発行が増えています。コロナ給付で跳ね上がって見えるのは、通常の傾きが低すぎるからです。

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米は5000から15000になっている。単位はUSD Billion。年率は5.9%

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ドイツは1300から3200位になっています。4.7%です。しかしヨーロッパはユーロ通貨圏なので、トータルで見ると5.8%で米のドルの5.9%とほぼ一致します。

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英国は6.2%毎年20年間通貨量が増えています

イギリスは750,000から2,500,000弱くらいで、6.2%です。ドルとユーロが特別という訳ではありません

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韓国は7.5%毎年20年間通貨量が増えています

韓国はもっと発行が多くて7.5%毎年20年間増え続けています。日本がいかに特別なのか、データをご確認いただきたい。

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複利計算のサイト(税金考慮なし)

こういうサイトで計算をしました。

田村秀男さんが言うように、日本の発行した円が国内の貸し出しに回らずに、海外に流れて中国やアメリカを豊かにしているというのは真実に近いと感じますが、そもそも通貨発行量になぜこのような差が生まれているのか、その疑問をこれからも追及していきたいです。

こんなに発行量に差があるのでは、FXでもドル円があるレンジ内に戻ってくると考える方が不自然に感じます。レートが大きく動かない(通貨量の差が広がるので基本的には円高圧力になるはずなのに)で円安に縛り付けて日本を弱くする事に寄与してしまっているのではと感じます。

皆様はいかがお感じになりましたか?



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