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FF7の「リメイク」について自分を納得させるための感想

40時間ほどかけてFF7Rをクリアした。
ストーリークリア、なんでも屋のクエストコンプ、ミュージックコンプを終えてとりあえずこの辺でいいかと一区切りつけたところだ。

※以下ネタバレを含みます。未プレイの方はご注意ください。

クリア後の最初の感想は、これシナリオ変える気満々じゃん、だった。

ついリメイクという言葉を辞書で引いたが、文字通り作り直すということしか書いてはいなかった。
変える必要はないだろなぜ変えようとするんだ!と製作陣に掴みかかりたくなる気持ちがないといえば嘘になるが、リバイバルではないのだから仕方がない。
これは「リメイク」以外のなにものでもないのだ。

少し愚痴めいてしまったので、一旦落ち着いてリメイクされてよかった点を挙げていく。

・映像美
街や風景がとにかく美しい。スラムから見上げた空や高所から見た夕日が目に焼きついて離れない。
無骨な鉄たちと生き生きとした自然が混ざり合う視界にため息が出る。

・モブの人生
スラムを歩いていると次々と人の声・会話が聞こえてくる。すれ違う人が確かにみんな生きていて、それぞれの人生を送っているんだと感じられる。
序盤で死ぬと分かっているアバランチも、プレートに押し潰されると分かっている七番街の住民も、敵である新羅の社員ももちろん生きている。

そして微妙に思った点。

・アバランチとは一体
上記の通りモブに感情移入しすぎてしまったせいで、アバランチがただの危険思想テロリストにしか見えない。
スラムの住民たちにとっては大義より自分の平穏な暮らしが大事なのではないか。
バレットがちょっと喋りすぎなのも、プレイする私自身が大人になってしまったからというのもあるかもしれない。
にしても、これではもはやどちらが敵なのか分からない。(そういう制作意図の可能性もある……?)

・不自然な主人公たち
これもモブにリアリティがありすぎる弊害なのだが、主人公たちが街からめちゃくちゃ浮いているのが気になる。
その格好で電車乗るのか、その格好で新羅ビルへ突入するのかと突っ込まずにはいられない。新羅の社員も目の前のテロリストに気づいてくれ。
ここはなんとか違和感のない装いするか人目に触れずに済むルートにできなかったものか……

・特異点
ラストで示された、まさかのザックスたちが生き延びる展開。
おそらくパラレルワールドなのだろうと思うが、ここから先はどの展開もあり得るぞというのをこれでもかと見せつけられた。
FF7が素晴らしい作品だっただけにどうしても展開には手を加えないでほしいと思ってしまうが、ここまで主張されてしまってはやっぱり諦めるほかない。

ここから先については一ファンとして正直不安だが、ただひとつ言えるのは、FF7Rはゲームとしてものすごくおもしろかった。
続編も、おもしろいゲームであればそれでいいか、というような気もする。

兎にも角にも、早く続きをプレイしたい。

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