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USCPA試験2024年1Q選択科目のスコアリリース終了


USCPA試験の2024年1Qの選択科目のスコアリリースが終了。

日本の受験生はBARを選択していた人が多かった。

Xでのアンケートでは、10人中9人がBARを受験したという結果だったし。


今回、BARを受験した人の合格率はかなり高く感じる。

もちろん、過去にも合格した人は合格したと言うし、不合格だった人は何も言わないことが多いので、合格した人が目立つというのはわかる。

だが、新試験に切り替わったばかりで、いつもより積極的にSNSで情報交換をしていた受験生が多く、誰が受験したのか記憶している。

少なくとも、積極的にSNSで情報交換をしていた受験生はみなさんキッチリ合格していた(受験後に自信がなかったと言っていた方も)。


さて、そろそろ今回の本題へ。

NASBAがどの選択科目のスコアを処理したのか公表した。

米国会場(おそらくカナダも含む)と国際会場(中でも一番多いのは日本)に分けて公表。

どの選択科目を選択した受験生が多かったのか判明。

米国会場と国際会場で傾向がかなりくっきり分かれているのが明確に。


On April 24, NASBA received and processed the following scores from the AICPA:


米国会場(主に米国の受験生)はTCPを選択した受験生がダントツで多い。

国際会場(主に日本の受験生)はBARを選択した受験生がダントツで多い。

傾向が全く違うのは、こんな理由では?


米国の受験生は、米国税務を学習するのがオトクだからTCP選ぶ。

米国在住で米国で仕事をしていれば、そもそも自分の確定申告をする必要があるし、米国税務の依頼を受けることが多くなる。


米国税務の依頼を受けないとしても、米国の受験生は計算問題が苦手とされており、会計科目(FAR)の合格率が低かった。

なので、より専門的な会計分野が出題されるBARは選びたくない。


一方で日本の受験生は、米国で仕事をしていない限り、米国の税務を選んでもムダになる可能性が高い。

REGくらいの税務分野の知識があれば十分で、TCPまで勉強するのはToo much。


日本の受験生は、計算問題が得意とされており、そこまで英語力が必要とされない会計科目(FAR)の合格率が高かった。

それに合格後、会計・税務・監査などの業務に携わらず、USCPA知識を幅広くビジネスで役立てようとする受験生も多いため、ビジネス分析など汎用性の高いBARを選ぶ。


  • 米国の受験生はTCPを選んでいる人が多い!

  • それなのに、日本の受験生はBARを選んでいる人が多い!

  • BARを選ぶのは、アビタスがBARをオススメしているからだ!

  • 日本は米国と違って情報が遅れている。

  • アビタスの言うことを聞いてはいけなかった。


このように、米国と日本の事情の違いを理解せず、的外れな指摘をしている方を見かけたので、当記事を簡単に書き記した。

注意:そのあと、TCPを選んだ方がいいのかというご相談が、複数の方から来てしまったので、Xに同じ内容をポスト。

noteはフォロワーさんが少ないので、こちらだけに書いてもダメ。。


日本の受験生ももちろん、TCPを選んでいいと思う。

でも、よく考えてからにしてほしい。

  • 本当にBARよりTCPの方がいいのか?

  • 米国の試験とはいえ、日本の受験生は米国の受験生と同じにした方がいいのか?

  • そもそも、なぜUSCPAに挑戦しているのか?

  • 自分のキャリアにはBARとTCPのどちらが役に立つのか?

  • BARとTCPのどちらの方が合格率が高いのか?(合格率で選んでもいいけど、四半期ごとに合格率が公表されるので、まだ先になる)。


USCPA試験の選択科目の選び方については、こちらの記事が詳しいので参考までに。


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