卒業までに作ろう! 一人で百首のコーナー/逢ひ昔

卒業までに作ろう! 一人で百首のコーナー
逢ひ昔

 日本には、「短歌」と呼ばれる文学が存在します。

 三十一の文字を五・七・五・七・七文字と五つの句に分けて表現する詩。簡単ではありますが、そういうものだという認識を頭の片隅に置いていただけると幸いです。

「小倉百人一首」という歌集があります。鎌倉時代に藤原定家が、優れた歌人百人の短歌を一首ずつ選び纏めたもので、これを基にしたかるたが作られています。近年漫画やアニメなどで話題になった「競技かるた」はこれを用いて行う競技です。現代においても短歌は人々に愛されているのです。


 さて、ここからはこのコーナー創設の裏話。お急ぎの方がいらっしゃれば、どうぞ左側のページへ。

 この文章をタイプしている私、逢ひ昔は、文芸を愛し、文芸部に所属している人間です。

 この部誌に拙文を掲載させていただくことが決まった折、大変悩みました。
 
「自分は何を書けばよいのだろうか……」


 ほかの方々はみな小説を書かれている。ならばと何本か試しに書いてみても、とても人様にお見せできるような代物にはなりませんでした。締め切りが迫る中、私はそんなら短い文章を書きましょうと見開き五頁の長ったらしい詞と、短歌を書くことに決めたのです。せっかくだから、卒業までに百首作ってやろうという無謀な試みに挑んでみたくなったのです。


 さあ、すっかり前置きが長くなってしまいましたが、ここからが本番。拙歌ではございますが、第一歩ということで。どうぞご覧ください。


あの頃の 夢から覚めて 午前九時

今は休みの 九月一日


芋を焼き 秋刀魚を焼いて 真夏日の

雲に紛れる 煙高々


移る日を 数えてめくる カレンダー

この頃少し あつくなくなる 


絵にすれば 色めく秋の 山肌も
      
今年は青き 夏は終わらず


音もせず 去り行く秋を 追いかけて 

いつの間にやら 肌の寒い日


 いかがでしょうか。なかなか自由に読ませていただきました。

 
 短歌には五・七・五・七・七という音の決まり以外に難しいルールはありません。
 
 皆さんも、身の回りの出来事を短歌という文額にしてみてはどうでしょうか。

 ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

〈率直な感想〉
 卒業までに間に合わなそう……

 かなり気合を入れて作りにかかったのに五首しかできなかった。短歌って作ろうと意気込んでやるとうまくできないね。
 
今回は自由にやろうとしたのにみんな季節が題材になってしまった。やはりある程度形が決まっていたほうが作りやすいのかもしれない。

 反省として、次回からはある程度テーマを設けて詠むことにしたい。もうあと三年と少ししか残ってないからペース上げたいよね。来年頑張ります。
こんな端っこまで読んでくれてありがとう。
 
 あなたの心に少しでも響くものがあれば幸いです。願わくばまたお会いできることを。

 お相手は文芸部期待? のルーキー

 逢ひ昔でした。

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