![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/129166718/rectangle_large_type_2_0bd30762e41506d1376cf8c63d382527.jpeg?width=1200)
【遊戯王デッキ紹介】不朽不滅の相互リンク『相即不離とは成らずとも。』
拝啓、ド近眼宮殿です。
今回は相互リンクをテーマとした春化精×VS×十二獣デッキ『相即不離とは成らずとも。の紹介です。
1.きっかけ
デッキ作成のきっかけは春化精とVSのシナジーに気づいたこと。
VSはサーチと墓地回収とドローを毎ターン繰り返す事で膨大な手札リソースを稼ぐ事ができ、春化精は手札リソースを消費する事で任意の地属性モンスターを蘇生可能です。
![](https://assets.st-note.com/img/1704856029092-5W2YIVhAxv.jpg)
![](https://assets.st-note.com/img/1704856044818-7YNNcyyHYp.jpg)
![](https://assets.st-note.com/img/1704855988211-nTP97FlXWm.jpg)
そこで、蘇生するアドバンテージの大きいモンスターとして無限起動要塞メガトンゲイルを始めとする大型リンクモンスターを選択。
これによってメガトンゲイルに繋がる地属性エクシーズとして十二獣を採用しました。
![](https://assets.st-note.com/img/1704856071833-xgmOLlBdVp.jpg)
また、地属性リンクには相互リンクに関する効果を持つモンスターが多く、特にGゴーレム・インヴァリッド・ドルメンとトライゲート・ウィザードはそれぞれデッキの主軸となり得る強力な効果を持ちます。
そこで、これらのモンスターをエースとしてデッキの構想が固まりました。
![](https://assets.st-note.com/img/1704856094181-SLWDoe0cph.jpg)
![](https://assets.st-note.com/img/1704856117615-Iu0N935jTe.jpg)
2.デッキレシピ
![](https://assets.st-note.com/img/1706251237339-lVNeCU7YcL.jpg?width=1200)
3.VS
VSはVSラゼンや闘神の虚像などによってリソースを回しながら手札を増やす能力に長けたテーマです。
![](https://assets.st-note.com/img/1704856894928-HGOMv7tKHy.jpg)
![](https://assets.st-note.com/img/1704856914051-Kz3xCytKH6.jpg)
また、VSはリソース回復力にも優れており、相手ターンにVSコンティニューによってラゼンを蘇生し、闘神の虚像によって墓地回収を行えばリソースが回復します。
![](https://assets.st-note.com/img/1704856947962-biKdqUSvE8.jpg)
そこで当デッキではVSの基本展開を終えた後、ラゼンとVS Dr.マッドラヴをエクシーズ召喚に使用し、手札のモンスターのほとんどを春化精のコストに当てます。
![](https://assets.st-note.com/img/1704856999520-WYaeriVyyC.jpg)
4.春化精
春化精は苗と霞の春化精と丘と芽吹の春化精により、手札コストさえあれば1ターンに2〜3体任意の地属性を蘇生できる上、次のターン以降も同じ動きができます。
![](https://assets.st-note.com/img/1704857047346-PcI8pS8gZd.jpg)
![](https://assets.st-note.com/img/1704857070903-eK2PELqxka.jpg)
当デッキでは十二獣を蘇生して展開を伸ばしたり、無限起動要塞メガトンゲイルやGゴーレム・インヴァリッド・ドルメンなどの大型モンスターを蘇生します。
特に後者は相手が処理に多くのリソースを割くような大型モンスターを容易に蘇生可能なため、春化精を採用する大きな理由になります。
5.十二獣
十二獣は十二獣ライカの存在により、無限起動要塞メガトンゲイルなどの大型リンクモンスターに繋がりやすいテーマです。
![](https://assets.st-note.com/img/1704857117005-8pRD41KaqJ.jpg)
十二獣ライカは墓地の十二獣を蘇生する効果を持ちますが、この効果には同名ターン1が存在しません。
また、1ターンに1度十二獣に重ねてX召喚する事ができます。
そこで、十二獣を春化精の手札コストとして墓地に送りつつレベル4を供給する事でライカをX召喚して十二獣を蘇生します。
すると、
→ライカに1度他の十二獣エクシーズを重ね、その上に重ねる事で2体目のライカを召喚し十二獣を蘇生(2回目)
→十二獣X3体でメガトンゲイルをリンク召喚してライカを蘇生する事で更に十二獣を蘇生(3回目)
という様な展開が可能です。
![](https://assets.st-note.com/img/1704857150892-n3ng3vHrn0.jpg)
また、十二獣はFA-ホープ・レイ・ランサーとの相性も良く、ヴァイパーを素材としている十二獣エクシーズに重ねる事で獣戦士族であるFAホープレイにヴァイパーの接死毒能力を付与できます(知り合いのアイディア)。
![](https://assets.st-note.com/img/1706284171246-5RyxwemHxO.jpg)
6.大型リンク
6.1 Gゴーレム・インヴァリッド・ドルメン
Gゴーレム・インヴァリッド・ドルメンは主に3つの効果を持つリンク3モンスターです。
![](https://assets.st-note.com/img/1704857190213-JE34IDmjS0.jpg)
①相互リンク状態の自分モンスターは相手フィールドで発動したモンスター効果を受けない
②攻撃可能なモンスターはドルメンを攻撃しなければならない
③破壊された場合、相手フィールドの表側表示カードの効果を永続で無効にする
攻撃誘導と耐性によって戦闘破壊を促しつつ、破壊時に強力な全体無効を放つ事が可能で、受け身ではあるものの大きな制圧力を有するモンスターです。
また、上記の性質から春化精と相性が良く、繰り返し蘇生する事で相手に多くのリソースを割かせる事ができます。
加えて、ドルメンはVSともいくつかのシナジーを持ちます。
闘神の虚像と相互リンクしている場合、展開の要である闘神に耐性を与える事ができます。
また、VS蛇龍はモンスターの表示形式を変更する効果を持つため、高打点のモンスターを守備表示にしたり、低打点のモンスターを攻撃表示にすることでドルメンの攻撃強制をより強力に効かせることが可能です。
![](https://assets.st-note.com/img/1704857294494-68MWiVdhrw.jpg)
![](https://assets.st-note.com/img/1704857269662-N9N2vouv7g.jpg)
6.2 無限起動要塞メガトンゲイル
無限起動要塞メガトンゲイルはXモンスター3体で召喚可能な大型リンクモンスターです。
![](https://assets.st-note.com/img/1706081151957-l8z9PBVG1o.png)
前述した通り十二獣ライカとのシナジーが強力であり、ライカはメガトンゲイルの召喚を容易にしつつ、メガトンゲイルによってライカを蘇生する事で更に展開を伸ばすことができます。
![](https://assets.st-note.com/img/1706284243473-1xzYLLQ7gT.jpg)
基本的には
メガトンゲイルでライカを蘇生→ライカで十二獣を蘇生→他の手段でモンスターを1体追加してインヴァリッド・ドルメンをリンク召喚
と繋げます。
また、メガトンゲイルも闘神の虚像の攻撃誘導と相性が良く、誘導と戦闘耐性によって盤面を守れます。
6.3 トライゲート・ウィザード
トライゲート・ウィザードは相互リンク数によって効果が追加されてゆくリンク3のモンスターです。
当デッキのエース、出す時はそのまま勝ちに行きます。
![](https://assets.st-note.com/img/1706284270633-YSe0xQrHlt.jpg)
相互リンク2で除去効果、相互リンク3で無効効果を得ます。
弱点は打点が低い事と相互リンクを維持する必要がある事。
![](https://assets.st-note.com/img/1706522103548-YrY48fJ350.jpg?width=1200)
そこで当デッキでは、上記の様に相互リンク3を達成しつつ、インヴァリッド・ドルメンによって耐性を付与し、闘神の虚像によって攻撃を誘導する事で戦闘による除去を防ぎます。
7.基本の動き
上記を踏まえて基本の動きを説明します。
まず、当デッキは後攻デッキです。
後攻を選択する事で焔聖剣デュランダルを相手モンスターに装備してVSラゼンをサーチし、ラゼンを召喚して展開をスタートします。
![](https://assets.st-note.com/img/1706284321861-4dRIDiMA1G.jpg)
相手の盤面が重く、初動が通らない場合は召喚権を十二獣に使用し、十二獣ワイルドボウ+アーゼウスによる全体除去を狙います。
ダメなら負けです。
![](https://assets.st-note.com/img/1706284345840-uDROemPgNt.jpg)
![](https://assets.st-note.com/img/1706284384529-0SRg0f2BKv.jpg)
ラゼンを召喚した後は、VSの展開によって
闘神の虚像+ラゼン+マッドラヴ、手札にVSコンティニュー
の盤面を目指します。
その後、春化精と十二獣によって展開を行いますが、ここは手札次第です。
VSの展開はラゼン1枚から可能なので、手札は残り5枚です。
例として「丘と芽吹の春化精(春化精サーチ)+十二獣ヴァイパー+モンスター1体」の展開を紹介します。
訳わかんないので真面目に読まなくて良いです。
丘と芽吹の効果でヴァイパーを捨てながら苗と霞の春化精(地天使サーチ)をサーチし、芽吹を蘇生。
→ラゼン+マッドラヴで十二獣ライカをエクシーズ召喚、効果でヴァイパーを蘇生。
→芽吹+ヴァイパーでトロイメアケルベロスをリンク召喚、除去しつつ1ドロー。
→ライカに重ねてタイグリスをX召喚、更にタイグリスにライカを重ねてX召喚。
→タイグリスを素材から取り除いてライカの効果を発動、タイグリスを蘇生。
→苗と霞の効果で丘と芽吹をサーチしつつ、ヴァイパーを蘇生。
→ヴァイパーに重ねてワイルドボウをX召喚。
→ライカ、タイグリス、ワイルドボウを素材としてメガトンゲイルをリンク召喚。
→メガトンゲイルの効果で除去+ライカを蘇生
→ライカの効果でヴァイパーを蘇生。
→ライカ+トロイメアケルベロスでGゴーレム・インヴァリッド・ドルメンをリンク召喚。
→展開終了
最終盤面は闘神の虚像+ドルメン+メガトンゲイル+VSコンティニュー+丘と芽吹の春化精、途中で2枚の除去が可能です。
要するに相手の盤面を退けながら良い感じにドルメンやメガトンゲイルが出ます、闘神+コンティニュー+丘と芽吹でリソースも十分です。
後はリソースを回しつつVSやメガトンゲイルで相手の盤面を荒らし、2ターン目以降に相互3トライゲートやFAホープレイを召喚、勝ちに行きます。
8.まとめ
以上、VS十二春化精デッキ『相即不離とは成らずとも。』の紹介でした。
上手く組めました、使ってて楽しいです。
雑談が長いので手短に終わります。
9.雑談「ヴァリウス使わないの?」
レシピを見て違和感を感じ方も多いはず、当デッキではVS龍帝ヴァリウスを採用していません。
![](https://assets.st-note.com/img/1706284440168-NzvlPMcx0M.jpg)
戦術的な視点から言うとここまでVSを採用しているデッキでヴァリウスを採用しない理由は無いでしょう。
属性が揃えばノーコストで誘発即時の除去効果を発動可能であり召喚も容易、言うまでもなく強力です。
では何故採用しないのか、それはデッキパワーの問題ですね。
定期的にTwitterで発生するカジュアルのデッキパワー問題。色々な主義主張が存在し、答えが無いばかりに終わらない議論です。
僕はというと、『面白ければなんでも良い』派の人間です。
パワカを使おうと、テーマの動きしかしなくても、制圧効果でデュエルが終わろうとも、面白ければ許せます。(他人に対して許すとか傲慢だろ、許せない時はどうするんだよ、というのはまた別の話)
では面白さとは何か。僕の中では、面白さとは「オリジナリティ」です。
雑な表現ですが、僕がカジュアルに遊戯王をする理由の多くはこの「オリジナリティ」にある気がします。
誰も使っていないカードをデッキにした時、誰しも「してやったり」な嬉しさを感じるはずです。
そういう成果を発表する場として僕はデュエルをしています。(多分)
もちろん、友人との交流を楽しむという面もありますが。
そういう「オリジナリティ」を重視した時に、今回はヴァリウスを採用しない方が色々なギミックを見せられて楽しいだろうな、と考えた結果ヴァリウスを不採用としました。ヴァリウスで勝ちたい訳ではないので。
今回のオリジナリティ枠はライカとトライゲートウィザードですかね。こいつらで勝ちたい。
以上が僕の考えです。もちろん他人に強制する気はありませんし、その結果デッキパワーが合わないならそれは僕の所為なので僕がパワーを合わせて他のデッキを出すようにしています。できているかは別として。
VSというテーマ、面白いんですよね。展開力があるのは勿論、ラゼンの破壊、マッドラヴのバウンス、蛇龍の表示形式変更、属性参照、どれも一癖あるのでかなり考えてプレイする事になります。
そういう面白さがあるVSをヴァリウスを避けるために使わないのは勿体無いなと率直に思います。
いつの時代もそうですが、最新のテーマはカジュアルにするには強すぎる事が多く難儀することもしばしば。
そういう時に、「合理的な理由は無いがパワカを不採用にしてみる」というのも大いにアリなのではないでしょうか。神碑とかありえんほど嫌われてますけど意外と面白いですよ。
長くなりましたが最近気づいた僕のポリシーについてでした。
これ読む人いるのかな、まぁいいや。では。
敬具
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?